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非兵不彊非不昌黃帝湯武以興

非兵不彊非不昌黃帝湯武以興 戦かわなければ強くならず、徳をほどこさなければ盛んにならず、黄帝、殷湯王、周武王は興(おこ)るを以ってし、 桀紂二世以崩可不慎歟 夏桀王、殷紂王、秦二世は崩(くず)れるを以ってし、慎(つつし)まないべきだろうか。 司馬法所從來尚矣太公孫吳王子能紹而明之 司馬法の従い来(きた)るところは遠く久しく、太公望呂尚、孫子、呉子、王子は継承してこれを明らかにすることができ、...

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星氣之書多雜禨祥不經

星氣之書多雜禨祥不經 星(ほし)、雲気(うんき)の書は多くが禨祥(たたりとさいわい)をまぜて、とりとめがない。 推其文考其應不殊比集論其行事 その文を推(お)しはかり、その応(こた)えを考え、殊(こと)にせず、集めならべてその行事を論じ、 驗于軌度以次作天官書第五 軌度(きど 法則)を調べて順序づけるを以ってした。天官書を作るのが第五。 受命而王封禪之符罕用用則萬靈罔不禋祀...

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維禹浚川九州攸寧

維禹浚川九州攸寧 これ、禹が川をくみとって、九州はゆったりとやすんじた。 爰及宣防決瀆通溝作河渠書第七 ここにおいて堤防(ていぼう)を広く行きわたらせて、大きな川をきりひらいて、溝(みぞ)に通(とお)した。河渠書を作るのが第七。 維幣之行以通農商 これ、貨幣の行いは、農、商に流通するを以ってし、 其極則玩巧并兼茲殖 その極(きわ)めれば、ぬけめがなくなり、増やし培(つちか)うことを兼(か)ねあわせ、...

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太伯避歷江蠻是適

太伯避歷江蠻是適 太伯は李歴(太伯の末弟)を避(さ)けて、江蛮(地方名)はここに適(かな)い、 文武攸興古公王跡 周文王(姫昌)周武王(姫発)が悠然(ゆうぜん)と興(おこ)るは、古公王の業績(ぎょうせき)である。 闔廬弒僚賓服荊楚 呉王闔廬(姫光)は呉王僚(姫僚)をころし、荊、楚を賓服(ひんぷく 服従してあいさつに来ること)させ、 夫差克齊子胥鴟夷...

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依之違之周公綏之

依之違之周公綏之 これに従うもの、これにそむくものを、周公(姫旦)は安(やす)んじなぐさめ、 憤發文天下和之 文徳をふるいおこし、天下はこれに和(わ)し、 輔翼成王諸侯宗周 周成王姫誦を輔翼(ほよく 守り助けること)し、諸侯は周をかしらとしてあがめた。 隱桓之際是獨何哉 魯隠公姫息、魯桓公姫允の際(さい)は、これどうしてなのだろうかな? 三桓爭彊魯乃不昌...

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管蔡相武庚將寧舊商

管蔡相武庚將寧舊商 管(姫鮮(周文王の三男)の封地)、蔡(姫度(周文王の五男)の封地)が武庚(子禄父(殷紂王(子辛)の子))を補佐し、まさに旧商(旧殷)を安寧(あんねい)にせんとした。 及旦攝政二叔不饗 周公旦(姫旦)が摂政(せっしょう)になるに及んで、二人の兄弟はねぎらわず、 殺鮮放度周公為盟 姫鮮(管叔鮮)を殺し、姫度(蔡叔度)を放逐(ほうちく)した。周公(姫旦)は誓(ちか)をたてて、...

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收殷餘民叔封始邑

收殷餘民叔封始邑 殷の残った民を収(おさ)め、叔封(姫封 周文王の九男)が邑をおさめ始(はじ)め、 申以商亂酒材是告 申すは商(殷)の乱を以ってして、酒誥、梓材がここに告げられた。 及朔之生衛頃不寧 姫朔(衛恵公)の生まれるに及んで、衛は傾(かたむ)いて安(やす)んじなくなった。 南子惡蒯聵子父易名...

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武王既崩叔虞邑唐

武王既崩叔虞邑唐 周武王姫発がすでに崩じて、叔虞(姫虞 周成王姫誦の弟)が唐を邑とした。 君子譏名卒滅武公 君子(くんし)は名前をそしり、とうとう曲沃武公姫称に滅ぼされた。 驪姬之愛亂者五世 驪姫への愛が乱したのは五世。 重耳不得意乃能成霸 姫重耳(晋献公姫詭諸の子)は意を得なかったが、そこで覇(は)を成(な)すことができた。 六卿專權晉國以秏...

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少康之子實賓南海

少康之子實賓南海 夏王姒少康の子は、実に南海にしりぞき、 文身斷發黿鱓與處 文身断髪して、大亀とわにが処(ところ)をともにし、 既守封禺奉禹之祀 やがて封禺の山を守り、夏王姒禹の祭祀を奉(たてまつ)った。 句踐困彼乃用種蠡 越王姒句踐は彼(か)の地(会稽)で困窮し、そこで大夫種、范蠡を用いた。 嘉句踐夷蠻能修其 越王姒句踐の夷蛮(いばん)がその徳を修(おさ)めることができ、...

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維驥騄耳乃章造父

維驥騄耳乃章造父 これ、一日千里を走る馬の騄耳はすなわち造父を章(あきら)かにした。 趙夙事獻衰續厥緒 趙夙は晋献公姫詭諸に仕(つか)え、趙衰がその系統を続けた。 佐文尊王卒為晉輔 晋文公姫重耳を補佐し、周王を尊び、とうとう晋輔と為った。 襄子困辱乃禽智伯 趙襄子(趙毋卹)が、困り辱(はずか)しめられ、すなわち、智伯(智瑶)を擒(とりこ)にした。 主父生縛餓死探爵...

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韓厥陰趙武攸興

韓厥陰趙武攸興 韓厥(韓献子)はひそかに徳をほどこし、趙武(趙文子)が悠然(ゆうぜん)と興(おこ)った。 紹絕立廢晉人宗之 絶えたのを継承し、廃したのを立て、晋人はこれを尊びうやまった。 昭侯顯列申子庸之 韓昭侯が列を顕(あきら)かにしたのは、申子(申不害)のてがらである。 疑非不信秦人襲之 韓非を疑って信じず、秦人はこれを襲(おそ)った。 嘉厥輔晉匡周天子之賦作韓世家第十五...

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周室既衰諸侯恣行

周室既衰諸侯恣行 周室がすでに衰(おとろ)えると、諸侯は行いを思うままにした。 仲尼悼禮廢樂崩追修經術 仲尼(孔子(孔丘))は礼が廃され音楽が崩(くず)れたことを悼(いた)み、さかのぼって経術を修(おさ)め、 以達王道匡亂世反之於正 王道に達するを以って、乱世を匡(ただ)してこれを正に反(かえ)し、 見其文辭為天下制儀法 その文辞(ぶんじ)をあらわし、天下の為(ため)に儀法を制し、...

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成皋之臺薄氏始基

成皋之臺薄氏始基 成皋の台は、薄氏が基(もと)づいた始まりである。詘意適代厥崇諸竇 意(い)を曲(ま)げて代におもむいたので、それ、諸(もろもろ)の竇氏を崇盛(しゅうせい)にさせた。 栗姬偩貴王氏乃遂 栗姫は貴をたのみにしたので、王氏がすなわちすすめあげられた。 陳後太驕卒尊子夫 陳后は大いに驕(おご)ており、とうとう衛子夫を尊(とうと)んだ。 嘉夫若斯作外戚世家十九...

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維祖師旅劉賈是與

維祖師旅劉賈是與 これ、漢高祖劉邦の戦いで、劉賈はここにともにした。 為布所襲喪其荊吳 淮南王英布の襲われるところと為って、その荊、呉をうしなった。 營陵激呂乃王瑯邪 営陵侯劉沢は呂氏に激(げき)し、そこで、瑯邪の王になった。怵午信齊往而不歸 斉内史祝午が斉を信じさせ、往(い)きて帰れず、 遂西入關遭立孝文獲復王燕...

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楚人圍我滎陽相守三年

楚人圍我滎陽相守三年 楚人が漢を栄陽で包囲して、互いに守ること三年、 蕭何填撫山西推計踵兵 漢丞相蕭何は山西を鎮撫(ちんぶ)して、計(はか)りごとを推(お)して戦いをつぎ、 給糧食不絕使百姓愛漢不樂為楚 糧食を給するは絶やさず、百姓をして漢を愛さしめ、楚のためにすることを楽しまないようにさせた。 作蕭相國世家第二十三 蕭相國世家を作るのが第二十三。 與信定魏破趙拔齊遂弱楚人...

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運籌帷幄之中制勝於無形

運籌帷幄之中制勝於無形 はかりごとを帳(とばり)の幕の中でめぐらし、形にならないうちから勝ちを制(せい)し、 子房計謀其事無知名 子房(張良)がその事を計謀するは、名を知られることは無く、 無勇功圖難於易為大於細 勇ましい功は無く、難を易(やさ)しいうちから図(はか)り、微細なうちから大と為した。 作留侯世家第二十五 留侯世家を作るのが第二十五。 六奇既用諸侯賓從於漢...

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諸呂為從謀弱京師

諸呂為從謀弱京師而勃反經合於權 諸(もろもろ)の呂氏がほしいままに為り、京師(みやこ)を弱めることを謀(はか)り、しこうして、 絳侯周勃は一定不変の道理に反して、臨機応変に合わせた。吳楚之兵亞夫駐於昌邑 呉、楚の戦いは、周亞夫(このとき漢大尉條侯周亞夫 絳侯周勃の子)が昌邑に駐屯し、 以戹齊趙而出委以梁作絳侯世家第二十七...

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五宗既王親屬洽和

五宗既王親屬洽和 五つの宗族がすでに王になり、親族はうちとけて和した。 諸侯大小為藩爰得其宜 諸侯の大も小も藩となり、ここにおいてその宜(よろ)しきを得た。 僭擬之事稍衰貶矣作五宗世家第二十九 身分不相応におごった事でしだいに衰え地位を下げていったのである。五宗世家を作るのが第二十九、 三子之王文辭可觀作三王世家第三十...

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晏子儉矣夷吾則奢

晏子儉矣夷吾則奢齊桓以霸景公以治作管晏列傳第二 晏子(晏嬰)は節倹であり、夷伍(管仲)はすなわちぜいたくであった。斉桓公姜小白が覇(は)を以ってし、斉景公姜杵臼は治(ち)を以ってした。管晏列伝を作るのが第二。 李耳無為自化清凈自正韓非揣事情循埶理作老子韓非列傳第三...

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非信廉仁勇不能傳兵論劍

非信廉仁勇不能傳兵論劍 信廉仁勇に非(あら)ざれば、兵法を伝え剣術を論ずることができない。 與道同符內可以治身 道とともに符を同じくすれば、内に身を治めるを以ってすることができ、 外可以應變君子比焉作孫子吳起列傳第五 外に変化に応ずるを以ってすることができ、君子が徳にたとえるのである。孫子呉起列伝を作るのが第五。 維建遇讒爰及子奢...

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