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Channel: 倭人伝を解く
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張亮又與高麗再戰

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張亮又與高麗再戰于建安城下皆破之於是列長圍以攻焉

張亮もまた高麗と建安城下で再戦し、皆(みな)これを破り、ここに於いて長囲(長い間、敵をかこむこと)を列(つらねる)して攻めた。

八月移營安市城東李勣遂攻安市擁延壽等降衆營其城下以招之

八月、軍営を安市城東に移した。李勣は遂に安市を攻めた。延寿ら降衆を擁(集める)してその城下に軍営し、これを招(さそう)いた。

城中人堅守不動每見太宗旄麾必乘城鼓噪以拒焉

城中の人は堅守して動かず。唐太宗の旄麾(指揮する旗)を見るたびに、必ず城に乗(のぼる)って鼓噪(つづみをうちならし鬨の声をあげる)し拒んだ。

帝甚怒李勣曰請破之日男子盡誅城中聞之人皆死戰

帝は甚だ怒った。李勣は曰く、「これを破った日には、男子は尽く誅することを請う」と。城中はこれを聞いて、人は皆(みな)、死戦(死に物狂いで戦うこと)した。

乃令江夏王道宗築土山攻其城東南隅高麗亦埤城雉以相抗

乃(そこで)、江夏王道宗に令して土山を築かせ、その城の東南の隅を攻めさせた。高麗も亦(また)、城壁を埤(厚くする)し雉(かき)を増して、抗(ふせぐ)を相(補佐する)した。

李勣攻其西面令拋石撞車壞其樓雉城中隨其崩壞即立木爲柵

李勣はその西面を攻めた。拋石、撞車に令してその樓雉(ものみやぐらのかき)を壊した。城中はその崩壊に隨(たびごとに)して、即(すぐ)に木を立てて柵をつくった。

道宗以樹條苞壤爲土屯積以爲山其中間五道加木被土於其上不舍晝夜漸以逼城

道宗は樹の條(細い枝)で壌(つち)を苞(つつみ)、埵(かたい土 土(トゥー)=埵(トゥオ)?)をつくり、屯積(集め積む)して山をつくった。その中間の五道に木を加え、土をその上に被せた。昼も夜も舎(やすむ)さず、漸(次第に)、城に比(ならぶ 逼(ビー)=比(ビー)?)した。

道宗遣果毅都尉傅伏愛領隊兵于山頂以防敵土山自高而陟排其城城崩

道宗は果毅都尉傅伏愛を遣わし、隊兵を山頂に領(ひきいる)して敵を防がせた。土の山は高いところより倒(たおれる 陟(トー)=倒(トウ)?)れ、その城を排(おしのける)して城は崩れた。

會伏愛私離所部高麗百人自頹城而戰遂據有土山而塹斷之積火縈盾以自固

会(このとき)、伏愛は私的に部所を離れており、高麗の百人が頹城(くずれた城)より戦い、遂に土山を拠有して、塹(ほりをほる)してこれを断った。炬火(かがり火 積(チー)=炬(チュイ)?)、盾(たて)を縈(めぐらせる)して自ら固めるを以てした。

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