然後囿騶虞之珍群
然る後、騶虞(すうぐ 獣名)の珍(めずら)しい仲間を集め、
徼麋鹿之怪獸
麋鹿(おおじかやしか)のみなれないふしぎな獣を求め、
噵一莖六穗於庖
炊事場では一つの茎(くき)に六つの穂(ほ)がついているものを話し、
犧雙觡共抵之獸
二つの角(つの)に、二つのひづめ(共抵(ぐてい)=遇蹄(ぐてい) 偶蹄目(ぐうていもく)?)の獣をいけにえにし、
獲周餘珍收龜于岐
あまねく残りの珍しいものを獲(と)り、岐に於いて亀(かめ)をつかまえ、
招翠黃乘龍於沼
翡翠(かわせみ)、鶴?(黄(こう)=鵠(こう)?)を招(まね)き、沼に於いて龍に乗せ、
鬼神接靈圉賓於館
鬼神(きしん)は霊圉をもてなして、間館に於いて賓待(ひんたい)し、
奇物譎詭俶儻窮變
めずらしい物、譎詭(けっき)と変わったもの、俶儻(てきとう)とすぐれたものは変(へん)を窮(きわ)めた。
欽哉符瑞臻茲
おそれつつしむのかな、符瑞(ふずい めでたいしるし)はますます至っているのに、
猶以為薄不敢道封禪
猶(なお)、少ないと為すを以って、敢(あ)えて封禅を語らずを。
蓋周躍魚隕杭休之以燎
おもうに、あまねく飛び跳ねる魚が船に降り、これをよろこんで、火にあぶるを以ってし、
微夫斯之為符也
ひそかにそれ、これはめでたいまえぶれだと思うのであり、
以登介丘不亦恧乎
小さい(介(かい)=芥(かい)?)丘に登(のぼ)るを以ってするは、なんとはずかしいことではないか。
進讓之道其何爽與
進めることと譲(ゆず)ることの道は、そのどちらがすがすがしいだろうか」と。
然る後、騶虞(すうぐ 獣名)の珍(めずら)しい仲間を集め、
徼麋鹿之怪獸
麋鹿(おおじかやしか)のみなれないふしぎな獣を求め、
噵一莖六穗於庖
炊事場では一つの茎(くき)に六つの穂(ほ)がついているものを話し、
犧雙觡共抵之獸
二つの角(つの)に、二つのひづめ(共抵(ぐてい)=遇蹄(ぐてい) 偶蹄目(ぐうていもく)?)の獣をいけにえにし、
獲周餘珍收龜于岐
あまねく残りの珍しいものを獲(と)り、岐に於いて亀(かめ)をつかまえ、
招翠黃乘龍於沼
翡翠(かわせみ)、鶴?(黄(こう)=鵠(こう)?)を招(まね)き、沼に於いて龍に乗せ、
鬼神接靈圉賓於館
鬼神(きしん)は霊圉をもてなして、間館に於いて賓待(ひんたい)し、
奇物譎詭俶儻窮變
めずらしい物、譎詭(けっき)と変わったもの、俶儻(てきとう)とすぐれたものは変(へん)を窮(きわ)めた。
欽哉符瑞臻茲
おそれつつしむのかな、符瑞(ふずい めでたいしるし)はますます至っているのに、
猶以為薄不敢道封禪
猶(なお)、少ないと為すを以って、敢(あ)えて封禅を語らずを。
蓋周躍魚隕杭休之以燎
おもうに、あまねく飛び跳ねる魚が船に降り、これをよろこんで、火にあぶるを以ってし、
微夫斯之為符也
ひそかにそれ、これはめでたいまえぶれだと思うのであり、
以登介丘不亦恧乎
小さい(介(かい)=芥(かい)?)丘に登(のぼ)るを以ってするは、なんとはずかしいことではないか。
進讓之道其何爽與
進めることと譲(ゆず)ることの道は、そのどちらがすがすがしいだろうか」と。