騷擾沖蓯其相紛挐兮
騷擾(そうじょう)とさわぎ乱れ、沖蓯(ちゅうしょう)とわきたってぶつかり、その相(あい)紛挐(ふんだ)と打ちあうは、
滂濞泱軋灑以林離
滂濞(ぼうび)と水の流れる音が、泱軋(おうあつ)とわきたって生(しょう)じ、灑(さい)と洗い清めるは淋漓(林離(りんり)=淋漓(りんり)?)と勢いのよいさまを以ってする。
鉆羅列聚叢以蘢茸兮
鉆(ほこ やじり)が羅列(られつ)して聚叢(しゅうそう)とあつまり群(むら)がり、蘢茸(ろうじょう)と集まるさまを以ってし、
衍曼流爛壇以陸離
衍曼(えんまん)とひろがりはびこり、流爛(りゅうらん)と流れ輝(かがや)き、壇(だん)と平らな台となって陸離(りくり)ときらきら輝くさまを以ってする。
徑入雷室之砰磷郁律兮
小道(こみち)に入るは、雷室の砰轔(ほうりん 磷(りん)=轔(りん)?)と車のきしる音がひびき、郁律(いくりつ)とあやのある音律となり、
洞出鬼谷之崫礨嵬壞
くぐり抜けて出るは、鬼谷の崫礨(くつらい)と突出した大きな石が嵬壞(かいかい)とくずれるを。
遍覽八纮而觀四荒兮
遍(あまね)く八纮(はっこう 天下)をみわたして、四方の荒(都からはなれた国のはて)を観(み)て、
朅度九江越五河
ここに、九江を渡(わた)り、五河を越(こ)えた。
騷擾(そうじょう)とさわぎ乱れ、沖蓯(ちゅうしょう)とわきたってぶつかり、その相(あい)紛挐(ふんだ)と打ちあうは、
滂濞泱軋灑以林離
滂濞(ぼうび)と水の流れる音が、泱軋(おうあつ)とわきたって生(しょう)じ、灑(さい)と洗い清めるは淋漓(林離(りんり)=淋漓(りんり)?)と勢いのよいさまを以ってする。
鉆羅列聚叢以蘢茸兮
鉆(ほこ やじり)が羅列(られつ)して聚叢(しゅうそう)とあつまり群(むら)がり、蘢茸(ろうじょう)と集まるさまを以ってし、
衍曼流爛壇以陸離
衍曼(えんまん)とひろがりはびこり、流爛(りゅうらん)と流れ輝(かがや)き、壇(だん)と平らな台となって陸離(りくり)ときらきら輝くさまを以ってする。
徑入雷室之砰磷郁律兮
小道(こみち)に入るは、雷室の砰轔(ほうりん 磷(りん)=轔(りん)?)と車のきしる音がひびき、郁律(いくりつ)とあやのある音律となり、
洞出鬼谷之崫礨嵬壞
くぐり抜けて出るは、鬼谷の崫礨(くつらい)と突出した大きな石が嵬壞(かいかい)とくずれるを。
遍覽八纮而觀四荒兮
遍(あまね)く八纮(はっこう 天下)をみわたして、四方の荒(都からはなれた国のはて)を観(み)て、
朅度九江越五河
ここに、九江を渡(わた)り、五河を越(こ)えた。