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後文明太后以獻文六宮未備

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後文明太后以獻文六宮未備敕令薦其女

後、文明太后は、北魏献文帝の六宮が未だ備わっていないのを以て、に勅(みことのり)して、その女(娘)を薦めさせた。

奉表云女已出求以弟女應旨朝廷許焉乃遣安樂王真尚書李敷等至境送幣

は奉表して云った、「娘はすでに(嫁に)出ており、弟の女(娘)を以て旨(むね)に応じることを求める」と。朝廷は許した。そこで、安楽王真、尚書李敷らを遣わし、境に至って幣を送らた。

惑其左右之說云朝廷昔與馮氏婚姻未幾而滅其國殷鑒不遠宜以方便辭之

はその左右の説に惑った、云う、「朝廷は昔、馮氏と婚姻し、幾ばくもしないうちに、その国を滅ぼしました。殷鑒不遠(歴史は繰り返す)で、宜しく方便を以てこれを辞退するべきです」と。

遂上書妄稱女死朝廷疑其矯拒又遣假散騎常侍程駿切責之若女審死聽更選宗淑

は遂に上書して、女(娘)は死んだと妄称(でたらめをいう)した。朝廷はその矯虚(いつわり 拒(ク)=虚(コ)?)を疑い、又、假散騎常侍程駿を遣わして、これを切責(きびしく責める)した。若し、女(娘)が審(たしかに)に死んだのなら、更に宗淑を選ぶことを聴き入れよ、と。

云若天子恕其前愆謹當奉詔會獻文崩乃止

は云った、「若し、天子がその前愆(まえのあやまち)を恕(ゆるす)していただけるなら、謹んで、当に詔を奉らんとすべし」と。会(ちょうどこのとき)、献文帝が崩じ、乃ち中止した。

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