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Channel: 倭人伝を解く
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夫修以錫符

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夫修以錫符

それ、徳を修(おさ)めて、しるしをたまわるを以ってし、

奉符以行事不為進越

しるしを奉(たてまつ)って事を行うを以ってし、越(こ)えて進むことを為さず、

故聖王弗替而修禮地祇

故(ゆえ)に聖王は替(か)わらず、しこうして地祇(ちぎ)をまつり修(おさ)め、

謁款天神勒功中岳

天神(てんしん)にまみえよろこび、中岳に功をきざみ、

以彰至尊舒盛

至尊(しそん)を彰(あきら)かにするを以って、盛徳をのべひろげ、

發號榮受厚福

号栄を発し、厚福をさずけ、

以浸黎民也皇皇哉斯事

人民をうるおすを以ってするのであります。皇皇(こうこう)とうるわしく盛んであるかな、この事は。

天下之壯觀王者之丕業

天下の壮大なながめ、王者の大きな事業は、

不可貶也願陛下全之

貶(おとし)めるべきではないのであります。願わくは陛下にはこれを全(まっと)うされることを。

而後因雜薦紳先生之略術

しこうして後、身分の高い先生の略術をまじえるに因(よ)りて、

使獲燿日月之末光絕炎

太陽、月の末端(まったん)の光の耀(かがや)きを獲(と)って、炎(ほのお)を絶(た)やさせ、

以展采錯事猶兼正列其義

金を塗ったりうめこんで模様をつけたりする錯事(さくじ)に(末光の)彩(いろど)りをならべるを以ってし、猶(なお)あわせてその義(ぎ)を列して正(ただ)し、

校飭厥文作春秋一藝

その文を校正(こうせい)し、春秋一芸を作り、

將襲舊六為七攄之無窮

まさに旧六にかさねて七と為し、これをのべ広げるは窮(きわ)まること無くし、

俾萬世得激清流揚微波

万世に清流(せいりゅう)を仰(あお)がせ(激(げき)=郤(げき)?)、こまかな波(なみ)を揚(あ)げて、

蜚英聲騰茂實

すぐれた評判を飛ばし、盛んな実(みの)りを騰(あ)げるのです。

前聖之所以永保鴻名而常為稱首者用此

前聖の永(なが)く大名を保(たも)った理由にして、常(つね)にはじめを称(たた)えることを為してこれを用いたからで、

宜命掌故悉奏其義而覽焉

宜(よろ)しく、しきたりをいましめるべきで、ことごとくその義を奏(かな)でて取り入れるのです」と。

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