又東南一百五十九里曰堯山

又東南一百五十九里曰堯山其陰多黃堊

また東南へ一百五十九里（一里１５０ｍ換算で約２３．８５ｋｍ）、曰く、堯山と。その陰（北側）には黄堊（黄色いいろつち）が多く、

其陽多黃金其木多荊芑柳檀其草多藷藇𦬸

その陽（南側）には黄金が多く、その木は荊（いばら）、芑（トキンイバラ？既出）、柳（やなぎ）、檀（香木）が多く、その草は藷藇（＝祝余と書けてニガカシュウ？既出）、𦬸（＝菽（まめ）？）が多い。

又東南一百里曰江浮之山其上多銀砥礪

また東南へ一百里（一里１５０ｍ換算で約１５ｋｍ）、曰く江浮の山と。その上には銀、砥（といし）、礪（あらと）が多く、

無草木其獸多豕鹿

草木が無く、その獣は豕（いのしし）、鹿（しか）が多い。

又東二百里曰真陵之山其上多黃金

また東へ二百里（一里１５０ｍ換算で約３０ｋｍ）、曰く真陵の山と。その上には黄金が多く、

其下多玉其木多穀柞柳杻其草多榮草

その下には玉が多く、その木は穀（ミズナラ？既出）、柞（ハハソ）、柳（ヤナギ）、杻 （モチノキ）が多く、その草は栄草（サギソウ？既出）が多い。