Quantcast
Channel: 倭人伝を解く
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2176

山海経 海内北経 和訳

$
0
0
海内西北のすみ以東のものである。
蛇巫の山の上には、ヤギのゴーラルがいて、
巌に登り、縄張りをおさめる。
一に亀山という。

ダルメシアンは大きい犬で、耳を垂らす。
その南にヨーロッパヤマウズラがいて、
ダルメシアンの食べ物に為る。
崑崙の高い山の北にいる。

狼がいてタイリクオオカミという。牙を剥く。
その東にはチョウセンオオカミの国が有り、
リカオンの獣はタイリクオオカミの東にいる。
チョウセンオオカミの国は、犬戎の国という。形は犬のようである。

シマリスがいて、拝跪して進み、はらいっぱいに食べる。

模様のある馬がいて、縞模様の身に、くしのようなたてがみで、
模様は黄色の筋のごとくで、名はサバンナシマウマという。
これに乗ると一千歳を寿ぐ。

シマハイエナの国がリカオンの獣の北に在り、
物の為りは、黒い顔で、すじめがある模様である。  
一に、リカオンの仲間はその東にいて、
物の為りは、黒い顔で、傾いた身であるという。

キンイロジャッカルは、チョウセンオオカミのようで、
獣を食べるとき、はらわたから始める。

チベットヒグマの形は熊のようで、縄張りが有り、
獣を食べるとき、はらわたから始め、食べものを埋めて隠す。
キンイロジャカルの北にいる。一に従足という。

ショウドウツバメのコロニー、イワツバメのコロニー、コシアカツバメのコロニー、ツバメのコロニー、
おのおのは土のコロニーで、コロニーは酒の壺のようである。崑崙の東北に在る。

タンチョウはマナヅルのようである。
モモイロペリカンは、その形はコシグロペリカンのようである。

コウノトリは、その鳥の為りは、鶴のような模様で、
頸には喉が有る。
チベットヒグマの東にいる。一に形は鷺のようであるという。
崑崙の高い山の北がいるところである。

ギュンターディクディクは、
鹿のような顔で、小さい身で、青い色である。

キタオットセイは、
その獣の為りは、膝を折り、ひれのような足で、
別れる指が無い。

オオミミハリネズミは、その獣の為りは、鼠のような頭で、針のような身である。
一に蝟という。形は亀のようで、大きい耳であるという。

アードウルフは、その物の為りは、狼のような身で、
黒い頭で、紐のような模様である。

アカギツネは、その獣の為りは、狼のような頭で、山の形のような耳である。

狼たちの国には珍獣がいる。大きいものは虎のごとくで、五彩の毛のヤマネコで、
尾は身より長く、名はウンピョウという。
これに乗れば、一日で一千里を行く。

崑崙の高い山の南の所には、氾林が有って、方三百里である。

従極の淵は深さ三百仞で、バイカルアザラシが、いつもいる。
バイカルアザラシは獣のような顔で、流氷に乗る。一に忠極の淵という。

陽汙の山は、河がその中に出でる。
凌門の山は、河がその中に出でる。

キマユシマヤイロチョウの鳥は、コウライウグイスのような頭で、コウライウグイスのような脚で、
胸、頭、嘴は、みな、異なる色をきりわける。

ナキハクチョウは、コハクチョウ、オオハクチョウに似ており、河、大沢に住む。
上の鳥の鳴き声はこの方百里に聞こえる。
一に登北氏という。

バーラルの国は、マウンテンゴートの南、アイベックスの北にいる。
アイベックスはパサンの同類である。

アルガリは、マーコールの東、
バーラル、アイベックスの山の南にいる。
マーコールはパサンの同類である。

シノリガモが海、河の洲の中にいる。
マガモの国が海中に在り、シノリガモの同類で、西南に山がこれをめぐらす。

大きなカニが海中にいる。
ワシカモメは黒い目で、朱色の足で、
カモメのような身で、海中にいる。

ウミベミンクが海中に居る。
コツメカワウソが海中に居る。

トドが海中にいる。
オオワシの猛鳥が海中にいる。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 2176

Trending Articles