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Channel: 倭人伝を解く
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凡荊山之首自翼望之山至于几山

凡荊山之首自翼望之山至于几山凡四十八山三千七百三十二里 凡(およ)そ荊山の首(依拠する)は翼望の山より几山に至るまでの、凡(およ)そ四十八の山で、 三千七百三十二里(一里150m換算で約559、8km)。 其神狀皆彘身人首 その神の状(かたち)は皆(みな)彘(いのしし)のような身(からだ)に、蠪(=蠪蚳モリイノシシ?既出...

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中次十二經洞庭山之首曰篇遇之山

中次十二經洞庭山之首曰篇遇之山無草木多黃金 中次十二経の洞庭山の首(はじめ)は曰く篇遇の山と。草木が無く、黄金が多い。 又東南五十里曰雲山無草木 また東南へ五十里(一里150m換算で約7.5km)、曰く雲山と。草木は無い。 有桂竹甚毒傷人必死蝰虫(毒蛇の一種 桂(コイ)= 蝰(コイ)? 竹(チュー)=虫(チュー)?)がいて、甚(はなは)だ毒(どく)で、人を傷つければ必ず死ぬ。...

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又東南一百三十里曰龜山

又東南一百三十里曰龜山其木多穀柞椆椐 また東南へ一百三十里(一里150m換算で約19.5km)、曰く亀山と。その木は穀(ミズナラ?既出)、柞(ハハソ)、椆(木名)、椐(木名)が多い。 其上多黃金其下多青雄黃多扶竹 その上には黄金が多く、その下には青䨼(青い鉱物 青=雄で蒦=黄?)が多く、扶竹が多い。 又東七十里曰丙山多筀竹 また東へ七十里(一里150m換算で約10.5km)、曰く丙山と。筀竹が多く、...

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又東南五十里曰風伯之山

又東南五十里曰風伯之山其上多金玉 また東南へ五十里(一里150m換算で約7.5km)、曰く風伯の山と。その上には金玉(金属や玉)が多い。 其下多痠石文石多鐵其木多柳杻檀楮 その下には痠石、文石が多く、鉄が多い。その木は柳(やなぎ)、杻(もちのき)、檀(香木)、楮(こうぞ)が多い。 其東有林焉名曰莽浮之林多美木鳥獸 その東には林が有って、名は曰く莽浮の林と。美しい木や、鳥獣が多い。...

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又東南一百二十里曰洞庭之山

又東南一百二十里曰洞庭之山其上多黃金 また東南へ一百二十里(一里150m換算で約18km)、曰く洞庭の山と。その上には黄金が多く、 其下多銀鐵其木多柤棃橘櫾 その下には銀、鉄が多く、その木は柤、棃(なし)、橘(たちばな)、櫾が多く、 其草多葌蘪蕪芍藥芎藭 その草は葌、蘪蕪(=蘼蕪(香草名))、芍藥(シャクヤク)、芎藭(香草名)が多い。 帝之二女居之是常遊于江淵澧沅之風 帝の二女(二種類の白鳥?...

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又東南一百八十里曰暴山

又東南一百八十里曰暴山其木多椶柟荊芑竹箭䉋箘 また東南へ一百八十里(一里150m換算で約27km)、曰く暴山と。その木は椶(ヤシ科の常緑高木)、柟(クスノキ科の常緑高木)、荊(いばら)、芑(トキンイバラ?既出)、竹(たけ)、箭(やだけ)、䉋、箘が多い。 其上多黃金玉其下多文石鐵其獸多麋鹿𪊨就 その上には黄金、玉が多く、その下には文石、鉄が多い。その獣は麋(おおじか)、鹿(しか)、𪊨、就が多い。...

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又東南一百五十九里曰堯山

又東南一百五十九里曰堯山其陰多黃堊 また東南へ一百五十九里(一里150m換算で約23.85km)、曰く、堯山と。その陰(北側)には黄堊(黄色いいろつち)が多く、 其陽多黃金其木多荊芑柳檀其草多藷藇𦬸 その陽(南側)には黄金が多く、その木は荊(いばら)、芑(トキンイバラ?既出)、柳(やなぎ)、檀(香木)が多く、その草は藷藇(=祝余と書けてニガカシュウ?既出)、𦬸(=菽(まめ)?)が多い。...

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又東南一百二十里曰陽帝之山

又東南一百二十里曰陽帝之山多美銅 また東南へ一百二十里(一里150m換算で約18km)、曰く陽帝の山と。美しい銅が多い。 其木多檀杻檿楮其獸多麢麝 その木は檀(香木)、杻(モチノキ)、檿(ヤマグワ)、楮(コウゾ)が多い。その獣は麢麝(=鹿蜀と書けてヤマジャコウジカ?既出)が多い。 又南九十里曰柴桑之山其上多銀其下多碧...

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凡洞庭山之首自篇遇之山至于榮余之山

凡洞庭山之首自篇遇之山至于榮余之山凡十五山二千八百里 凡(およ)そ洞庭山の首(依拠する)は、篇遇の山より栄余の山に至るまでの、凡(およ)そ十五の山で、二千八百里(一里150m換算で約420km)。 其神狀皆鳥身而龍首其祠毛用一雄鷄 その神の状(かたち)は皆(みな)、鶬(まなづる 鳥(チョウ)=鶬(ソウ)?)のような身(からだ)にして、鷺(さぎ...

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洞庭榮余山神也

洞庭榮余山神也其祠皆肆瘞 洞庭、栄余山は屻(山が高いさま 神(ジン)=屻(ジン)?)であり、その祠(まつり)は皆(みな) 一(ひとつ 肆(イツ)=一(イツ)?)の璜(環形の璧を二分あるいは三分した形のもの 礼器の一つ 瘞(エイ)=璜(オウ)?)で、 祈酒太牢祠嬰用圭璧十五五彩惠之 祈(いのる)は酒で、太牢(最上等のごちそう)の祠(まつり)で、禜または禋(祭名...

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山海経 海外南経 始め

地之所載六合之間四海之內照之以日月經之以星辰 地の載(の)るところ、六合(東西南北上下の六つの方角)の間、四海の内は、これを照(て)らすは日(太陽)、月を以ってし、これを経(一定不変の道理)するは星辰を以ってし、 紀之以四時要之以太歲神靈所生 これを紀(すじみちをたてる)は四時(四季)を以ってし、これを要(しめくくる)は太歳(木星 12年で一周)を以ってし、神霊の生ずるところであり、...

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結匈國在其西南

結匈國在其西南其為人結匈 窮奇(カラカル?既出 結(チェ)=窮(チョン)? 匈(ク)=奇(キ)?)の国がその西南に在(あ)り、その神(ヤマネコ?(天神オオヤマネコ既出より) 人(ジン)=神(ジン)?)の為(な)りは髻(たぶさ 結(チェ)=髻(チェ)?)のある狻(ライオン?または狻(シュン)=神(シン)でヤマネコの意味? 匈(ション)=狻(シュン)?)である。 南山在其東南自此山來蟲為蛇蛇號為魚...

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比翼鳥在其東

比翼鳥在其東 碧(濃い青色 比(ビー)=碧(ビー)?)の翼(つばさ)の鳥がその東にいて、 其為鳥青赤兩鳥比翼 その鳥の為(な)りは青、赤で、両(たぐい)の鳥は碧(濃い青色 比(ビー)=碧(ビー)?)の翼(つばさ)である。(おそらく鴖(ヤマショウビン)?)。 一曰在南山東 一に曰く、南山の東に在(あ)ると。

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羽民國在其東南

羽民國在其東南其為人長頭身生羽 羽民(=羽犛と書けて、羽のはえたカラ牛の意味? 民(ビン)=犛(ボウ)?)の国がその東南に在(あ)り、その鯥(オットセイ?既出 人(レン)=鯥(リク)?)の為(な)りは、獺(カワウソ 長(チョウ)=獺(ター)?)のような頭(あたま)で、身(からだ)には羽(はね)を生(は)やす。 一曰在比翼鳥東南其為人長頰 一に曰く、比翼鳥の東南に在(あ)る。その鯥(オットセイ?既出...

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有神人二八連臂

有神人二八連臂為帝司夜於此野 神の櫟(コアカゲラ?既出 人(レン)=櫟(ラク)?)がいて、赤(あか ニ(ジ)=赤(チー)?)い冒(かぶりもの 八(バー)=冒(バイ)?)で、黎(黒い 連(レン)=黎(レイ)?)の文(もよう臂(ビー)=文(ブン)?)で、鳥(とり 帝(テイ)=鳥(テウ)?)の為(な)りは暘(日が出る 夜(ヨ)=暘(ヨウ)?)を比野に於(お)いて司(つかさど)る。 在羽民東其為人小頰赤肩...

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畢方鳥在其東

畢方鳥在其東青水西 畢方(シノリガモ?既出)の鳥がその東、青水の西にいて、 其為鳥人面一腳 その鳥の為(な)りは䴇(つる 人(レン)=䴇(レイ)?)のような面(かお)で、鷧(う 一(イー)=鷧(イー)?)のような脚(あし)である。 一曰在二八神東 一に曰く、二八神(コアカゲラ?)の東にいると。

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讙頭國在其南

讙頭國在其南其為人人面有翼 讙頭(鸛頭と書けてコウヅルと読めます)の国はその南に在(あ)る。その䴇(つる 人(レン)=䴇(レイ)?)の為(な)りは䴇(つる 人(レン)=䴇(レイ)?)のような面(かお)で鴎(かもめ 有(ユウ)=鴎(オウ)?)のような翼で、 鳥喙方捕魚 長(ながい 鳥(チョウ)=長(チョウ)?)い喙(くちばし)で、彷(あてもなく歩き回る 方(ホウ)=彷(ホウ)?)して魚を捕(と)る。...

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厭火國在其國南

厭火國在其國南 厭火(音から雍和と書けてベニガオザル?既出)の国がその国の南に在(あ)り、 獸身色狨(金色の毛をもつ猿 獣(ジュウ)=狨(ジュウ)?)のような身(からだ)で、紅(べにいろ 黒(コウ)=紅(コウ)?)の色(かおいろ)で、 生火出其口中 性器(せいき 生(セイ)=性(セイ)? 火(カ)=器(キ)?)が其(そ)の股(また 口(ク)=股(ク)?)の中(あいだ)に垂(たれる...

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株樹在厭火北生赤水上

株樹在厭火北生赤水上 株樹は厭火(ベニガオザル?)の北に在(あ)って、赤水の上(ほとり)に生(は)える。 其為樹如柏葉皆為珠 その樹(き)の為(な)りは檗(きはだ 柏(ハク)=檗(ハク)?)の如(ごと)くで、葉は皆(みな)珠(たま)を為(つくる)す。 一曰其為樹若彗 一に曰く、その樹(き)の為(な)りは漆(うるし 彗(スイ)=漆(シツ)?)のごとし。(おそらくニワウルシ? Ailanthus...

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苗國在赤水東

苗國在赤水東豾(やまねこ 苗(ベウ)=豾(ピー)?の国が赤水の東に在(あ)り、 其為人相隨 その人(=神(じん)ヤマネコの意味? 天神(既出)より)の為(な)りは犀渠(アジアゴールデンキャット?既出 相(ショウ)=犀(シー)? 渠(チュイ)=随(スイ)?)である。 一曰三毛國 一に曰く三毛国(苗国の別名 三(サン)=狻(サン...

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