桓靈之末韓濊彊盛

桓靈之末韓濊彊盛郡縣不能制民多流入韓國

桓、霊の末、韓、濊が強盛になり、郡県は制することができず、民の多くが韓国に流入した。

建安中公孫康分屯有縣以南荒地為帶方郡

建安中、公孫康が屯有県を分けて、南の荒地を以て帯方郡（テグ？　音より）をつくった。

遣公孫模張敞等收集遺民興兵伐韓濊

公孫模、張敞らを遣わし、遺民を収集し、兵を興して韓、濊を討伐した。

舊民稍出是後倭韓遂屬帶方

旧民は少しづつ出て、この後、倭、韓は遂に帯方に属した。

景初中明帝密遣帶方太守劉

景初中、明帝は密かに帯方太守劉（＝劉夏？　（シン）＝夏（シア）？）、

樂浪太守鮮于嗣越海定二郡

楽浪（テジョン？）太守鮮于嗣を遣わし、海を越えて二郡を定めさせた。

諸韓國臣智加賜邑君印綬其次與邑長

もろもろの韓の国の臣智（大長帥）は邑君の印綬を下賜（加（カ）＝下（カ）？）され、その次（邑借）は邑長を与えられた。

其俗好衣幘下戶詣郡朝謁

その俗（ならわし）は衣幘を好み、下戸（おそらく豪民？）は（帯方）郡に詣でて朝謁し、

皆假衣幘自服印綬衣幘千有餘人

皆、衣幘を賜（たまわる　仮（シア）＝賜（シ）？）り、時（よい機会　自（ジ）＝時（ジ）？）に印綬、衣幘を服（身に着ける）するは、千と余人いた。