Quantcast
Channel: 倭人伝を解く
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2176

蹶(闕)[關]

$
0
0
蹶(闕)[關]

すばやくへだたり、

歷封巒過鳷鵲

封巒を越(こ)え、鳷鵲を過(す)ぎ、

望露寒下棠梨

露寒を望(のぞ)み、棠梨に下(くだ)り、

息宜春西馳宣曲

宜春に息(いこ)い、西に宣曲に馳(は)せ、

濯鹢牛首登龍臺

牛首に遊びよろこび、龍台に登(のぼ)り、

掩細柳觀士大夫之勤略

細柳をおおい、士大夫の略(地域を治める)に勤(つと)めるを観(み)ます。

鈞獠者之所得獲徒車之所轔轢

猟者の獲物を得たところを均(ひと)しくするは、従者の車の車軸にかけてふみにじったところ、

乘騎之所蹂若人民之所蹈躤

四頭立て車騎の踏みにじり染めた(若(じゃく)=惹(じゃく)?)ところ、人民の踏みつけた(躤=蹠(せき)?)ところが、

與其窮極倦劇驚憚慴伏

(獲物の)そのゆきづまってきわまり、うずくまって仰(あお)ぎ(劇(げき)=郤(げき)?)、驚憚とおどろきふるえ、慴伏とびくびくとして伏(ふ)すに与(くみ)したことで、

不被創刃而死者佗佗籍籍

(獲物の)刃(やいば)の創(きず)を被(こうむ)り死んだのではなく、佗佗籍籍(たたせきせき)とさびしくみだれちらばり、

填阬滿谷揜平彌澤

あなにうずまり谷を満たし、平原をおおい、沢をおおいます。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 2176

Trending Articles