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Channel: 倭人伝を解く
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然無異端慎所由於前

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然無異端慎所由於前

然(しか)るに異端(いたん 正しい教えにそむこと)を無くし、前より従うところを慎(つつし)み、

謹遺教於後耳

後(あと)に教えを遺(のこ)すことを謹(つつし)むのみ。

故軌跡夷易易遵也

故(ゆえ)に軌跡(きせき わだち)が平(たい)らかになり、守り従う道にかわるのである。

湛恩濛涌易豐也

満ちあふれる恩(おん)が盛んに涌(わ)いて、豊(ゆた)かにかわるのである。

憲度著明易則也

おきて、きまりが著(いちじる)しく明らかになり、手本にかわるのである。

垂統理順易繼也

垂統(すいとう 天下統治の基礎を定めて子孫に伝えること)が道理をおさめて、継承(けいしょう)することにかわるのである。

是以業隆於繦褓而崇冠于二后

ここに、生まれたてのときに業隆と高大で盛んであったのを以ってして、二后(周文王、周武王)を最上に崇(あが)め、

揆厥所元終都攸卒

その元(もと)のところをおしはかり、おえるところを美しくしまいにするには、

未有殊尤絕跡可考于今者也

未(ま)だ最もすぐれた足跡を断ち切らないうちに、今を考えるべきものなのである。

然猶躡梁父登泰山

然(しか)るに猶(なお)梁父(山川の神をまつるところ)に至り、泰山(天の神をまつるところ)に登(のぼ)り、

建顯號施尊名

顕(あきら)かな号を建(た)て、尊い名声をおしおよぼすのである。

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