相如以為列僊之傳居山澤形容甚臞此非帝王之僊意也
漢孝文園令司馬相如は、列仙の伝は、山沢の間に居住して、形容(けいよう)が甚(はなは)だ貧相(ひんそう)で、これは帝王の仙意ではないと思い、
乃遂就大人賦其辭曰
そこで遂(つい)に大人賦をつくりあげた。その辞曰く、
世有大人兮在于中州
「世に大人有り、瀛州(中=央(えい)=瀛(えい)?)に在住する。
宅彌萬里兮曾不足以少留
住まいは万里にあまねくし、すなわち、すこしの滞在(たいざい)を以ってしても足(た)らず。
悲世俗之迫隘兮朅輕舉而遠遊
世俗(せぞく)のせまくてきびしいのを悲(かな)しみ、立ち去ること、軽(かろ)やかに立ち上がって遠く巡(めぐ)った。
垂絳幡之素蜺兮載雲氣而上浮
赤い幡(はた)の白い(或いは素=紫?)虹(にじ)を垂(た)れ、雲の旗(気(き)=旗(き)?)を載(の)せて上に浮(う)かぶ。
建格澤之長竿兮總光耀之采旄
格沢(星の名)の長い竿(さお)を建(た)て、光耀(こうよう 金星?))の采配をふるう旄(はた)で指揮(しき)し、
垂旬始以為幓兮抴彗星而為髾
旬始(星名)は幓(或いは繊?)をつくるを以って垂(た)らし、彗星(すいせい)にして髾をつくってゆるやかに飛ばし(抴=泄?)、
掉指橋以偃蹇兮又旖旎以招搖
指橋(しきょう)として柔弱に振り動かして、偃蹇(えんけん)とほこらしくするを以ってし、また旖旎(いじ)として旗がおだやかになびいて、招搖(しょうよう)とさまようを以ってした。
攬欃槍以為旌兮靡屈虹而為綢
ほうき星を集めて旌(はた)と為すを以ってし、屈虹(むらさき色 或いは白色の虹)をやわらかくして(虹を生糸にみたてている?)ふくろをつくった。
漢孝文園令司馬相如は、列仙の伝は、山沢の間に居住して、形容(けいよう)が甚(はなは)だ貧相(ひんそう)で、これは帝王の仙意ではないと思い、
乃遂就大人賦其辭曰
そこで遂(つい)に大人賦をつくりあげた。その辞曰く、
世有大人兮在于中州
「世に大人有り、瀛州(中=央(えい)=瀛(えい)?)に在住する。
宅彌萬里兮曾不足以少留
住まいは万里にあまねくし、すなわち、すこしの滞在(たいざい)を以ってしても足(た)らず。
悲世俗之迫隘兮朅輕舉而遠遊
世俗(せぞく)のせまくてきびしいのを悲(かな)しみ、立ち去ること、軽(かろ)やかに立ち上がって遠く巡(めぐ)った。
垂絳幡之素蜺兮載雲氣而上浮
赤い幡(はた)の白い(或いは素=紫?)虹(にじ)を垂(た)れ、雲の旗(気(き)=旗(き)?)を載(の)せて上に浮(う)かぶ。
建格澤之長竿兮總光耀之采旄
格沢(星の名)の長い竿(さお)を建(た)て、光耀(こうよう 金星?))の采配をふるう旄(はた)で指揮(しき)し、
垂旬始以為幓兮抴彗星而為髾
旬始(星名)は幓(或いは繊?)をつくるを以って垂(た)らし、彗星(すいせい)にして髾をつくってゆるやかに飛ばし(抴=泄?)、
掉指橋以偃蹇兮又旖旎以招搖
指橋(しきょう)として柔弱に振り動かして、偃蹇(えんけん)とほこらしくするを以ってし、また旖旎(いじ)として旗がおだやかになびいて、招搖(しょうよう)とさまようを以ってした。
攬欃槍以為旌兮靡屈虹而為綢
ほうき星を集めて旌(はた)と為すを以ってし、屈虹(むらさき色 或いは白色の虹)をやわらかくして(虹を生糸にみたてている?)ふくろをつくった。