故大路越席皮弁布裳

故大路越席皮弁布裳

故（ゆえ）に大路（天子の車）は越席（がまでつくったむしろ、　或いは葛布（くずのつるの繊維で織った布　葛（かつ）＝越（かつ）？）のむしろ？）で、皮弁（鹿皮でつくった冠）、布裳（布（麻、葛などの繊維で織ったきれ）のしたばかま）、

朱弦洞越大羹玄酒

（弦楽器の）朱（しゅ）の弦（げん　おそらく赤い絹糸の弦）は葛糸の弦（葛（かつ）＝越（かつ）？）を通し（洞（とう）＝通（とう）？）、大羹（吸い物）は水で、

所以防其淫侈救其彫敝

その淫（みだ）らでおごることを防ぎ、そのおとろえを救うを以ってするところである。

是以君臣朝廷尊卑貴賤之序

ここに君臣を以って朝廷の尊卑貴賤の順序

下及黎庶車輿衣服宮室飲食嫁娶喪祭之分

下は庶民、車輿、衣服、宮室、飲食、嫁娶、喪祭の分（ぶ）に及んで、

事有宜適物有節文

事は宜適（ふさわしいこと）を有し、物は節文（かざりをひかえめにすること）を有した。