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Channel: 倭人伝を解く
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流離輕禽蹴履狡獸

流離輕禽蹴履狡獸 身軽な鳥をさすらわせ、すばしこい獣(けもの)を履(くつ)で蹴(け)り、轊白鹿捷狡兔 白鹿(しろじか)を車軸(しゃじく)にかけ、すばしこい兔(うさぎ)に勝ち、 軼赤電遺光燿 赤いいなずまを追い越し、光燿(こうよう)を遺(のこ)して、 追怪物出宇宙 怪物を追い、宇宙に出(い)でて、 彎繁弱滿白羽 繁弱の弓をひきしぼり、白羽(しらは)の矢をいっぱいに引き、 射游梟櫟蜚虡...

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遒孔鸞促鵔鸃拂鹥鳥

遒孔鸞促鵔鸃拂鹥鳥 孔鸞(孔雀?)にせまり、鵔鸃(錦鶏鳥)をせきたて、鹥鳥を払(はら)い、捎鳳皇捷鴛雛掩焦明 鳳皇をはたき、鴛雛をつかまえ、焦明を網(あみ)をかぶせてつかまえ、 道盡涂殫迴車而還招搖乎襄羊 道がことごとくけがれ尽きると、車を廻(まわ)して還(かえ)ります。招搖(しょうよう)とあてどもなく行くや、襄羊と首を仰(あお)いでさまよい、 降集乎北纮率乎直指...

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蹶(闕)[關]

蹶(闕)[關] すばやくへだたり、歷封巒過鳷鵲 封巒を越(こ)え、鳷鵲を過(す)ぎ、 望露寒下棠梨 露寒を望(のぞ)み、棠梨に下(くだ)り、 息宜春西馳宣曲 宜春に息(いこ)い、西に宣曲に馳(は)せ、 濯鹢牛首登龍臺 牛首に遊びよろこび、龍台に登(のぼ)り、 掩細柳觀士大夫之勤略 細柳をおおい、士大夫の略(地域を治める)に勤(つと)めるを観(み)ます。 鈞獠者之所得獲徒車之所轔轢...

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於是乎游戲懈怠置酒乎昊天之臺

於是乎游戲懈怠置酒乎昊天之臺 ここに於いてや、遊び戯(たわむ)れることに気がゆるみ疲れ、酒宴を大空の台(四角形の物見台)に置き、 張樂乎轇輵之宇撞千石之鐘 音楽をひろびろとしたひさしに張(は)り、千石の鐘(かね)をつき、 立萬石之鉅建翠華之旗 万石のかねかけを立て、旗さおの先をかわせみの羽でかざった天子の旗を建て、 樹靈鼉之鼓奏陶唐氏之舞...

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若夫青琴宓妃之徒絕殊離俗

若夫青琴宓妃之徒絕殊離俗 かの青琴、宓妃のごとくの人々は、非常に俗(ぞく)からかけ離れて異なり、姣冶嫻都靚莊刻飭姣冶と美しくなまめかしく、嫻都とみやびやかで、靚莊と美しく化粧をし、刻飭とかざりをちりばめ、 便嬛綽約柔橈嬛嬛 便嬛と身軽で、綽約としとやかで、柔橈と柔(やわ)らかく曲がり、嬛嬛としなやかで美しく、娬媚姌嫋抴獨繭之褕袘娬媚となまめかしく、姌嫋とたおやかで、蜀(獨(独)=蜀?...

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眇閻易以戌削媥姺徶屑與世殊服

眇閻易以戌削媥姺徶屑與世殊服 袁(衣の長くゆったりしたさま 閻(えん)=袁(えん)?)の袘(すそ 易(い)=袘(い)?)をよくみて、削(けず)られるのを気にかける(戌(じゅつ)=卹(じゅつ)?)を以ってし、繊(細い絹)を(姺(せん)=繊(せん))?)かかげて髾(屑=髾?)をおおい、 (既出の揚袘卹削 蜚纖垂髾を参考にしてみました)、世間と服を異にします。 芬香漚郁酷烈淑郁...

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於是酒中樂酣天子芒然而思

於是酒中樂酣天子芒然而思 ここに於いて酒宴中(じゅう)が楽しんで酔(よ)い、天子は茫然(ぼうぜん)とぼんやりして思い、 似若有亡曰嗟乎此泰奢侈 亡(な)くしたものが有るかのごとくで、曰く、ああ、これははなはだ贅沢(ぜいたく)だ。 朕以覽聽餘無事棄日 朕(ちん)は政治をみたり聴いたりするを以って暇(ひま)を余(あま)したとき、日をむだにすることが無いように、 順天道以殺伐時休息於此...

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發倉廩以振貧窮補不足

發倉廩以振貧窮補不足 食糧庫を開(あ)けて貧窮にほどこし、不足を補(おぎな)い、 恤寡存孤獨出號 やもめに金品をめぐみ、父のない子や子のない老人を存(ながら)えさせ、徳の命令を出し、 省刑罰改制度易服色 刑罰を減(へ)らして、制度を改(あらた)め、服の色をかえ、 更正朔與天下為始 暦(こよみ)を新しくし、天下とともに始(はじ)める、と。 於是歷吉日以齊戒襲朝衣...

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樂樂胥修容乎禮園

樂樂胥修容乎禮園 楽胥(らくしょ)としたなごやかさをのぞみ(楽経)、修容(しゅうよう)と心をゆったりさせるや、霊園(れいえん)(礼(れい)=霊(れい)?)に(礼経)、翺翔乎書圃述易道翺翔(こうしょう)と得意そうにふるまうや、野(の)の圃(はたけ)(書(しょ)=野(しょ)?)に(書経)。易道(えきどう)を述(の)べて(易経)、 放怪獸登明堂...

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於斯之時天下大說向風而聽

於斯之時天下大說向風而聽 この時より、天下は大いによろこび、風に向って聴き、 隨流而化喟然興道而遷義 流れにしたがって教化し、喟然(きぜん)とため息をついて嘆息し、道を盛んにして、義にのぼり、 刑錯而不用隆乎三皇 刑がすておかれて用いられず、徳は三皇より厚く、 功羨於五帝若此故獵乃可喜也 功は五帝よりあふれ、このごとくすれば、もともと猟はすなわち喜ぶべきなのであります。 若夫終日暴露馳騁勞神苦形...

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相如為郎數歲

相如為郎數歲會唐蒙使略通夜郎西僰中 漢郎司馬相如が郎に為って数年、このとき唐蒙が夜郎、西僰中(じゅう)に略通(りゃくつう)しに使(つか)いし、 發巴蜀吏卒千人郡又多為發轉漕萬餘人 巴、蜀の吏卒千人を発し、郡もまた多く運送の一万余人を発し、 用興法誅其渠帥巴蜀民大驚恐 法を興(おこ)して用い、その渠帥(きょすい)を誅(ちゅう)し、巴、蜀の民は大いに驚き恐れた。 上聞之乃使相如責唐蒙...

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夫邊郡之士聞烽舉燧燔皆攝弓而馳

夫邊郡之士聞烽舉燧燔皆攝弓而馳 それ、辺境の郡の士は、のろしが挙げられてしらせを聞くと、皆(みな)弓(ゆみ)を摂(と)って馳(は)せ、 荷兵而走流汗相屬唯恐居后 武器を背負って走り、流れる汗(あせ)はつぎつぎと出て、ただ後(うし)ろに居(い)ることを恐れ、 觸白刃冒流矢義不反顧 白刃(しらは)に触(ふ)れ、流れる矢をしのぎ、義(ぎ)はそむかず、 計不旋踵人懷怒心如報私讎...

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人之度量相越豈不遠哉

人之度量相越豈不遠哉 人の度量(どりょう)は相(あい)越(こ)えて、どうして遠くないだろうかな。 然此非獨行者之罪也父兄之教不先 然(しか)るにこれ、単に行く者の罪だけでは非(あら)ざるなり、父兄の教えが手引きせず、 子弟之率不謹也寡廉鮮恥而俗不長厚也...

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相如欲諫業已建之不敢乃著書

相如欲諫業已建之不敢乃著書 漢中郎将司馬相如は業はすでに建てられたのだと諌(いさ)めることを欲したが、敢(あ)えてせず、そこで書に著(あらわ)し、 籍以蜀父老為辭而己詰難之以風天子 書き記すに蜀の父老を以って辞(じ)を為(な)させ、しこうして己(おのれ)がこれを問い詰め難(なん)じ、天子にほのめかすを以ってし、 且因宣其使指令百姓知天子之意其辭曰...

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使者曰烏謂此邪必若所云

使者曰烏謂此邪必若所云 使者曰く、『どうしてこのように謂(い)われるのか?もしも云(い)うところのごとくならば、 則是蜀不變服而巴不化俗也 すなわちここに蜀は服を変えずして、巴は俗を教化しない。 余尚惡聞若說然斯事體大固非觀者之所覯也 わたしは尚(なお)かくのごとくの説(せつ)を聞くことをにくむ。然(しか)るにこの事(こと)のあらまし(大体)は、まことに全体をみない者の構成するところである。...

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是以六合之內八方之外浸潯衍溢

是以六合之內八方之外浸潯衍溢 ここに六合(東西南北上下の六つの方角)の内(うち)、八方(あらゆる方角)の外(そと)を以って、浸潯(しんしん)とみぎわを浸(ひた)し、衍溢(えんいつ)といっぱいにあふれさせ、 懷生之物有不浸潤於澤者賢君恥之 沢(さわ)に於いて、生(は)える物を懐(いだ)いて浸潤(しんじゅん)としだいにしみとおってぬれないものが有れば、賢君はこれを恥(は)じる。 今封疆之內冠帶之倫...

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故北出師以討彊胡南馳使以誚勁越

故北出師以討彊胡南馳使以誚勁越 故(ゆえ)に北に軍を出して強胡(匈奴)を討(う)つを以ってし、南に使(つか)いを馳(は)せて 剛直な越をとがめ責(せ)めるを以ってした。 四面風二方之君鱗集仰流 四面は徳の風が吹き、二方(西、南)の君は鱗集(りんしゅう)と群がり集まって流れを仰(あお)ぎ、 願得受號者以億計 号を受けることを得たいと願う者は億(おく)を以ってかぞえた。 故乃關沬若徼牂柯鏤零山梁孫原...

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且夫王事固未有不始於憂勤而終於佚樂者也

且夫王事固未有不始於憂勤而終於佚樂者也 まさにそれ、王事は固(もと)より未(ま)だ心配して努力することに於いて始まらないことが有ったことはない。 しこうしてついには遊び楽しむことに於いて終(お)えるものなのだ。 然則受命之符合在於此矣 然(しか)らば、天命の割符(わりふ)を授(さず)かって、ここに合(あ)わせあきらかにし、 方將泰山之封加梁父之事鳴和鸞...

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於是諸大夫芒然喪其所懷來

於是諸大夫芒然喪其所懷來而失厥所以進 ここに於いて諸(もろもろ)の大夫たちは芒然(ぼうぜん)とぼんやりして懐(いだ)いて来たところを忘(わす)れて、その進めるを以ってするところを失(うしな)い、   喟然并稱曰允哉漢此鄙人之所願聞也 喟然(きぜん)とため息をついてしりぞき、称(たた)えて曰く、『まことかな、漢の徳は。これ、田舎者の聞きたいと願っていたところである。...

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臣聞物有同類而殊能者故力稱烏獲

臣聞物有同類而殊能者故力稱烏獲 「わたしは聞きます、物には同類にして異なる能力が有ると。故(ゆえ)に力(ちから)は烏獲(人名 秦の武王の臣で勇気のあった人)を称(たた)え、 捷言慶忌勇期賁育 敏捷(びんしょう)さは慶忌(人名 春秋時代、呉国の勇士)を言い、勇敢(ゆうかん)さは 賁(秦の武王の勇士、孟賁)、育(秦の武王の勇士、夏育)にきめます。 臣之愚竊以為人誠有之獸亦宜然...

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