柴池茈虒旋環后宮
柴池茈虒とふぞろいに、後宮をとりかこみ、
雜遝累輯被山緣谷
雜遝累輯と集まり重(かさ)なり、山を被(おお)い、谷を縁(ふち)どり、
循阪下隰視之無端究之無窮
坂にそって湿地に下(くだ)り、これを視(み)るに端(はし)無く、これを調べつくすに窮(きわ)まりがありません。
於是玄猨素雌蜼玃飛鸓
ここに於いて黒い猨(てながざる)、白い(てながざるの)雌(めす 例えばボウシテナガザルの雌は毛が白い))、蜼(おながざる)玃(おおざる)、飛鸓、
蛭蜩蠷蝚螹胡豰蛫
蛭蜩、蠷(サルの類)、蝚(金色の毛を持つサル)、螹胡(サルに似た獣)、豰蛫が、
棲息乎其長嘯哀鳴
その間に棲息(せいそく)しています。長く声をのばしてうなり、悲しげに鳴き、
翩幡互經夭蟜枝格
ひるがえって飛び、高くて曲がった枝(えだ)の棚(たな)をかわるがわる通り、
偃蹇杪顛於是乎隃絕梁
梢(こずえ)でいばり高ぶります。ここに於いてや、隔(へだ)てた梁(はり)をおどりこえ、
騰殊榛捷垂條
木のしげみをわけて馳(は)せ、はかばかしく枝を垂らして、
踔稀牢落陸離爛曼遠遷
枝のまばらな間を飛び越え、牢落とまばらに、陸離といりみだれ、爛曼と消え散らばって遠く遷(うつ)っていきます。
若此輩者數千百處
この輩(やから)のごとくの者が、数千百匹住(す)んでおり、
柴池茈虒とふぞろいに、後宮をとりかこみ、
雜遝累輯被山緣谷
雜遝累輯と集まり重(かさ)なり、山を被(おお)い、谷を縁(ふち)どり、
循阪下隰視之無端究之無窮
坂にそって湿地に下(くだ)り、これを視(み)るに端(はし)無く、これを調べつくすに窮(きわ)まりがありません。
於是玄猨素雌蜼玃飛鸓
ここに於いて黒い猨(てながざる)、白い(てながざるの)雌(めす 例えばボウシテナガザルの雌は毛が白い))、蜼(おながざる)玃(おおざる)、飛鸓、
蛭蜩蠷蝚螹胡豰蛫
蛭蜩、蠷(サルの類)、蝚(金色の毛を持つサル)、螹胡(サルに似た獣)、豰蛫が、
棲息乎其長嘯哀鳴
その間に棲息(せいそく)しています。長く声をのばしてうなり、悲しげに鳴き、
翩幡互經夭蟜枝格
ひるがえって飛び、高くて曲がった枝(えだ)の棚(たな)をかわるがわる通り、
偃蹇杪顛於是乎隃絕梁
梢(こずえ)でいばり高ぶります。ここに於いてや、隔(へだ)てた梁(はり)をおどりこえ、
騰殊榛捷垂條
木のしげみをわけて馳(は)せ、はかばかしく枝を垂らして、
踔稀牢落陸離爛曼遠遷
枝のまばらな間を飛び越え、牢落とまばらに、陸離といりみだれ、爛曼と消え散らばって遠く遷(うつ)っていきます。
若此輩者數千百處
この輩(やから)のごとくの者が、数千百匹住(す)んでおり、