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Channel: 倭人伝を解く
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扁鵲乃使弟子子陽鍼砥石

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扁鵲乃使弟子子陽鍼砥石

扁鵲はそこで弟子の子陽をつかわし、はりを砥石(といし)でみがかせ、

以取外三陽五會有太子蘇

三陽五会にうって外(はず)すを以ってした。しばらくして、虢太子は目をさました。

乃使子豹為五分之熨

そこで、子豹をつかわし五分のひのし(熱いものでおさえる)をつくらせ、

以八減之齊和煮之以更熨兩脅下

八減の剤を以ってこれをあわせて煮(に)て、両方の脇(わき)の下にかわるがわるひのし(熱いものでおさえる)するをもってした。

太子起坐更適陰陽但服湯二旬而復故

虢太子は起き上がって座(すわ)った。さらに陰陽をほどよくし、もっぱら煎(せん)じ薬を二十日服用させて、回復した。

故天下盡以扁鵲為能生死人

故(ゆえ)に天下はことごとく、扁鵲を以って死人を生き返らせることができると思った。

扁鵲曰越人非能生死人也

扁鵲曰く、「わたしは死人を生き返らせることができたのでは非(あら)ざるなり、

此自當生者越人能使之起耳

これは自(みずか)らまさに生きていた者で、わたしはこれをして起(お)きあがらせることができただけです」と。

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