於是乎游戲懈怠置酒乎昊天之臺
ここに於いてや、遊び戯(たわむ)れることに気がゆるみ疲れ、酒宴を大空の台(四角形の物見台)に置き、
張樂乎轇輵之宇撞千石之鐘
音楽をひろびろとしたひさしに張(は)り、千石の鐘(かね)をつき、
立萬石之鉅建翠華之旗
万石のかねかけを立て、旗さおの先をかわせみの羽でかざった天子の旗を建て、
樹靈鼉之鼓奏陶唐氏之舞
霊鼉(わに)の太鼓をたて、唐陶氏(帝堯)の舞いを奏(かな)で、
聽葛天氏之歌千人唱萬人和
葛天氏(帝王伏羲)の歌を聴(き)き、千人が歌い、万人が和し、
山陵為之震動川谷為之蕩波
山や丘がこのために震動(しんどう)し、川や谷がこのために波を動かし、
巴俞宋蔡淮南于遮文成顛歌
巴俞、宋、蔡、淮南、于遮、文成のすぐれた歌は、
族舉遞奏金鼓迭起鏗鎗鐺鼞
なかまたちがこぞってあつまり、順番に奏(かな)でられ、鐘(かね)と太鼓がかわるがわる起こり、鏗鎗と鐘がさわやかに鳴り、鐺鼞と太鼓が鳴り、
洞心駭耳之聲
胸をつらぬき、耳をおどろかせます。荊、呉、鄭、衛のうた、
韶濩武象之樂,陰淫案衍之音
韶濩(殷湯王の音楽の名)、武象(周武王の音楽の名)の音楽、陰淫と暗く淫(みだ)らで案衍となで広がる音色、
鄢郢繽紛激楚結風俳優侏儒
鄢、郢の繽紛(ひんぷん)とまじり乱れた激楚、結風、俳優、小人、
狄鞮之倡所以娛耳目而樂心意者
狄鞮(北方、西方の異民族)のうたい女、耳、目をたのしませて気持ちをよろこばせるを以ってするところとは、
麗靡爛漫於前靡曼美色於後
麗靡爛漫(れいびらんまん)と麗(うるわ)しく美しく光り輝くは前に、靡曼美色とつやつやと美しい色合いは後(あと)に。
ここに於いてや、遊び戯(たわむ)れることに気がゆるみ疲れ、酒宴を大空の台(四角形の物見台)に置き、
張樂乎轇輵之宇撞千石之鐘
音楽をひろびろとしたひさしに張(は)り、千石の鐘(かね)をつき、
立萬石之鉅建翠華之旗
万石のかねかけを立て、旗さおの先をかわせみの羽でかざった天子の旗を建て、
樹靈鼉之鼓奏陶唐氏之舞
霊鼉(わに)の太鼓をたて、唐陶氏(帝堯)の舞いを奏(かな)で、
聽葛天氏之歌千人唱萬人和
葛天氏(帝王伏羲)の歌を聴(き)き、千人が歌い、万人が和し、
山陵為之震動川谷為之蕩波
山や丘がこのために震動(しんどう)し、川や谷がこのために波を動かし、
巴俞宋蔡淮南于遮文成顛歌
巴俞、宋、蔡、淮南、于遮、文成のすぐれた歌は、
族舉遞奏金鼓迭起鏗鎗鐺鼞
なかまたちがこぞってあつまり、順番に奏(かな)でられ、鐘(かね)と太鼓がかわるがわる起こり、鏗鎗と鐘がさわやかに鳴り、鐺鼞と太鼓が鳴り、
洞心駭耳之聲
胸をつらぬき、耳をおどろかせます。荊、呉、鄭、衛のうた、
韶濩武象之樂,陰淫案衍之音
韶濩(殷湯王の音楽の名)、武象(周武王の音楽の名)の音楽、陰淫と暗く淫(みだ)らで案衍となで広がる音色、
鄢郢繽紛激楚結風俳優侏儒
鄢、郢の繽紛(ひんぷん)とまじり乱れた激楚、結風、俳優、小人、
狄鞮之倡所以娛耳目而樂心意者
狄鞮(北方、西方の異民族)のうたい女、耳、目をたのしませて気持ちをよろこばせるを以ってするところとは、
麗靡爛漫於前靡曼美色於後
麗靡爛漫(れいびらんまん)と麗(うるわ)しく美しく光り輝くは前に、靡曼美色とつやつやと美しい色合いは後(あと)に。