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王后乘舒死立徐來為王后厥姬俱幸

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王后乘舒死立徐來為王后厥姬俱幸

王后乗舒が死んで、徐来が立って王后と為った。厥姫もともに寵愛を受けた。

兩人相妒厥姬乃惡王后徐來於太子曰

二人は相(あい)妬(ねた)み、厥姫はそこで王后の徐来を太子劉爽にそしった、曰く、

徐來使婢蠱道殺太子母太子心怨徐來

「徐来は下女に蠱道(まじないをして人を殺す)をさせて太子の母を殺させたのです」と。太子劉爽の心は徐来を怨(うら)んだ。

徐來兄至衡山太子與飲以刃刺傷王后兄

王后徐来の兄が衡山に至り、太子劉爽はともに飲んで、刃(やいば)を以って王后徐来の兄を刺傷(ししょう)させた。

王后怨怒數毀惡太子於王

王后徐来は怨(うら)み怒(いか)り、たびたび太子劉爽を衡山王劉賜にそしった。

太子女弟無采嫁棄歸與奴姦又與客姦

太子劉爽の妹の劉無采は嫁にいって棄てられ帰ってきて、召使と密通し、また客と密通した。

太子數讓無采無采怒不與太子通

太子劉爽はたびたび劉無采をしかり責めた。劉無采は怒り、太子劉爽と往き来しなかった。

王后聞即善遇無采無采及中兄孝少失母

王后徐来はこれを聞いて、すなわち劉無采を善遇(ぜんぐう)した。劉無采および真中の兄の劉孝は幼くして母を失い、

附王后王后以計愛之與共毀太子王以故數擊笞太子

王后徐来に附(つ)き、王后徐来はもくろみを以ってこれを愛し、ふたりとともに太子劉爽をそしった。
衡山王劉賜は故(ゆえ)を以ってたびたび太子劉爽をむち撃った。

元朔四年中人有賊傷王后假母者王疑太子使人傷之笞太子

元朔四年中、人に王后徐来の継母を賊傷したもの有り、衡山王劉賜は太子劉爽が人をしてこれを傷つけたと疑い、太子劉爽をむちうった。

後王病太子時稱病不侍

後(のち)に衡山王劉賜が病にかかり、太子劉爽はこの時、病と称(しょう)して侍(はべ)らなかった。

孝王后無采惡太子太子實不病自言病有喜色

劉孝、王后徐来、劉無采は太子劉爽をそしり、「太子は実は病ではなく、自ら病と言って、喜色(きしょく)があります」と。

王大怒欲廢太子立其弟孝王后知王決廢太子又欲并廢孝

衡山王劉賜は大いに怒り、太子劉爽を廃して、その弟の劉孝を立てようと欲した。王后徐来は衡山王劉賜
が太子を廃することを決めると知って、またあわせて劉孝を廃そうと欲した。

王后有侍者善舞王幸之王后欲令侍者與孝亂以汙之

王后徐来に侍者が有って、舞いが上手く、衡山王劉賜はこれをかわいがり、王后徐来は侍者に令(れい)して劉孝と乱れさせこれを汚(けが)そうと欲し、

欲并廢兄弟而立其子廣代太子

兄弟をあわせて廃して、その子の劉広を立てて太子に代えることを欲した。

太子爽知之念后數惡己無已時欲與亂以止其口

太子劉爽はこれを知って、王后徐来がたびたび己(おのれ)をそしって已(や)む時が無いのを考え、ともに乱れてその口を止(と)めようと欲した。

王后飲太子前為壽因據王后股求與王后臥

王后徐来が酒を飲んだとき、太子劉爽は前に進み出て寿(ことほ)ぎを為した。因(よ)りて王后徐来の股(また)に拠(よ)って、王后徐来とともに寝ることを求めた。

王后怒以告王王乃召欲縛而笞之

王后徐来は怒り、衡山王劉賜に告げるを以ってした。衡山王劉賜はそこで召し寄せて、縛(しば)ってこれ(太子劉爽)をむちうつことを欲した。

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