莊為太史誡門下客至無貴賤無留門者
漢大農令鄭荘は太史と為って、門下(もんか)に誡(いまし)めた。「客が至ったら、貴賎(きせん)無く、門に留(とど)まる者が無いように」と。
執賓主之禮以其貴下人
賓主の礼を執(と)り、その高い身分を以って人にへりくだった。
莊廉又不治其產業仰奉賜以給諸公
漢太史鄭荘は欲がなく、また、その産業を治(おさ)めず、賜わりものを仰(あお)ぎ奉(たてまつ)り、諸(もろもろ)の公に給(きゅう)するを以ってした。
然其餽遺人不過算器食
然(しか)るに人に贈り物をするは、食器を数(かぞ)えるに過(す)ぎなかった。
每朝候上之說未嘗不言天下之長者
朝するごとに、上(漢孝武帝劉徹)の間(ま)をうかがい、説くは未(いま)だ嘗(かつ)て、天下の長者を言わないことはなかった。
其推轂士及官屬丞史誠有味其言之也常引以為賢於己
その士及び官を推薦して丞相、御史大夫に属させるは、誠(まこと)にそのこれを言うは味(あじ)が有り、常(つね)に引用するに、己(おのれ)より賢(かしこ)いと為すを以ってした。
漢大農令鄭荘は太史と為って、門下(もんか)に誡(いまし)めた。「客が至ったら、貴賎(きせん)無く、門に留(とど)まる者が無いように」と。
執賓主之禮以其貴下人
賓主の礼を執(と)り、その高い身分を以って人にへりくだった。
莊廉又不治其產業仰奉賜以給諸公
漢太史鄭荘は欲がなく、また、その産業を治(おさ)めず、賜わりものを仰(あお)ぎ奉(たてまつ)り、諸(もろもろ)の公に給(きゅう)するを以ってした。
然其餽遺人不過算器食
然(しか)るに人に贈り物をするは、食器を数(かぞ)えるに過(す)ぎなかった。
每朝候上之說未嘗不言天下之長者
朝するごとに、上(漢孝武帝劉徹)の間(ま)をうかがい、説くは未(いま)だ嘗(かつ)て、天下の長者を言わないことはなかった。
其推轂士及官屬丞史誠有味其言之也常引以為賢於己
その士及び官を推薦して丞相、御史大夫に属させるは、誠(まこと)にそのこれを言うは味(あじ)が有り、常(つね)に引用するに、己(おのれ)より賢(かしこ)いと為すを以ってした。