今日二度目の投稿になります。
布所幸姬疾請就醫醫家與中大夫賁赫對門
淮南王英布(黥布)が寵愛するところの姫(ひめ)が病(やまい)にかかり、医者におもむくことを請(こ)うた。医者の家は淮南中大夫賁赫の家と門(もん)を向かい合わせ、
姬數如醫家賁赫自以為侍中乃厚餽遺
姫がたびたび医者の家に行ったので、淮南中大夫賁赫は自(みずか)ら中(なか)で侍(はべ)ろうと思い、そこで厚く贈り物をして
從姬飲醫家姬侍王從容語次譽赫長者也
姫に従い医者の家で飲んだ。姫が王に侍(じ)したとき、それとなく話しがつづき、淮南中大夫賁赫は長(た)けた者だと誉(ほ)めた。
王怒曰汝安從知之具說狀
淮南王英布(黥布)は怒って曰く、「なんじはどこからこれを知ったのか?」と。具(つぶさ)に状況を説明した。
王疑其與亂赫恐稱病王愈怒欲捕赫
淮南王英布(黥布)はそのともに乱(みだ)れたことを疑(うたが)った。淮南中大夫賁赫は恐れ、病(やまい)を称(しょう)した。淮南王英布(黥布)はいよいよ怒(おこ)り、淮南中大夫賁赫を捕(と)らえようと欲した。
赫言變事乘傳詣長安布使人追不及
淮南中大夫賁赫は変事を言いに、伝車に乗って長安(漢の都)に詣(もう)でた。淮南王英布(黥布)は人をつかわして追いかけたが、追いつかなかった。
赫至上變言布謀反有端可先未發誅也
淮南中大夫賁赫が至り、変事を申し上げ、淮南王英布(黥布)の謀反(むほん)には誅(ちゅう)を発されないうちに先(さき)んずるべきだというきざしが有ると言った。
上讀其書語蕭相國相國曰
上はその書状を読み、蕭何相国に語った。蕭何相国曰く、
布不宜有此恐仇怨妄誣之
「英布がこのようなことをするはずがありません。恐(おそ)らく仇(かたき)が怨(うら)んで、これをでたらめにそしったのでしょう。
請擊赫使人微驗淮南王
賁赫を繋(つな)ぎ、人をつかわしひそかに淮南王を調べさせることを請(こ)う」と。
布所幸姬疾請就醫醫家與中大夫賁赫對門
淮南王英布(黥布)が寵愛するところの姫(ひめ)が病(やまい)にかかり、医者におもむくことを請(こ)うた。医者の家は淮南中大夫賁赫の家と門(もん)を向かい合わせ、
姬數如醫家賁赫自以為侍中乃厚餽遺
姫がたびたび医者の家に行ったので、淮南中大夫賁赫は自(みずか)ら中(なか)で侍(はべ)ろうと思い、そこで厚く贈り物をして
從姬飲醫家姬侍王從容語次譽赫長者也
姫に従い医者の家で飲んだ。姫が王に侍(じ)したとき、それとなく話しがつづき、淮南中大夫賁赫は長(た)けた者だと誉(ほ)めた。
王怒曰汝安從知之具說狀
淮南王英布(黥布)は怒って曰く、「なんじはどこからこれを知ったのか?」と。具(つぶさ)に状況を説明した。
王疑其與亂赫恐稱病王愈怒欲捕赫
淮南王英布(黥布)はそのともに乱(みだ)れたことを疑(うたが)った。淮南中大夫賁赫は恐れ、病(やまい)を称(しょう)した。淮南王英布(黥布)はいよいよ怒(おこ)り、淮南中大夫賁赫を捕(と)らえようと欲した。
赫言變事乘傳詣長安布使人追不及
淮南中大夫賁赫は変事を言いに、伝車に乗って長安(漢の都)に詣(もう)でた。淮南王英布(黥布)は人をつかわして追いかけたが、追いつかなかった。
赫至上變言布謀反有端可先未發誅也
淮南中大夫賁赫が至り、変事を申し上げ、淮南王英布(黥布)の謀反(むほん)には誅(ちゅう)を発されないうちに先(さき)んずるべきだというきざしが有ると言った。
上讀其書語蕭相國相國曰
上はその書状を読み、蕭何相国に語った。蕭何相国曰く、
布不宜有此恐仇怨妄誣之
「英布がこのようなことをするはずがありません。恐(おそ)らく仇(かたき)が怨(うら)んで、これをでたらめにそしったのでしょう。
請擊赫使人微驗淮南王
賁赫を繋(つな)ぎ、人をつかわしひそかに淮南王を調べさせることを請(こ)う」と。