海外は西南のすみより西北の陬の者である。
ブッポウソウがメジロの国の北にいる。
鳥の為りは青、赤、青緑である。
大運山の高さは三百仞、ブッポウソウの北に在る。
大楽の野は、ダイサギがここに於いて求愛を舞う。
流氷に乗り、海、川、沢をめぐる。
冬のくちばしは黄色をよそおい、夏のくちばしは青色をよそおい、ひらひらとなびく羽を佩びる。
大運山の北に在る。一に曰く、大遺の野と。
チョウゲンボウの国が夏后啟の北に在り、
ツバメのような頭で、ハヤブサのような身である。
キバノロの国がその北に在り、シベリアジャコウジカのような模様で、シベリアジャコウジカのような目で、
シベリアジャコウジカのような鼻、口である。
キョンがいて、黄色の模様で、シベリアジャコウジカのような目で、シベリアジャコウジカのようなくちばしである。
ヤマジャコウジカの国がその北に在り、
その鹿はキバノロに似て、シベリアジャコウジカのような顔で、
陰部に芳しいふくろが有って、
蘼蕪の香りに似る。
ヤマゲラがいて、アカゲラのような頭で、
赤、黄の色で、その旁らにいる。
チルーと帝がここに至りて神を争った。
帝はその首を断ち、これを常羊の山に葬った。
すると、乳を以って目と為り、へそを以って口と為り、
たてとまさかりを操って舞うを以ってした。
チュウサギ、コサギがその北にいて、
両水の間に住み、コサギは、魚、カエルを取り、
チュウサギは、コオロギを取る。
オオホンセイインコとは、しゃべる鳥で、その色は青、黄である。通ったところの国は亡ぶ。
チュウサギの北にいる。オオホンセイインコは人のような顔で、山の上に住む。
一に曰く、維鳥といい、アオバトとフクロウのより集めたところであると。
オグロヅルの国がオオホンセイインコの北に在る。
その鳥の為りは、冠をつけ、つるぎを帯びる。
タテゴトアザラシは、子を生んで十日で、これをすておく。
オグロヅルの北にいる。乳汁を以って、その出産に生じ、
十日、氷に住む。タテゴトアザラシは純白の氷に住む。
カワセミの国はタテゴトアザラシの北に在る。
雄のくちばしは青い色を装い、
雌のくちばしは赤い色を装う。
登葆山にいる。
オスとメスのつまびらかにするところは、上下の色である。
ブタハナアナグマがカワセミの東にいる。
そのかたちはブタのようで、足の後ろにはみなきびすが有って、黒い。
シラサギの国がカワセミの北に在る。
夏にシラサギが、川の中州に住む。
一に曰く、一つの繁殖期中に住むと。
インドクジャクの国は、この窮山のきわに在る。
その長生きのものは八百歳で、
シラサギの国の北に在り、黒い目で、長い身で、尾は頭の上で交わる。
窮山はその北にあり、敢えて鳥を射さず、インドクジャクの鳥を畏れる。
インドクジャクの国の北に在り、その高い山は峰で、四つの高い山が相つらなる。
この諸夭の野は、キンケイは、ときどき歌をうたい、鳳鳥は、ときどき舞をまう。
ギンケイの卵は、タイリクオオカミがこれを食べ、
甘露はタイリクオオカミがこれを飲み、欲するところは自らの欲しいままである。
タイリクオオカミが相ともに群れて住み、四つの高い山の北にいる。
その獣は巣の卵を口にくわえてかんでこれを食べ、キンケイとギンケイを前に据えて、これを餮る。
ワシカモメが氷の上に住み、その北にいる。そのかたちはカモメのようで、
一に曰く、鰕と。
ここにはサオラがおり、これは多くの野を行く。
一に曰く、オオミズナギドリが夭野の北にいて、そのカモメの為りは、黒いよう、と。
ヤマセミの国がワシカモメの北に在り、白い身で、黒い模様である。
セグロジャッカルがいて、そのかたちは狐のようで、
その背中の上には黒い毛が有る。
これに乗れば二千歳をことほぐ。
肅慎の国はヤマセミの北に在る。
樹が有って、名は曰くニワウメ、と。
はじめに泰室山に入るは、ここより種をまいたのである。
セイタカコウの国がニワウメの北に在る。
黒い模様である。
一に曰く長腳と。
西方のタテゴトアザラシは、
小さい耳で、翼が有り、
流氷に乗る。
ブッポウソウがメジロの国の北にいる。
鳥の為りは青、赤、青緑である。
大運山の高さは三百仞、ブッポウソウの北に在る。
大楽の野は、ダイサギがここに於いて求愛を舞う。
流氷に乗り、海、川、沢をめぐる。
冬のくちばしは黄色をよそおい、夏のくちばしは青色をよそおい、ひらひらとなびく羽を佩びる。
大運山の北に在る。一に曰く、大遺の野と。
チョウゲンボウの国が夏后啟の北に在り、
ツバメのような頭で、ハヤブサのような身である。
キバノロの国がその北に在り、シベリアジャコウジカのような模様で、シベリアジャコウジカのような目で、
シベリアジャコウジカのような鼻、口である。
キョンがいて、黄色の模様で、シベリアジャコウジカのような目で、シベリアジャコウジカのようなくちばしである。
ヤマジャコウジカの国がその北に在り、
その鹿はキバノロに似て、シベリアジャコウジカのような顔で、
陰部に芳しいふくろが有って、
蘼蕪の香りに似る。
ヤマゲラがいて、アカゲラのような頭で、
赤、黄の色で、その旁らにいる。
チルーと帝がここに至りて神を争った。
帝はその首を断ち、これを常羊の山に葬った。
すると、乳を以って目と為り、へそを以って口と為り、
たてとまさかりを操って舞うを以ってした。
チュウサギ、コサギがその北にいて、
両水の間に住み、コサギは、魚、カエルを取り、
チュウサギは、コオロギを取る。
オオホンセイインコとは、しゃべる鳥で、その色は青、黄である。通ったところの国は亡ぶ。
チュウサギの北にいる。オオホンセイインコは人のような顔で、山の上に住む。
一に曰く、維鳥といい、アオバトとフクロウのより集めたところであると。
オグロヅルの国がオオホンセイインコの北に在る。
その鳥の為りは、冠をつけ、つるぎを帯びる。
タテゴトアザラシは、子を生んで十日で、これをすておく。
オグロヅルの北にいる。乳汁を以って、その出産に生じ、
十日、氷に住む。タテゴトアザラシは純白の氷に住む。
カワセミの国はタテゴトアザラシの北に在る。
雄のくちばしは青い色を装い、
雌のくちばしは赤い色を装う。
登葆山にいる。
オスとメスのつまびらかにするところは、上下の色である。
ブタハナアナグマがカワセミの東にいる。
そのかたちはブタのようで、足の後ろにはみなきびすが有って、黒い。
シラサギの国がカワセミの北に在る。
夏にシラサギが、川の中州に住む。
一に曰く、一つの繁殖期中に住むと。
インドクジャクの国は、この窮山のきわに在る。
その長生きのものは八百歳で、
シラサギの国の北に在り、黒い目で、長い身で、尾は頭の上で交わる。
窮山はその北にあり、敢えて鳥を射さず、インドクジャクの鳥を畏れる。
インドクジャクの国の北に在り、その高い山は峰で、四つの高い山が相つらなる。
この諸夭の野は、キンケイは、ときどき歌をうたい、鳳鳥は、ときどき舞をまう。
ギンケイの卵は、タイリクオオカミがこれを食べ、
甘露はタイリクオオカミがこれを飲み、欲するところは自らの欲しいままである。
タイリクオオカミが相ともに群れて住み、四つの高い山の北にいる。
その獣は巣の卵を口にくわえてかんでこれを食べ、キンケイとギンケイを前に据えて、これを餮る。
ワシカモメが氷の上に住み、その北にいる。そのかたちはカモメのようで、
一に曰く、鰕と。
ここにはサオラがおり、これは多くの野を行く。
一に曰く、オオミズナギドリが夭野の北にいて、そのカモメの為りは、黒いよう、と。
ヤマセミの国がワシカモメの北に在り、白い身で、黒い模様である。
セグロジャッカルがいて、そのかたちは狐のようで、
その背中の上には黒い毛が有る。
これに乗れば二千歳をことほぐ。
肅慎の国はヤマセミの北に在る。
樹が有って、名は曰くニワウメ、と。
はじめに泰室山に入るは、ここより種をまいたのである。
セイタカコウの国がニワウメの北に在る。
黒い模様である。
一に曰く長腳と。
西方のタテゴトアザラシは、
小さい耳で、翼が有り、
流氷に乗る。