洞庭榮余山神也其祠皆肆瘞
洞庭、栄余山は屻(山が高いさま 神(ジン)=屻(ジン)?)であり、その祠(まつり)は皆(みな)
一(ひとつ 肆(イツ)=一(イツ)?)の璜(環形の璧を二分あるいは三分した形のもの 礼器の一つ 瘞(エイ)=璜(オウ)?)で、
祈酒太牢祠嬰用圭璧十五五彩惠之
祈(いのる)は酒で、太牢(最上等のごちそう)の祠(まつり)で、禜または禋(祭名 嬰(エイ)=禜(エイ)、禋(イン)?)は圭(礼器の一つ)、璧(礼器の一つ)、吉玉(十(シー)=吉(チー)? 五(ゴ)=玉(ゴク)?)を用い、これに彩(いろどり)の衣(ころも 恵(エ)=衣(エ)?)を以って(五(ユィ)=以(イー)?)する。
右中經之山志大凡百九十七山二萬一千三百七十一里
右(以上)の中経の山の志(おぼえがき)は、大まかに凡(およ)そ百九十七の山で、二万一千三百七十一里(一里150m換算で約3205.65km)。
大凡天下名山五千三百七十居地大凡六萬四千五十六里
大まかに凡(およ)そ天下の名山は五千三百七十で、居する地は大まかに凡そ六万四千五十六里(一里150m換算で約9608.4km)。
禹曰天下名山經五千三百七十山六萬四千五十六里居地也
夏禹王曰く、「天下の名山の経は五千三百七十の山で、六万四千五十六里が居する地である」と。
言其五臧蓋其餘小山甚眾不足記云
その五蔵を言うは、蓋(けだ)し、その余(あま)りの小さい山は甚(はなは)だ眾(多い)で、記(しる)し伝(つたえる 云=伝?)するに足らないのであろう。
天地之東西二萬八千里南北二萬六千里
天地の東西は二万八千里(一里150m換算で約4200km)、南北は二万六千里(一里150m換算で約3900km)。
出水之山者八千里受水者八千里
水(川)を出だす山は八千里(一里150m換算で約1200km)、水(川)を受けるは八千里(一里150m換算で約1200km)、
出銅之山四百六十七出鐵之山三千六百九十
銅を出だす山は四百六十七で、鉄を出だす山は三千六百九十。
此天地之所分壤樹穀也戈矛之所發也
此(こ)れが天地の分壌(土地を分ける)、国(くに 穀(コク)=国(コク)?)を樹立するところであり、戈矛(かぼう いずれもほこの一種)の発するところであり、
刀鎩之所起也能者有餘拙者不足
刀(かたな)、鎩(ほこ)の起こるところであり、能者(才能のある人)は余(あま)りが有り、拙者(才能のおとる人)は不足する。
封於太山禪於梁父七十二家
太山で封(祭名)し、梁父で禅(祭名)をしたのは七十二の家門で、
得失之數皆在此內是謂國用
得失(得ることと失うこと)の数(かず)は、皆(みな)この内(うち)に在(あ)り、是(これ)は
謂(おもえらく)、国祅(国の変事 用(ヨウ)=祅(ヨウ)?)と。
右五臧山經五篇大凡一萬五千五百三字
右(以上)の五蔵山経の五篇(南山経、西山経、北山経、東山経、中山経)は、大まかに凡(およ)そ一万五千五百三字である。
今日で山海経 中山経は終わりです。明日からは山海経 海外南経に入ります。
洞庭、栄余山は屻(山が高いさま 神(ジン)=屻(ジン)?)であり、その祠(まつり)は皆(みな)
一(ひとつ 肆(イツ)=一(イツ)?)の璜(環形の璧を二分あるいは三分した形のもの 礼器の一つ 瘞(エイ)=璜(オウ)?)で、
祈酒太牢祠嬰用圭璧十五五彩惠之
祈(いのる)は酒で、太牢(最上等のごちそう)の祠(まつり)で、禜または禋(祭名 嬰(エイ)=禜(エイ)、禋(イン)?)は圭(礼器の一つ)、璧(礼器の一つ)、吉玉(十(シー)=吉(チー)? 五(ゴ)=玉(ゴク)?)を用い、これに彩(いろどり)の衣(ころも 恵(エ)=衣(エ)?)を以って(五(ユィ)=以(イー)?)する。
右中經之山志大凡百九十七山二萬一千三百七十一里
右(以上)の中経の山の志(おぼえがき)は、大まかに凡(およ)そ百九十七の山で、二万一千三百七十一里(一里150m換算で約3205.65km)。
大凡天下名山五千三百七十居地大凡六萬四千五十六里
大まかに凡(およ)そ天下の名山は五千三百七十で、居する地は大まかに凡そ六万四千五十六里(一里150m換算で約9608.4km)。
禹曰天下名山經五千三百七十山六萬四千五十六里居地也
夏禹王曰く、「天下の名山の経は五千三百七十の山で、六万四千五十六里が居する地である」と。
言其五臧蓋其餘小山甚眾不足記云
その五蔵を言うは、蓋(けだ)し、その余(あま)りの小さい山は甚(はなは)だ眾(多い)で、記(しる)し伝(つたえる 云=伝?)するに足らないのであろう。
天地之東西二萬八千里南北二萬六千里
天地の東西は二万八千里(一里150m換算で約4200km)、南北は二万六千里(一里150m換算で約3900km)。
出水之山者八千里受水者八千里
水(川)を出だす山は八千里(一里150m換算で約1200km)、水(川)を受けるは八千里(一里150m換算で約1200km)、
出銅之山四百六十七出鐵之山三千六百九十
銅を出だす山は四百六十七で、鉄を出だす山は三千六百九十。
此天地之所分壤樹穀也戈矛之所發也
此(こ)れが天地の分壌(土地を分ける)、国(くに 穀(コク)=国(コク)?)を樹立するところであり、戈矛(かぼう いずれもほこの一種)の発するところであり、
刀鎩之所起也能者有餘拙者不足
刀(かたな)、鎩(ほこ)の起こるところであり、能者(才能のある人)は余(あま)りが有り、拙者(才能のおとる人)は不足する。
封於太山禪於梁父七十二家
太山で封(祭名)し、梁父で禅(祭名)をしたのは七十二の家門で、
得失之數皆在此內是謂國用
得失(得ることと失うこと)の数(かず)は、皆(みな)この内(うち)に在(あ)り、是(これ)は
謂(おもえらく)、国祅(国の変事 用(ヨウ)=祅(ヨウ)?)と。
右五臧山經五篇大凡一萬五千五百三字
右(以上)の五蔵山経の五篇(南山経、西山経、北山経、東山経、中山経)は、大まかに凡(およ)そ一万五千五百三字である。
今日で山海経 中山経は終わりです。明日からは山海経 海外南経に入ります。