今梁使來輒案責之
今、梁の使者が来ると、そのたびごとにこれを取り調べて責めました。
梁王恐日夜涕泣思慕不知所為
梁王(劉武)は恐れ、日夜涙を流して思慕(しぼ)し、為すところを知りません。
何梁王之為子孝為臣忠而太后弗恤也
どうして梁王(劉武)の子として孝で、臣下として忠であるのに、竇太后はあわれまないのですか?」と。
大長公主具以告太后太后喜曰
大長公主(景帝の大姉)は具(つぶさ)に竇太后に告げるを以って、竇太后は喜んで曰く、
為言之帝言之帝心乃解而免冠謝太后曰
「これを帝に言いなさい」と。これを言上し、帝(漢孝景帝劉啓)の心はすなわち解けて、そこで、冠(かんむり)を脱(ぬ)いで、竇太后に謝(しゃ)して曰く、
兄弟不能相教乃為太后遺憂
「兄弟が相(あい)教えあうことができず、そこで、太后に憂(うれ)いを遺(のこ)してしまいました」と。
悉見梁使厚賜之其後梁王益親驩
ことごとく梁の使者に見(まみ)え、これに厚(あつ)く賜(たまわ)った。その後、梁王劉武はますます親(した)しみよろこんだ。
太后長公主更賜安國可直千餘金
竇太后、長公主は改(あらた)めて梁中大夫韓安国に直(じか)千余金ほどを賜(たまわ)った。
名由此顯結於漢
名はこれに由(よ)り顕(あきら)かになり、漢に於いて交(まじ)わった。
今、梁の使者が来ると、そのたびごとにこれを取り調べて責めました。
梁王恐日夜涕泣思慕不知所為
梁王(劉武)は恐れ、日夜涙を流して思慕(しぼ)し、為すところを知りません。
何梁王之為子孝為臣忠而太后弗恤也
どうして梁王(劉武)の子として孝で、臣下として忠であるのに、竇太后はあわれまないのですか?」と。
大長公主具以告太后太后喜曰
大長公主(景帝の大姉)は具(つぶさ)に竇太后に告げるを以って、竇太后は喜んで曰く、
為言之帝言之帝心乃解而免冠謝太后曰
「これを帝に言いなさい」と。これを言上し、帝(漢孝景帝劉啓)の心はすなわち解けて、そこで、冠(かんむり)を脱(ぬ)いで、竇太后に謝(しゃ)して曰く、
兄弟不能相教乃為太后遺憂
「兄弟が相(あい)教えあうことができず、そこで、太后に憂(うれ)いを遺(のこ)してしまいました」と。
悉見梁使厚賜之其後梁王益親驩
ことごとく梁の使者に見(まみ)え、これに厚(あつ)く賜(たまわ)った。その後、梁王劉武はますます親(した)しみよろこんだ。
太后長公主更賜安國可直千餘金
竇太后、長公主は改(あらた)めて梁中大夫韓安国に直(じか)千余金ほどを賜(たまわ)った。
名由此顯結於漢
名はこれに由(よ)り顕(あきら)かになり、漢に於いて交(まじ)わった。