北史　契丹国伝　始め

契丹國在庫莫奚東與庫莫奚異種同類

契丹国（おそらく場所と風俗からツングース系？　後の遼朝の契丹人とは同音で、異系統だと思います。）は、庫莫奚の東に在り（おそらく北朝鮮ヒチョン（熙川）辺り？）、庫莫奚と異種同類である。

並爲慕容晃所破俱竄於松漠之間

並（契丹と庫莫奚）びに慕容晃（遼寧省の鮮卑人　東胡系）の破る所と為って、俱（とも）に松漠の間（おそらく北朝鮮松原ダムとペクアム山（白巌山）の間辺り？）に竄（逃げる）した。

登國中魏大破之遂逃迸與庫莫奚分住

登国（３８６～３９６）の中頃、北魏（鮮卑族の国）がこれを大破し、遂に逃迸（逃走する）して、庫莫奚と分かれて住んだ。

經數十年稍滋蔓有部落于和龍之北數百里爲寇盜

数十年を経て、稍（次第に）、滋蔓（強大になる）し、部落を和龍（おそらく北朝鮮寧辺の辺り？）の北に数百里（一里１５０ｍ換算で約３０辧腺苅記辧砲僕し、寇盜を為した。

真君以來歲貢名馬獻文時使莫弗紇何辰來獻得班饗于諸國之末

真君（太平真君４４０～４５１）以来、歳に卑馬（背の低い馬　名（ベイ）＝卑（ベイ）？）を貢いだ。
献文帝（在位４６５～４７１）時、莫弗紇何辰を遣わして来献し、班序（席次　饗（シアン）＝序（シュイ）？）を諸国の末（末席）に得た。