嬉游往來宮宿館舍庖廚不徙後宮不移百官備具
喜び遊び往き来して、離宮で宿し、別館で休み、庖廚(だいどころ)も移(うつ)さず、後宮も移(うつ)さなくとも、百官はつぶさに揃(そろ)えています。
於是乎背秋涉冬天子校獵
ここに於いて秋を過ぎて冬に及び、天子は校猟(柵で動物を囲い込みその中で猟をすること)をし、
乘鏤象六玉虯
金飾りの象(ぞう)、六種の宝石のみずちの馬車に乗り、
拖蜺旌靡雲旗
虹(にじ)の旌(旗の一種)をのばし、雲の旗を靡(なび)かせ、
前皮軒后道游
前に皮の軒車(大夫以上の貴人が乗る先が上に曲がった車)、うしろに籐(道(とう)=籐(とう)?)の輏車(軽い車 天子の使者の車 游(ゆう)=輏(ゆう)?)、
孫叔奉轡衛公驂乘
孫叔(公孫賀)がたづなを奉(たてまつ)り、衛公(衛青)が驂乗(御者の右に乗る護衛)し、
扈從行出乎四校之中
おともは横に随行(ずいこう)し、四方の柵の中に出て、
鼓嚴簿縱獠者
鼓厳(早打ちの太鼓)がたたかれ(簿(はく)=拍(はく)?)、猟者を放(はな)ち、
江河為阹泰山為櫓
江河(河川の意?)が阹(谷間を利用した獣のおり)と為り、泰山が物見櫓(ものみやぐら)と為って、
車騎雷起隱天動地
車騎が雷(かみなり)のように立ち上がり、空(そら)をおおいかくし、地(ち)を動(うご)かし、
先後陸離離散別追
先(さき)に後(あと)にと陸離といりみだれ、離散(りさん)して別(わか)れて追(お)い、
淫淫裔裔緣陵流澤雲布雨施
淫淫(いんいん)裔裔(えいえい)と遠くに去り行き、丘を縁(ふち)どり沢に流れ、
雲がしかれて雨にうつりかわるようです。
喜び遊び往き来して、離宮で宿し、別館で休み、庖廚(だいどころ)も移(うつ)さず、後宮も移(うつ)さなくとも、百官はつぶさに揃(そろ)えています。
於是乎背秋涉冬天子校獵
ここに於いて秋を過ぎて冬に及び、天子は校猟(柵で動物を囲い込みその中で猟をすること)をし、
乘鏤象六玉虯
金飾りの象(ぞう)、六種の宝石のみずちの馬車に乗り、
拖蜺旌靡雲旗
虹(にじ)の旌(旗の一種)をのばし、雲の旗を靡(なび)かせ、
前皮軒后道游
前に皮の軒車(大夫以上の貴人が乗る先が上に曲がった車)、うしろに籐(道(とう)=籐(とう)?)の輏車(軽い車 天子の使者の車 游(ゆう)=輏(ゆう)?)、
孫叔奉轡衛公驂乘
孫叔(公孫賀)がたづなを奉(たてまつ)り、衛公(衛青)が驂乗(御者の右に乗る護衛)し、
扈從行出乎四校之中
おともは横に随行(ずいこう)し、四方の柵の中に出て、
鼓嚴簿縱獠者
鼓厳(早打ちの太鼓)がたたかれ(簿(はく)=拍(はく)?)、猟者を放(はな)ち、
江河為阹泰山為櫓
江河(河川の意?)が阹(谷間を利用した獣のおり)と為り、泰山が物見櫓(ものみやぐら)と為って、
車騎雷起隱天動地
車騎が雷(かみなり)のように立ち上がり、空(そら)をおおいかくし、地(ち)を動(うご)かし、
先後陸離離散別追
先(さき)に後(あと)にと陸離といりみだれ、離散(りさん)して別(わか)れて追(お)い、
淫淫裔裔緣陵流澤雲布雨施
淫淫(いんいん)裔裔(えいえい)と遠くに去り行き、丘を縁(ふち)どり沢に流れ、
雲がしかれて雨にうつりかわるようです。