有五糓牛馬麻布
五穀、牛、馬、麻布が有る。
人多勇力無大君長邑落各有大人
人は勇力が多い。大君長はおらず、邑落には各(おのおの)大人がいる。
處山林之間常穴居
山林の間に処(住む)して、常に穴居(穴の住居に住む)で、
大家深九梯以多為好
大家は九段のはしごの深さがあり、段が多いほど好いと為す。
土氣寒劇於夫餘
土地の気候は寒く、夫余より劇(きびしい)である。
其俗好養豬食其肉衣其皮
その俗は豬(ウリ坊?)を養うことを好み、その肉を食べ、その皮を衣(ころも)にする。
冬以豬膏塗身厚數分以禦風寒
冬には豬の膏(あぶら)を以って身に塗ること厚さ数分、風寒を防ぐを以てする。
夏則裸袒以尺布隱其前後以蔽形體
夏になれば裸袒(はだぬぎ)になり、尺(わずかな)布を以てその前後を隠し、形体を蔽うを以てする。
其人不作溷在中央人圍其表居
その人は不潔で、溷(ぶた小屋)を作るは中央に在り、人はその表(外側)を囲んで居する。
五穀、牛、馬、麻布が有る。
人多勇力無大君長邑落各有大人
人は勇力が多い。大君長はおらず、邑落には各(おのおの)大人がいる。
處山林之間常穴居
山林の間に処(住む)して、常に穴居(穴の住居に住む)で、
大家深九梯以多為好
大家は九段のはしごの深さがあり、段が多いほど好いと為す。
土氣寒劇於夫餘
土地の気候は寒く、夫余より劇(きびしい)である。
其俗好養豬食其肉衣其皮
その俗は豬(ウリ坊?)を養うことを好み、その肉を食べ、その皮を衣(ころも)にする。
冬以豬膏塗身厚數分以禦風寒
冬には豬の膏(あぶら)を以って身に塗ること厚さ数分、風寒を防ぐを以てする。
夏則裸袒以尺布隱其前後以蔽形體
夏になれば裸袒(はだぬぎ)になり、尺(わずかな)布を以てその前後を隠し、形体を蔽うを以てする。
其人不作溷在中央人圍其表居
その人は不潔で、溷(ぶた小屋)を作るは中央に在り、人はその表(外側)を囲んで居する。