又東三百里曰杳山

又東三百里曰杳山其上多嘉榮草多金玉

また東へ三百里（一里１５０ｍ換算で約４５ｋｍ）、曰く杳山と。その上には嘉榮草（カンナ？既出）が多く、金玉（金属や玉）が多い。

又東三百五十里曰几山其木多楢檀杻其草多香

また東へ三百五十里（一里１５０ｍ換算で約５２．５ｋｍ）、曰く几山と。その木は楢（なら）、檀（香木）、杻（もちのき）が多く、その草は香が多い。

有獸焉其狀如彘黃身白頭白尾

獣がいて、その状（かたち）は彘（いのしし）の如（ごと）くで、褐（かっしょく　黄（ホワン）＝褐（ホー）？）の身（からだ）で、白い眮（目のふち　頭（トウ）＝眮（トウ）？）で、白い背（せなか　尾（ビ）＝背（ベイ）？）で、

名曰聞𧲂見則天下大風

名は曰く 聞𧲂と。見（あらわれる）れば天下は大風になる。（おそらくカワイノシシ？Potamochoerus porcus）