於是乎周覽泛觀瞋盼軋沕
ここに於いて(原の)あちらこちらをよく見て歩き、(沢の)広大なさまを観(み)て、(原を)目を見開いてじっと見て、(沢の)奥深くひそみかくれるをくわしくし、
芒芒恍忽視之無端
(原の)芒芒(ぼうぼう)と広く大きく、(沢の)恍惚(こうこつ)と ぼんやりとしてはっきりせず、
(原の)端(はし)の無いことを視(み)て、
察之無崖日出東沼入於西陂
(沢の)崖(がけ)の無いことを察(さっ)します。太陽は東の沼に出て、西の坂に入ります。
其南則隆冬生長踴水躍波
その南側は真冬でも生長し、水が湧(わ)いて波がおどり、
獸則庸獏牦犛沈牛麈麋
獣(けもの)はすなわち、庸、獏、牦(旄牛(毛の長い牛))、犛(牛の一種)、水牛、麈(大鹿)、麋(大鹿)
赤首圜題窮奇象犀
赤い首(くび)の圜(猿?)、題(題(てい)=貂(てう テンのこと)?、(東山経より有獸焉,其狀如狼,赤首鼠目(鼠目とは齧歯類のこと),其音如豚 名曰猲狙,是食人 獣が有り、その形状は狼の如くで、赤い首の齧歯目(テンはネコ目(食肉目))で、その声は豚の如く、名は猲狙といい、これ人を食う 。また参考までにホンドテンは喉から胸部が橙色、ツシマテンは喉から胸部が赤や赤褐色、黄褐色)、觩觭(きゅうき つのがかたむいて曲がったさま 窮奇=觩觭?)の象、犀(さい)がいます。
其北則盛夏含凍裂地涉冰揭河
その北はすなわち、盛夏でも凍(こお)って裂(さ)けた地を含み、河に張った氷(こおり)を渉(わた)り、
獸則麒麟角端騊駼橐駞
獣(けもの)はすなわち、麒麟、角端、騊駼(青毛の馬のような獣)、橐駞(ラクダ)、
蛩蛩驒騱駃騠驢騾
蛩蛩(白い獣で形状が馬のよう)、驒騱(まだら模様のある青白の馬)、駃騠(ケッテイ 雄が馬で雌がロバの交雑種)、驢(ろば)、騾(らば)がいます。
ここに於いて(原の)あちらこちらをよく見て歩き、(沢の)広大なさまを観(み)て、(原を)目を見開いてじっと見て、(沢の)奥深くひそみかくれるをくわしくし、
芒芒恍忽視之無端
(原の)芒芒(ぼうぼう)と広く大きく、(沢の)恍惚(こうこつ)と ぼんやりとしてはっきりせず、
(原の)端(はし)の無いことを視(み)て、
察之無崖日出東沼入於西陂
(沢の)崖(がけ)の無いことを察(さっ)します。太陽は東の沼に出て、西の坂に入ります。
其南則隆冬生長踴水躍波
その南側は真冬でも生長し、水が湧(わ)いて波がおどり、
獸則庸獏牦犛沈牛麈麋
獣(けもの)はすなわち、庸、獏、牦(旄牛(毛の長い牛))、犛(牛の一種)、水牛、麈(大鹿)、麋(大鹿)
赤首圜題窮奇象犀
赤い首(くび)の圜(猿?)、題(題(てい)=貂(てう テンのこと)?、(東山経より有獸焉,其狀如狼,赤首鼠目(鼠目とは齧歯類のこと),其音如豚 名曰猲狙,是食人 獣が有り、その形状は狼の如くで、赤い首の齧歯目(テンはネコ目(食肉目))で、その声は豚の如く、名は猲狙といい、これ人を食う 。また参考までにホンドテンは喉から胸部が橙色、ツシマテンは喉から胸部が赤や赤褐色、黄褐色)、觩觭(きゅうき つのがかたむいて曲がったさま 窮奇=觩觭?)の象、犀(さい)がいます。
其北則盛夏含凍裂地涉冰揭河
その北はすなわち、盛夏でも凍(こお)って裂(さ)けた地を含み、河に張った氷(こおり)を渉(わた)り、
獸則麒麟角端騊駼橐駞
獣(けもの)はすなわち、麒麟、角端、騊駼(青毛の馬のような獣)、橐駞(ラクダ)、
蛩蛩驒騱駃騠驢騾
蛩蛩(白い獣で形状が馬のよう)、驒騱(まだら模様のある青白の馬)、駃騠(ケッテイ 雄が馬で雌がロバの交雑種)、驢(ろば)、騾(らば)がいます。