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Channel: 倭人伝を解く
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北史 高麗伝 始め

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高句麗其先出夫餘王嘗得河伯女因閉於室內爲日所照引身避之日影又逐既而有孕生一卵大如五升

高句麗は、その先は夫余(おそらく平壌(ピョンヤン)? 音より)が出でる。王が嘗(あるとき)、河伯(鶮鶴と書けてタンチョウ?河(ホー)=鶮(ホー)? 伯(ハク)=鶴(カク)? タンチョウの鳴き声より)の女(メス)を得(つかまえる)た。因りて、室内に閉じ込めた。日(太陽)の照らす所と為って、身を引いてこれを避けたが、日(太陽)の影が又、逐(追いかける)した。既(まもなく)して、孕(はらむ)を有し、一つの卵を生んだ。大きさは五升におよんだ。

夫餘王棄之與犬犬不食與豕豕不食棄于路牛馬避之棄於野衆鳥以毛茹之

夫余王はこれを棄てて犬に与えたが、犬は食べなかった。豕(ぶた)に与えたが、豕も食べなかった。
路に棄てたが、牛馬はこれを避けてとおった。野に棄てたが、鷲鳥(ワシ 衆(シュウ)=鷲(シュウ)?)は毛(羽毛)を以てこれを茹(つつむ)した。

王剖之不能破遂還其母母以物裹置暖處有一男破而出

王はこれを剖(割る)そうとしたが、破ることができなかった。遂にその母に還した。母は羽(はね 物(ウー)=羽(ウ)?)を以てこれを裹(つつむ)し、暖かい処に置いた。一人の男の子がいて破って出てきた。

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