其部類凡有七種其一號粟末部與高麗接勝兵數千多驍武每寇高麗
その部類は凡そ七種有る。その一は号して粟末部と。高麗と接し、勝兵(強い兵)は数千、驍武(強くたけだけしい)が多く、いつも高麗を寇する。
其二伯咄部在粟末北勝兵七千
その二は伯咄部で、粟末の北に在り、勝兵は七千。
其三安車骨部在伯咄東北
その三は安車骨部で、伯咄の東北に在る。
其四拂涅部在伯咄東
その四は拂涅部で、伯咄の東に在る。
其五號室部在拂涅東
その五は号室部で、拂涅の東に在る。
其六水部在安車骨西北
その六は黒水部で、安車骨の西北に在る。
其七白山部在粟末東南勝兵並不過三千而水部尤爲勁健
その七は白山部で、粟末の東南に在る。勝兵は並(みな)、三千を過ぎず、而して、黒水部が最も勁健(強くて屈しないこと)と為す。
自拂涅以東矢皆石鏃即古肅慎氏也東夷中爲強國
拂涅より以東(拂涅と号室部)は、矢は皆、石の鏃(やじり)で、即ち、古の粛慎氏(挹婁 ウォンサン辺り?)である。東夷中で強国と為す。
その部類は凡そ七種有る。その一は号して粟末部と。高麗と接し、勝兵(強い兵)は数千、驍武(強くたけだけしい)が多く、いつも高麗を寇する。
其二伯咄部在粟末北勝兵七千
その二は伯咄部で、粟末の北に在り、勝兵は七千。
其三安車骨部在伯咄東北
その三は安車骨部で、伯咄の東北に在る。
其四拂涅部在伯咄東
その四は拂涅部で、伯咄の東に在る。
其五號室部在拂涅東
その五は号室部で、拂涅の東に在る。
其六水部在安車骨西北
その六は黒水部で、安車骨の西北に在る。
其七白山部在粟末東南勝兵並不過三千而水部尤爲勁健
その七は白山部で、粟末の東南に在る。勝兵は並(みな)、三千を過ぎず、而して、黒水部が最も勁健(強くて屈しないこと)と為す。
自拂涅以東矢皆石鏃即古肅慎氏也東夷中爲強國
拂涅より以東(拂涅と号室部)は、矢は皆、石の鏃(やじり)で、即ち、古の粛慎氏(挹婁 ウォンサン辺り?)である。東夷中で強国と為す。