夫修以錫符
それ、徳を修(おさ)めて、しるしをたまわるを以ってし、
奉符以行事不為進越
しるしを奉(たてまつ)って事を行うを以ってし、越(こ)えて進むことを為さず、
故聖王弗替而修禮地祇
故(ゆえ)に聖王は替(か)わらず、しこうして地祇(ちぎ)をまつり修(おさ)め、
謁款天神勒功中岳
天神(てんしん)にまみえよろこび、中岳に功をきざみ、
以彰至尊舒盛
至尊(しそん)を彰(あきら)かにするを以って、盛徳をのべひろげ、
發號榮受厚福
号栄を発し、厚福をさずけ、
以浸黎民也皇皇哉斯事
人民をうるおすを以ってするのであります。皇皇(こうこう)とうるわしく盛んであるかな、この事は。
天下之壯觀王者之丕業
天下の壮大なながめ、王者の大きな事業は、
不可貶也願陛下全之
貶(おとし)めるべきではないのであります。願わくは陛下にはこれを全(まっと)うされることを。
而後因雜薦紳先生之略術
しこうして後、身分の高い先生の略術をまじえるに因(よ)りて、
使獲燿日月之末光絕炎
太陽、月の末端(まったん)の光の耀(かがや)きを獲(と)って、炎(ほのお)を絶(た)やさせ、
以展采錯事猶兼正列其義
金を塗ったりうめこんで模様をつけたりする錯事(さくじ)に(末光の)彩(いろど)りをならべるを以ってし、猶(なお)あわせてその義(ぎ)を列して正(ただ)し、
校飭厥文作春秋一藝
その文を校正(こうせい)し、春秋一芸を作り、
將襲舊六為七攄之無窮
まさに旧六にかさねて七と為し、これをのべ広げるは窮(きわ)まること無くし、
俾萬世得激清流揚微波
万世に清流(せいりゅう)を仰(あお)がせ(激(げき)=郤(げき)?)、こまかな波(なみ)を揚(あ)げて、
蜚英聲騰茂實
すぐれた評判を飛ばし、盛んな実(みの)りを騰(あ)げるのです。
前聖之所以永保鴻名而常為稱首者用此
前聖の永(なが)く大名を保(たも)った理由にして、常(つね)にはじめを称(たた)えることを為してこれを用いたからで、
宜命掌故悉奏其義而覽焉
宜(よろ)しく、しきたりをいましめるべきで、ことごとくその義を奏(かな)でて取り入れるのです」と。
それ、徳を修(おさ)めて、しるしをたまわるを以ってし、
奉符以行事不為進越
しるしを奉(たてまつ)って事を行うを以ってし、越(こ)えて進むことを為さず、
故聖王弗替而修禮地祇
故(ゆえ)に聖王は替(か)わらず、しこうして地祇(ちぎ)をまつり修(おさ)め、
謁款天神勒功中岳
天神(てんしん)にまみえよろこび、中岳に功をきざみ、
以彰至尊舒盛
至尊(しそん)を彰(あきら)かにするを以って、盛徳をのべひろげ、
發號榮受厚福
号栄を発し、厚福をさずけ、
以浸黎民也皇皇哉斯事
人民をうるおすを以ってするのであります。皇皇(こうこう)とうるわしく盛んであるかな、この事は。
天下之壯觀王者之丕業
天下の壮大なながめ、王者の大きな事業は、
不可貶也願陛下全之
貶(おとし)めるべきではないのであります。願わくは陛下にはこれを全(まっと)うされることを。
而後因雜薦紳先生之略術
しこうして後、身分の高い先生の略術をまじえるに因(よ)りて、
使獲燿日月之末光絕炎
太陽、月の末端(まったん)の光の耀(かがや)きを獲(と)って、炎(ほのお)を絶(た)やさせ、
以展采錯事猶兼正列其義
金を塗ったりうめこんで模様をつけたりする錯事(さくじ)に(末光の)彩(いろど)りをならべるを以ってし、猶(なお)あわせてその義(ぎ)を列して正(ただ)し、
校飭厥文作春秋一藝
その文を校正(こうせい)し、春秋一芸を作り、
將襲舊六為七攄之無窮
まさに旧六にかさねて七と為し、これをのべ広げるは窮(きわ)まること無くし、
俾萬世得激清流揚微波
万世に清流(せいりゅう)を仰(あお)がせ(激(げき)=郤(げき)?)、こまかな波(なみ)を揚(あ)げて、
蜚英聲騰茂實
すぐれた評判を飛ばし、盛んな実(みの)りを騰(あ)げるのです。
前聖之所以永保鴻名而常為稱首者用此
前聖の永(なが)く大名を保(たも)った理由にして、常(つね)にはじめを称(たた)えることを為してこれを用いたからで、
宜命掌故悉奏其義而覽焉
宜(よろ)しく、しきたりをいましめるべきで、ことごとくその義を奏(かな)でて取り入れるのです」と。