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Channel: 倭人伝を解く
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初遼東之陷也伐音乞降

初遼東之陷也伐音乞降既而中悔帝怒其反覆許以城中人物分賜戰士 初(以前)、遼東(インチョン?)の陥(攻め落とされる)のとき、伐音は降伏を乞うた。既(まもなく)にして中悔(中途で悔やむ)し、帝(唐太宗)はその反覆を怒り、城中の人、物を以て戦士に分賜することを許可した。 及是李勣言於帝曰戰士奮爭先不顧矢石者貪虜獲耳...

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我軍之渡遼也

我軍之渡遼也莫離支遣加屍城七百人戍蓋牟城李勣盡虜之其人並請隨軍自效 我軍(唐軍)の遼を渡るは、莫離支(蓋蘇文)は加屍城の七百人を遣わし、蓋牟城を戍(まもる)させた。 李勣は尽くこれを虜にし、その人は並(みな)、軍に随して自ら効(力をつくす)すると請うた。 太宗謂曰誰不欲爾之力爾家悉在加屍爾爲吾戰彼將爲戮矣...

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賊中有對盧年老習事謂延壽曰

賊中有對盧年老習事謂延壽曰 賊の中には対盧(最高位の官)がいて、年老いて事に習熟しており、延寿に謂った、曰く、 吾聞中國大亂英雄並起秦王神武所向無敵 「吾は聞きます、中国の大乱で英雄が並び起こり、秦王は武を進(すすめる 神(シン)=進(シン)?)め、向かう所敵無しで、 遂平天下南面爲帝北夷請服西戎獻款 遂に天下を平らげ、南を向いて帝と為り、北夷は服従を請い、西戎は款(まこと)を献じたと。...

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太宗夜召諸將躬自指麾

太宗夜召諸將躬自指麾 唐太宗は夜に諸将軍を召して、躬自(みずから)、指麾(旗を振って指図する)した。 遣李勣率步騎一萬五千於城西嶺爲陣 李勣を遣わし、歩騎一万五千人を率いさせ、城西嶺に於いて陣をかまえさせた。 長孫無忌率牛進達等精兵一萬一千以爲奇兵自山北于狹穀出以沖其後 長孫無忌には牛進達ら精兵一万一千人を率いさせ、奇兵とさせ、山北より狹穀に出でて、その後ろに沈(かくれる...

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明日延壽獨見李勣兵

明日延壽獨見李勣兵欲與戰太宗遙望無忌軍塵起令鼓角並作旗幟齊舉 明日(つぎの日)、延寿は独(ただ)李勣の兵だけを見て、ともに戦うことを欲した。唐太宗は無忌軍の沈居(ひそみうずくまる)を遥かに望み、令して、鼓(つづみ)、角(つのぶえ)を並(みな)作(鳴らす)らせ、旗幟を一斉に挙げさせた。 賊衆大懼將分兵禦之而其陣已亂李勣以步卒長槍一萬擊之延壽衆敗...

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張亮又與高麗再戰

張亮又與高麗再戰于建安城下皆破之於是列長圍以攻焉 張亮もまた高麗と建安城下で再戦し、皆(みな)これを破り、ここに於いて長囲(長い間、敵をかこむこと)を列(つらねる)して攻めた。 八月移營安市城東李勣遂攻安市擁延壽等降衆營其城下以招之 八月、軍営を安市城東に移した。李勣は遂に安市を攻めた。延寿ら降衆を擁(集める)してその城下に軍営し、これを招(さそう)いた。 城中人堅守不動每見太宗旄麾必乘城鼓噪以拒焉...

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太宗大怒斬伏愛以徇

太宗大怒斬伏愛以徇命諸將擊之三日不能克 唐太宗は大いに怒り、伏愛を斬って徇(広く示す)するを以てした。諸将軍に命じてこれを撃たせたが、三日たっても克つことができなかった。 太宗以遼東倉儲無幾士卒寒凍乃詔班師曆其城城中皆屏聲偃幟城主登城拜手奉辭 唐太宗は遼東の倉の儲(たくわえ)が幾らかも無く、士卒は寒く凍えているのを以て、乃(そこで)、詔(みことのり)して師(軍隊)を反(かえる...

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乾封元年高藏遣其子入朝

乾封元年高藏遣其子入朝陪位於太山之下 乾封元年(666)、高麗王高蔵はその子を遣わし入朝させた。太山の下に於いて位を陪(加える)した。 其年蓋蘇文死其子男生代爲莫離支與其弟男建男產不睦各樹朋黨以相攻擊 その年、蓋蘇文が死んだ。その子の男生が代わって莫離支(=兵部尚書兼中書令職)と為った。その弟の男建、男産と睦まじくなく、各(おのおの)は朋党を樹立して、互いに攻撃しあった。...

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儀鳳中高宗授高藏

儀鳳中高宗授高藏開府儀同三司遼東都督封朝鮮王居安東鎮本蕃爲主 儀鳳中(676~679)、唐高宗は高麗王高蔵に開府儀同三司、遼東都督を授け、朝鮮王を封じ、安東に居して、本蕃を鎮(しずめる)して主と為した。 高藏至安東潛與靺鞨相通謀叛事覺召還配流邛州並分徙其人散向河南隴右諸州其貧弱者留在安東城傍...

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旧唐書 百済伝 始め

百濟國本亦扶餘之別種嘗爲馬韓故地在京師東六千二百里處大海之北小海之南 百済国は、本は亦、扶餘(平壌(ピョンヤン)? 音より)の別種で、嘗ては馬韓の故地と為す(おそらく全州(チョンジュ辺り?)。京師(大連の側の金州? 音と距離より)の東、六千二百里(一里150m換算で約930辧法大海(東シナ海?)の北、小海(黄海?)の南に処する。 東北至新羅西渡海至越州南渡海至倭國北渡海至高麗...

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十五年璋卒其子義慈遣使

十五年璋卒其子義慈遣使奉表告哀 貞観十五年(641)、璋が卒(死ぬ)し、その子の義慈が使者を遣わし奉表して、哀を告げた。 太宗素服哭之贈光祿大夫賻物二百段遣使冊命義慈爲柱國封帶方郡王百濟王 唐太宗は素服(白服)でこれに哭礼し、光禄大夫、帛布(絹布  賻(フー)=帛(ハク)? 物(ブツ)=布(ブー)?)二百段(端)を贈った。使者を遣わして、義慈に冊命し柱国と為し、帯方郡王、百済王を封じた。...

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新羅使金法敏奏書

新羅使金法敏奏書高麗百濟脣齒相依競舉兵戈侵逼交至 新羅は金法敏をつかわし書を奏(もうしあげる)でた。『高麗、百済は脣歯(関係が最も深い間柄)で互いに依(たよる)し、競って兵戈(戦い)を挙げ、侵逼(おかす)は交(こもごも)に至ります。 大城重鎮並爲百濟所並疆宇日蹙威力並謝乞詔百濟令歸所侵之城 大城は重鎮ですが、並(みな)、百済の併(併合する...

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虜義慈及太子隆小王孝演偽將五十八人等

虜義慈及太子隆小王孝演偽將五十八人等送于京師上責而宥之 百済王義慈及び太子隆、小王孝演、其(その 偽(ギ)=其(キ)?)の将軍五十八人らを虜にして、京師(大連の金州?)に送り、責を上(もうしあげる)して、これを宥(ゆるす)した。 其國舊分爲五部統郡三十七城二百戶七十六萬 その国は旧(むかし)は分かれて五部を為し、郡三十七、城二百、戸七十六万を統べた。...

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二年七月仁願仁軌等率留鎮之兵

二年七月仁願仁軌等率留鎮之兵大破福信余衆于熊津之東拔其支羅城及尹城、大山、沙井等柵殺獲甚衆 龍朔二年(662)、郎将劉仁願、帯方州刺史劉仁軌らは留鎮(とどまる)の兵を率いて、百済旧将福信の余(のこり)の衆を熊津の東で大破した。その支羅城及び尹城を抜(攻め落とす)き、大山、沙井らは柵(さく)をたてて甚だ衆を殺したり獲(とらえる)ったりした。 仍令分兵以鎮守之福信等以真峴城臨江高險又當沖要加兵守之...

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麟二年八月

麟二年八月隆到熊津城與新羅王法敏刑白馬而盟 麟徳二年(665)八月、隆(義慈王の子)は熊津城に到り、新羅王法敏と白馬を刑して盟約した。 先祀神祇及川穀之神而後歃血其盟文曰往者百濟先王迷於逆順不敦鄰好不睦親姻...

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旧唐書 新羅伝 始め

新羅國本弁韓之苗裔也其國在漢時樂浪之地東及南方俱限大海西接百濟北鄰高麗 新羅国は本(もと)、弁韓の苗裔である。その国は漢時、楽浪の地(おそらく京畿道の辺り?(其国(高麗)都於平壌城即漢楽浪郡之故地より(旧唐書))に在った。東及び南方はともに大海で限られ、西に百済(都はおそらく論山市の江景?)と接し、北に高麗(都はおそらく水原市?)に隣する。 東西千里南北二千里有城邑村落王之所居曰金城周七八里...

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二十一年善卒贈光祿大夫

二十一年善卒贈光祿大夫余官封並如故因立其妹真爲王加授柱國封樂浪郡王 二十一年(647)、善徳が卒し、光祿大夫を贈り、余(ほか)の官は、並(みな)故(まえ)の如くを封じた。因りて、その妹を立てて王に為し、柱国を加授し、楽浪郡王に封じた。 二十二年真遣其弟國相伊贊子金春秋及其子文正來朝 二十二年(648)、真徳はその弟国相伊贊子金春秋(後の武烈王)及びその子の文正を遣わして来朝させた。...

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三年真卒爲舉哀詔以春秋嗣立爲新羅王

三年真卒爲舉哀詔以春秋嗣立爲新羅王加授開府儀同三司封樂浪郡王 三年(653)、真徳が卒し、挙哀を為した。詔(みことのり)して、春秋を以て嗣(つ)がせ、立てて新羅王と為した。開府儀同三司を加授し、楽浪郡王に封じた。 六年百濟與高麗靺鞨率兵侵其北界攻陷三十餘城春秋遣使上表求救...

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天寶二年承慶卒詔遣贊善大夫

天寶二年承慶卒詔遣贊善大夫魏曜往弔祭之冊立其弟憲英爲新羅王並襲其兄官爵 天宝二年(743)、承慶が卒した。詔(みことのり)して、賛善大夫魏曜を遣わし、弔祭に往かせた。その弟の憲英を冊立して新羅王と為し、並びにその兄の官爵を襲(うけつぐ)させた。 大曆二年憲英卒國人立其子乾運爲王仍遣其大臣金隱居奉表入朝貢方物請加冊命...

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旧唐書 倭国伝 始め

倭國者古倭奴國也去京師一萬四千里在新羅東南大海中 倭国とは、古(いにしえ)の倭奴国(伊都国? 音より...

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