和主顏色而獲親近非獨色愛能亦各有所長作佞幸列傳第六十五
それ、人君に仕(つか)え主(あるじ)の耳、目を悦ばせることができ、主(あるじ)の顔色に和(わ)して、親近を獲(え)て、ただ色愛のみではなく、能力もまた各(おのおの)が長ずるところが有った。佞幸列伝を作るのが第六十五。
不流世俗不爭埶利上下無所凝滯人莫之害以道之用作滑稽列傳第六十六
世俗に流されず、勢利を争わず、上下が凝滞(ぎょうたい)するところを無くし、人は害(がい)するものがおらず、(滑稽は)道(みち)の用具を以ってする。滑稽列伝を作るのが第六十六。
齊楚秦趙為日者各有俗所用欲循觀其大旨作日者列傳第六十七
齊、楚、秦、趙が占ないをしたのは、各(おのおの)俗の用いるところが有って、その大旨を観(み)て従うことを欲したからである。日者列伝を作るのが第六十七。
三王不同龜四夷各異卜然各以決吉凶略闚其要作龜策列傳第六十八
三王(夏禹王、殷湯王、周武王)は亀を同じにせず、四方の異民族は各(おのおの)卜(うらな)いを異(こと)にし、然(しか)るに各(おのおの)は吉凶を決するを以って、その要点をあらましながめた。亀策列伝を作るのが第六十八。
布衣匹夫之人不害於政不妨百姓取與以時而息財富智者有采焉作貨殖列傳第六十九
庶民、匹夫の人は、政治を害さず、百姓を妨(さまた)げず、好機を以ってして財をふやして富むに与(あずか)ることを取り、智者は領地を有したのである。貨殖列伝を作るのが第六十九。
それ、人君に仕(つか)え主(あるじ)の耳、目を悦ばせることができ、主(あるじ)の顔色に和(わ)して、親近を獲(え)て、ただ色愛のみではなく、能力もまた各(おのおの)が長ずるところが有った。佞幸列伝を作るのが第六十五。
不流世俗不爭埶利上下無所凝滯人莫之害以道之用作滑稽列傳第六十六
世俗に流されず、勢利を争わず、上下が凝滞(ぎょうたい)するところを無くし、人は害(がい)するものがおらず、(滑稽は)道(みち)の用具を以ってする。滑稽列伝を作るのが第六十六。
齊楚秦趙為日者各有俗所用欲循觀其大旨作日者列傳第六十七
齊、楚、秦、趙が占ないをしたのは、各(おのおの)俗の用いるところが有って、その大旨を観(み)て従うことを欲したからである。日者列伝を作るのが第六十七。
三王不同龜四夷各異卜然各以決吉凶略闚其要作龜策列傳第六十八
三王(夏禹王、殷湯王、周武王)は亀を同じにせず、四方の異民族は各(おのおの)卜(うらな)いを異(こと)にし、然(しか)るに各(おのおの)は吉凶を決するを以って、その要点をあらましながめた。亀策列伝を作るのが第六十八。
布衣匹夫之人不害於政不妨百姓取與以時而息財富智者有采焉作貨殖列傳第六十九
庶民、匹夫の人は、政治を害さず、百姓を妨(さまた)げず、好機を以ってして財をふやして富むに与(あずか)ることを取り、智者は領地を有したのである。貨殖列伝を作るのが第六十九。