故北出師以討彊胡南馳使以誚勁越
故(ゆえ)に北に軍を出して強胡(匈奴)を討(う)つを以ってし、南に使(つか)いを馳(は)せて
剛直な越をとがめ責(せ)めるを以ってした。
四面風二方之君鱗集仰流
四面は徳の風が吹き、二方(西、南)の君は鱗集(りんしゅう)と群がり集まって流れを仰(あお)ぎ、
願得受號者以億計
号を受けることを得たいと願う者は億(おく)を以ってかぞえた。
故乃關沬若徼牂柯鏤零山梁孫原
故(ゆえ)にすなわち沬(川名)、若(川名)を関とし、牂柯を国境とし、零山を通し、孫(川名)の源に橋をかけ、
創道之涂垂仁義之統
道徳の途(みち)を創(つく)り、仁義の統御(とうぎょ)を垂(た)れた。
將博恩廣施,遠撫長駕,使疏逖不閉,
まさに恩(おん)を広くし、施(ほどこ)しを広くし、遠く撫(な)で、長く駕(が)し、はるか遠くに使(つか)いして閉ざさず、
阻深闇昧得耀乎光明以偃甲兵於此
けわしく深い暗闇(くらやみ)は輝(かがや)きを得るや、光明(こうめい)と明らかになり、これより甲兵を休ませるを以ってした。
而息誅伐於彼遐邇一體中外提福不亦康乎
しこうして、かれより誅伐(ちゅうばつ)をやめ、遠い所も近い所も一体(いったい)となって、中も外も福(ふく)を提(さ)げて、なんと安らかではないか。
夫拯民於沈溺奉至尊之休
それ、民を沈溺(水におぼれるような苦しみ)より救(すく)い、至尊(天子)の立派な徳を奉(たてまつ)り、
反衰世之陵遲繼周氏之絕業斯乃天子之急務也
衰(おとろ)えた世の陵遅(盛んなものがだんだんおとろえること)をもとに反(かえ)し、周氏の絶(た)えた覇業を継(つ)ぐは、これ、すなわち天子の急務(きゅうむ)である。
百姓雖勞又惡可以已哉
百姓が労(ろう)するといえども、またどうして已(や)めるを以ってできようかな。
故(ゆえ)に北に軍を出して強胡(匈奴)を討(う)つを以ってし、南に使(つか)いを馳(は)せて
剛直な越をとがめ責(せ)めるを以ってした。
四面風二方之君鱗集仰流
四面は徳の風が吹き、二方(西、南)の君は鱗集(りんしゅう)と群がり集まって流れを仰(あお)ぎ、
願得受號者以億計
号を受けることを得たいと願う者は億(おく)を以ってかぞえた。
故乃關沬若徼牂柯鏤零山梁孫原
故(ゆえ)にすなわち沬(川名)、若(川名)を関とし、牂柯を国境とし、零山を通し、孫(川名)の源に橋をかけ、
創道之涂垂仁義之統
道徳の途(みち)を創(つく)り、仁義の統御(とうぎょ)を垂(た)れた。
將博恩廣施,遠撫長駕,使疏逖不閉,
まさに恩(おん)を広くし、施(ほどこ)しを広くし、遠く撫(な)で、長く駕(が)し、はるか遠くに使(つか)いして閉ざさず、
阻深闇昧得耀乎光明以偃甲兵於此
けわしく深い暗闇(くらやみ)は輝(かがや)きを得るや、光明(こうめい)と明らかになり、これより甲兵を休ませるを以ってした。
而息誅伐於彼遐邇一體中外提福不亦康乎
しこうして、かれより誅伐(ちゅうばつ)をやめ、遠い所も近い所も一体(いったい)となって、中も外も福(ふく)を提(さ)げて、なんと安らかではないか。
夫拯民於沈溺奉至尊之休
それ、民を沈溺(水におぼれるような苦しみ)より救(すく)い、至尊(天子)の立派な徳を奉(たてまつ)り、
反衰世之陵遲繼周氏之絕業斯乃天子之急務也
衰(おとろ)えた世の陵遅(盛んなものがだんだんおとろえること)をもとに反(かえ)し、周氏の絶(た)えた覇業を継(つ)ぐは、これ、すなわち天子の急務(きゅうむ)である。
百姓雖勞又惡可以已哉
百姓が労(ろう)するといえども、またどうして已(や)めるを以ってできようかな。