齊中大夫病齲齒臣意灸其左大陽明脈
斉中大夫が虫歯を病(や)み、わたしはその左の大陽明脈に灸(きゅう)をし、
即為苦參湯日嗽三升出入五六日病已
すぐに苦参湯をつくって、毎日三升を漱(くちすす)ぎ、出入りすること五、六日にして、病(やまい)がいえました。
得之風及臥開口食而不嗽
風、および寝ているときに口を開け、食べるときに漱(くちすす)ぎをしなかったことから得られたのです。
菑川王美人懷子而不乳來召臣意
菑川王の美人の懐子がしこうして乳が出ず、わたしを来招しました。
臣意往飲以莨碭藥一撮以酒飲之旋乳
わたしは往(ゆ)き、飲ませるに莨碭薬ひとつまみを以ってし、酒を以ってこれに飲ませ、しだいに乳が出るようになりました。
臣意復診其脈而脈躁
わたしはまたその脈を診(み)ましたが、脈は躁(さわがしい意)でした。
躁者有餘病即飲以消石一齊
躁(さわがしい意)とは、余病(よびょう)が有り、そこで、飲ませるに消石一剤を以ってし、
出血血如豆比五六枚
血を出し、血はたかつき(器名)五、六枚を並(なら)べるに及(およ)びました。
斉中大夫が虫歯を病(や)み、わたしはその左の大陽明脈に灸(きゅう)をし、
即為苦參湯日嗽三升出入五六日病已
すぐに苦参湯をつくって、毎日三升を漱(くちすす)ぎ、出入りすること五、六日にして、病(やまい)がいえました。
得之風及臥開口食而不嗽
風、および寝ているときに口を開け、食べるときに漱(くちすす)ぎをしなかったことから得られたのです。
菑川王美人懷子而不乳來召臣意
菑川王の美人の懐子がしこうして乳が出ず、わたしを来招しました。
臣意往飲以莨碭藥一撮以酒飲之旋乳
わたしは往(ゆ)き、飲ませるに莨碭薬ひとつまみを以ってし、酒を以ってこれに飲ませ、しだいに乳が出るようになりました。
臣意復診其脈而脈躁
わたしはまたその脈を診(み)ましたが、脈は躁(さわがしい意)でした。
躁者有餘病即飲以消石一齊
躁(さわがしい意)とは、余病(よびょう)が有り、そこで、飲ませるに消石一剤を以ってし、
出血血如豆比五六枚
血を出し、血はたかつき(器名)五、六枚を並(なら)べるに及(およ)びました。