散軍而郊射左射貍首
軍を散らせて郊射し、左に貍首(貍はたぬき、 首(しゅう)は或いは狌(しょう いたち)を射(い)て、
右射騶虞而貫革之射息也
右に騶虞(徳を好むという聖獣)を射(い)て、革(かわ)を貫(つらぬ)いて息(いき)を射(い)とめるのであり、
裨冕搢笏而虎賁之士稅劍也
かんむりを被(かぶ)り(裨=被?)、笏(君臣が会合の際に手に持つ細長い板)をはさみて、虎賁(こほん 勇ましい兵士)の士は剣を悦(よろこ)ぶのであり、
祀乎明堂而民知孝
明堂で祀(まつ)って、民は孝を知り、
朝覲然後諸侯知所以臣
朝見して、然(しか)る後、諸侯は臣を以ってするところを知り、
耕藉然後諸侯知所以敬
耕(たがや)し、税をとりたて、然(しか)る後、諸侯は敬(うやま)うを以ってするところを知る。
五者天下之大教也食三老五更於太學
五者は天下の大いなる教えであり、三老五更(天子から父兄扱いの礼をもって待遇された有徳の老年退職官吏)を太学に於いて食俸させ、
天子袒而割牲執醬而饋
天子は肌脱ぎしていけにえを割(さ)き、醬(ひしおみそ)を執(と)りてすすめ、
執爵而酳冕而總干所以教諸侯之悌也
さかずきを執(と)りて酒をすすめ、冠をつけてたてを統(す)べり、諸侯の悌(心からつかえること)を教えるを以ってしたところである。
若此則周道四達禮樂交通則夫武之遲久不亦宜乎
このごとくすれば周道は四達(よんたつ 礼楽刑政)し、礼、楽が交わり通えば、それ、武王の遅(おそ)く久しくとも、なんと宜(よろ)しいではないか」と。
軍を散らせて郊射し、左に貍首(貍はたぬき、 首(しゅう)は或いは狌(しょう いたち)を射(い)て、
右射騶虞而貫革之射息也
右に騶虞(徳を好むという聖獣)を射(い)て、革(かわ)を貫(つらぬ)いて息(いき)を射(い)とめるのであり、
裨冕搢笏而虎賁之士稅劍也
かんむりを被(かぶ)り(裨=被?)、笏(君臣が会合の際に手に持つ細長い板)をはさみて、虎賁(こほん 勇ましい兵士)の士は剣を悦(よろこ)ぶのであり、
祀乎明堂而民知孝
明堂で祀(まつ)って、民は孝を知り、
朝覲然後諸侯知所以臣
朝見して、然(しか)る後、諸侯は臣を以ってするところを知り、
耕藉然後諸侯知所以敬
耕(たがや)し、税をとりたて、然(しか)る後、諸侯は敬(うやま)うを以ってするところを知る。
五者天下之大教也食三老五更於太學
五者は天下の大いなる教えであり、三老五更(天子から父兄扱いの礼をもって待遇された有徳の老年退職官吏)を太学に於いて食俸させ、
天子袒而割牲執醬而饋
天子は肌脱ぎしていけにえを割(さ)き、醬(ひしおみそ)を執(と)りてすすめ、
執爵而酳冕而總干所以教諸侯之悌也
さかずきを執(と)りて酒をすすめ、冠をつけてたてを統(す)べり、諸侯の悌(心からつかえること)を教えるを以ってしたところである。
若此則周道四達禮樂交通則夫武之遲久不亦宜乎
このごとくすれば周道は四達(よんたつ 礼楽刑政)し、礼、楽が交わり通えば、それ、武王の遅(おそ)く久しくとも、なんと宜(よろ)しいではないか」と。