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Channel: 倭人伝を解く
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秦所以東攘雄諸侯

秦所以東攘雄諸侯樗裏甘茂之策作樗裏甘茂列傳第十一 秦が東に雄雄しい諸侯を追いはらうを以ってしたところは、樗裏(嬴疾 秦恵王嬴駟の異母弟)、甘茂の策である。樗裏甘茂列伝を作るのが第十一。 苞河山圍大梁 河山をつつみ、大梁を包囲して、 使諸侯斂手而事秦者魏冉之功作穰侯列傳第十二 諸侯をして手をしまいこませて秦に仕(つか)えさせたのは、魏冉(穣侯魏冉...

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爭馮亭以權如楚以救邯鄲之圍

爭馮亭以權如楚以救邯鄲之圍 上党守の馮亭を争ってはかるを以ってし、楚に行き邯鄲の包囲を救(すく)い、 使其君復稱於諸侯作平原君虞卿列傳第十六 その君(趙孝成王趙丹)をしてふたたび諸侯に称さしめた。平原君虞卿列伝を作るのが第十六。 能以富貴下貧賤賢能詘於不肖 富貴が貧賤にへりくだり、賢能が不肖(ふしょう)にへりくだるを以ってすることができるのは、 唯信陵君為能行之作魏公子列傳第十七...

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率行其謀連五國兵為弱燕報彊齊之讎

率行其謀連五國兵為弱燕報彊齊之讎 その謀(はかりごと)を率(ひき)い行い、五国の兵を連(つら)ね、弱い燕の為(ため)に強い斉の仇(あだ)に報(むく)い、 雪其先君之恥作樂毅列傳第二十 先君(燕昭王姫平)の恥を雪(すす)いだ。楽毅列伝を作るのが第二十。 能信意彊秦而屈體廉子用徇其君...

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作辭以諷諫連類以爭義

作辭以諷諫連類以爭義 辞を作って遠まわしに諌(いさ)めるを以ってし、類例を連(つら)ねて義を争うを以ってし、 離騷有之作屈原賈生列傳第二十四 離騒がこれに有る。屈原賈生列伝を作るのが第二十四。 結子楚親使諸侯之士斐然爭入事秦 子楚(嬴子楚)に親を結び、諸侯の士をして靡然(斐然=靡然?)となびきしたがうように秦に仕(つか)え入ることを争わせた。 作呂不韋列傳第二十五 呂不韋列伝を作るのが第二十五。...

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以淮南叛楚歸漢漢用得大司馬殷

以淮南叛楚歸漢漢用得大司馬殷 淮南を以って楚に叛(そむ)き漢に帰属し、漢は楚大司馬周殷を得て用い、 卒破子羽于垓下作黥布列傳第三十一 とうとう子羽(項羽)を垓下に於いて破った。黥布列伝を作るのが第三十一。 楚人迫我京索而信拔魏趙定燕齊 楚人が漢の京、索に迫(せま)り、しこうして、伸(の)びて魏、趙を攻め落とし、燕、斉を平定し、 使漢三分天下有其二以滅項籍作淮陰侯列傳第三十二...

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徙彊族都關中和約匈奴

徙彊族都關中和約匈奴 強族を移し、関中を都にし、匈奴に和親を約し、 明朝廷禮次宗廟儀法作劉敬叔孫通列傳第三十九 朝廷の礼を明らかにして、宗廟の儀法を順序だてた。劉敬叔孫通列伝を作るのが第三十九。 能摧剛作柔卒為列臣 剛を砕(くだ)いて柔を作ることでき、とうとう列臣に為った。 欒公不劫於埶而倍死作季布欒布列傳第四十...

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扁鵲言醫為方者宗

扁鵲言醫為方者宗守數精明後世(修)[循]序弗能易也而倉公可謂近之矣作扁鵲倉公列傳第四十五 扁鵲は医を言い、医術者の宗(おおもと)と為り、術を精明(せいめい くわしくあきらかなこと)に守った。後世に順序を修めても、替(か)えることはできないのである。そして倉公淳于意はこれに近いと謂うべきである。扁鵲倉公列伝を作るのが第四十五。 維仲之省厥濞王吳遭漢初定以填撫江淮之作吳王濞列傳第四十六...

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勇於當敵仁愛士卒

勇於當敵仁愛士卒 適(てき)に当たるに於いて勇(いさ)ましく、士卒を仁愛(じんあい)し、 號令不煩師徒鄉之作李將軍列傳第四十九 号令は煩(わずらわ)しくなく、軍隊はこれに向った。李将軍列伝を作るのが第四十九。 自三代以來匈奴常為中國患害 三代(夏、殷、周)以来より、匈奴は常(つね)に中国の患害と為り、 欲知彊弱之時設備征討作匈奴列傳第五十...

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奉法循理之吏

奉法循理之吏不伐功矜能百姓無稱亦無過行作循吏列傳第五十九 法を奉(たてまつ)り理(り)にしたがう役人は、功績をほこったり能力をほこったりせず、百姓は称(たた)えないが、また過(あやま)った行いもない。循吏列伝を作るのが第五十九。 正衣冠立於朝廷而群臣莫敢言浮說長孺矜焉好薦人稱長者壯有溉作汲鄭列傳第六十...

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夫事人君能說主耳目

和主顏色而獲親近非獨色愛能亦各有所長作佞幸列傳第六十五 それ、人君に仕(つか)え主(あるじ)の耳、目を悦ばせることができ、主(あるじ)の顔色に和(わ)して、親近を獲(え)て、ただ色愛のみではなく、能力もまた各(おのおの)が長ずるところが有った。佞幸列伝を作るのが第六十五。 不流世俗不爭埶利上下無所凝滯人莫之害以道之用作滑稽列傳第六十六...

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維我漢繼五帝末流

維我漢繼五帝末流接三代(統)[絕]業 これ、我が漢は五帝の末流を継(つ)ぎ、三代(夏、殷、周)の統業を接(つ)いだ。 周道廢秦撥去古文焚滅詩書 周道がすたれ、秦は古文を捨て去り、詩書を燃やして滅ぼし、 故明堂石室金匱玉版圖籍散亂 故(ゆえ)に明堂、石室、金匱(金の箱)、玉版(玉で作った板に文字を刻んだ貴重な書物)が散乱した。 於是漢興蕭何次律令韓信申軍法...

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自曹參薦蓋公言黃老而賈生

自曹參薦蓋公言黃老而賈生 漢相国平陽侯曹参が蓋公を薦(すす)めてより黄老を言い、賈生(賈誼 梁懐王太傅)、 晁錯明申商公孫弘以儒顯百年之 漢御史大夫晁錯が申不害、商鞅を明らかにし、漢丞相平津侯公孫弘が儒を以って顕(あきら)かになり、百年の間、 天下遺文古事靡不畢集太史公 天下の遺文、古事で太史公にことごとくあつまらないものはなかった。

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太史公仍父子相續纂其職

太史公仍父子相續纂其職 太史公はすなわち父子が相(あい)つづいてその職を受継いだ。 曰於戲余維先人嘗掌斯事顯於唐虞 曰く、「ああ、わたしはこれ、先人が嘗(かつ)てその事をつかさどり、唐虞(陶唐(国号)の堯帝、有虞(国号)の舜帝)に於いて顕(あきら)かになり、 至于周復典之故司馬氏世主天官 周に至ってふたたびこれをつかさどり、故(ゆえ)に司馬氏は代々天官をつかさどり、 至於余乎欽念哉欽念哉...

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扶義俶儻不令己失時

扶義俶儻不令己失時立功名於天下作七十列傳 義(ぎ)をたすけ俶儻(てきとう)と才気が高くすぐれ、己(おのれ)をして好機を失わせず、功名(こうみょう)を天下に立てるは七十の列伝に作られた。 凡百三十篇五十二萬六千五百字為太史公書 凡(およ)そ百三十篇、五十二万六千五百字が太史公の書に為った。 序略以拾遺補闕成一家之言厥協六經異傳...

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史記 礼書 始め

太史公曰洋洋美乎 太史公曰く、「洋洋(ようよう)と満ちあふれるような美徳であろうか。 宰制萬物役使群眾豈人力也哉 万物をきりもりして、群衆を使役(しえき)させ、どうして人の力であるだろうかな。 余至大行禮官觀三代損益乃知緣人情而制禮 わたしは大行礼官に至って、三代(夏、殷、周)の減らしたり加えたりしたものを観(み)て、 すなわち人の情によりて礼を制(せい)し、 依人性而作儀其所由來尚矣...

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故大路越席皮弁布裳

故大路越席皮弁布裳 故(ゆえ)に大路(天子の車)は越席(がまでつくったむしろ、 或いは葛布(くずのつるの繊維で織った布 葛(かつ)=越(かつ)?)のむしろ?)で、皮弁(鹿皮でつくった冠)、布裳(布(麻、葛などの繊維で織ったきれ)のしたばかま)、 朱弦洞越大羹玄酒 (弦楽器の)朱(しゅ)の弦(げん...

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仲尼曰褅自既灌而往者吾不欲觀之矣

仲尼曰褅自既灌而往者吾不欲觀之矣 仲尼(孔子)曰く、「褅(天をまつる祭り)ですでに灌(祭礼のときに地に酒をそそぐこと)してよりあとのものは、吾(われ)はこれを観(み)ることを欲しない」と。 周衰禮廢樂壞大小相踰 周が衰(おとろ)え、礼が廃(すた)れ、楽が壊(こわ)れ、大も小も互いに勝とうとして、 管仲之家兼備三歸循法守正者見侮於世...

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至秦有天下悉內六國禮儀

至秦有天下悉內六國禮儀 秦が天下を有するに至り、ことごとく六国の礼儀をおさめ、 采擇其善雖不合聖制其尊君抑臣 その善を択(えら)び採(と)り、聖制に合わずと雖(いえど)も、その君を尊び臣を抑(おさ)え、 朝廷濟濟依古以來 朝廷は済済(せいせい)と盛んに、古(いにしえ)以来にしたがった。 至于高祖光有四海 高祖(劉邦)に至り、光は四海を有し、 叔孫通頗有所益減損大抵皆襲秦故...

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今上即位招致儒術之士

今上即位招致儒術之士 今上(漢孝武帝劉徹)が即位すると、儒術の士を招致(しょうち)して、 令共定儀十餘年不就 共(とも)に儀を定めさせたが、十余年しても成就しなかった。 或言古者太平萬民和喜 或(あ)るものが言った、古(いにしえ)では太平で万民が和(わ)して喜び 瑞應辨至乃采風俗定制作 瑞応(めでたいことに応じて現れるもの)があまねく至り、そこで風俗と採(と)って定め制作した、と。...

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禮由人起人生有欲

禮由人起人生有欲 礼は人より起(お)こった。人は生まれて欲(よく)を有する。 欲而不得則不能無忿忿而無度量則爭爭則亂 欲して得られなければ怒(いか)らずにはいられない、怒(いか)って度量(どりょう)が無ければ争(あらそ)う、争(あらそ)えば乱(みだ)れる。 先王惡其亂故制禮義以養人之欲 先王はその乱(みだ)れをにくみ、故(ゆえ)に礼義を制して、人の欲(よく)を養(やしな)い、...

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