夫以陽入陰中動胃繵緣
それ、陽(よう)を以って、陰(いん)の中に入り、胃を動かしてまとわりついて取り囲み、
中經維絡別下於三焦膀胱
経脈をみたし、絡脈につなぎ、別(わか)われ三焦、膀胱に下(くだ)り、
是以陽脈下遂陰脈上爭會氣閉而不通
ここに、陽脈を以っておしわけるように下(くだ)り、陰脈を以って引っ張られて上(あ)がり、
気を会(かい)して閉(し)まりて不通(ふつう)になり、
陰上而陽內行下內鼓而不起
陰は上がって陽は内(うち)を行き、下って内(うち)に動かして起きず、
上外絕而不為使上有絕陽之絡
上がって外(そと)に絶(た)って使(つか)いを為さず、上に陽を絶やした絡脈が有り、
下有破陰之紐破陰絕陽(之)色[已]廢脈亂
下に陰の破(やぶ)れた紐(ひも)が有り、陰を破って陽を絶(た)ち、顔色はすでにおとろえ、脈が乱(みだ)れ、
故形靜如死狀太子未死也
故(ゆえ)に身体が動かず死んだような状態になるのです。太子は未(ま)だ死んではおりません。
夫以陽入陰支蘭藏者生以陰入陽支蘭藏者死
それ、陽を以って陰に入り蘭臓(おそらく蘭の花の形から心臓の形に似ているので心臓を指す?)を支(ささ)えるのは、生きて、陰を以って陽に入り蘭臓を支(ささ)えるのは死にます。
凡此數事皆五藏蹙中之時暴作也
凡(おそ)そこれら数々の事は皆(みな)五臓(心臓、肝臓、肺臓、腎臓、脾臓)が中でつまった時(とき)ににわかに作用するのであります。
良工取之拙者疑殆
良い医者はこれを採用しますが、へたな医者は疑いあやぶむのです」と。
それ、陽(よう)を以って、陰(いん)の中に入り、胃を動かしてまとわりついて取り囲み、
中經維絡別下於三焦膀胱
経脈をみたし、絡脈につなぎ、別(わか)われ三焦、膀胱に下(くだ)り、
是以陽脈下遂陰脈上爭會氣閉而不通
ここに、陽脈を以っておしわけるように下(くだ)り、陰脈を以って引っ張られて上(あ)がり、
気を会(かい)して閉(し)まりて不通(ふつう)になり、
陰上而陽內行下內鼓而不起
陰は上がって陽は内(うち)を行き、下って内(うち)に動かして起きず、
上外絕而不為使上有絕陽之絡
上がって外(そと)に絶(た)って使(つか)いを為さず、上に陽を絶やした絡脈が有り、
下有破陰之紐破陰絕陽(之)色[已]廢脈亂
下に陰の破(やぶ)れた紐(ひも)が有り、陰を破って陽を絶(た)ち、顔色はすでにおとろえ、脈が乱(みだ)れ、
故形靜如死狀太子未死也
故(ゆえ)に身体が動かず死んだような状態になるのです。太子は未(ま)だ死んではおりません。
夫以陽入陰支蘭藏者生以陰入陽支蘭藏者死
それ、陽を以って陰に入り蘭臓(おそらく蘭の花の形から心臓の形に似ているので心臓を指す?)を支(ささ)えるのは、生きて、陰を以って陽に入り蘭臓を支(ささ)えるのは死にます。
凡此數事皆五藏蹙中之時暴作也
凡(おそ)そこれら数々の事は皆(みな)五臓(心臓、肝臓、肺臓、腎臓、脾臓)が中でつまった時(とき)ににわかに作用するのであります。
良工取之拙者疑殆
良い医者はこれを採用しますが、へたな医者は疑いあやぶむのです」と。