玄奘曰既往之事焉可追論蘇文竟不從
玄奘は曰く、「既に往(むかし)の事、どうして追論するべきか?」と。蘇文はとうとう従わなかった。
太宗顧謂侍臣曰莫離支賊弑其主盡殺大臣用刑有同坑阱
太宗は顧みて侍臣に謂った、曰く、「莫離支(蘇文)は、その主を賊弑し、尽く大臣を殺し、刑を用いるは、坑阱(穴埋め)と同じものが有る。
百姓轉動輒死怨痛在心道路以目
百姓の転動は輒(すなわち)死である。怨痛は侵(おかす 心(シン)=侵(シン)?)に在り、道路は閉(とざす 目(ボク)=閉(ビー)?)するを以てする。
夫出師吊伐須有其名因其弑君虐下敗之甚易也
夫れ、師(軍隊)を出だし懲伐(こらしめてうつ 吊(チョウ)=懲(チョウ)?)するは、須(必要とする)で、その名目を有する。因りてその弑君虐下(君を弑し、下をしいたげる)は、これを敗(やぶる)かすことは甚だ益(ためになる 易(エキ)=益(エキ)?)なのである。」と。
玄奘は曰く、「既に往(むかし)の事、どうして追論するべきか?」と。蘇文はとうとう従わなかった。
太宗顧謂侍臣曰莫離支賊弑其主盡殺大臣用刑有同坑阱
太宗は顧みて侍臣に謂った、曰く、「莫離支(蘇文)は、その主を賊弑し、尽く大臣を殺し、刑を用いるは、坑阱(穴埋め)と同じものが有る。
百姓轉動輒死怨痛在心道路以目
百姓の転動は輒(すなわち)死である。怨痛は侵(おかす 心(シン)=侵(シン)?)に在り、道路は閉(とざす 目(ボク)=閉(ビー)?)するを以てする。
夫出師吊伐須有其名因其弑君虐下敗之甚易也
夫れ、師(軍隊)を出だし懲伐(こらしめてうつ 吊(チョウ)=懲(チョウ)?)するは、須(必要とする)で、その名目を有する。因りてその弑君虐下(君を弑し、下をしいたげる)は、これを敗(やぶる)かすことは甚だ益(ためになる 易(エキ)=益(エキ)?)なのである。」と。