然重遲外內深次骨
然(しか)るに疑(うたが)い深く(遅(ち)=疑(ぎ)? ちは、き、ぎ、い、などに変化するので)、外(そと)は寛容(かんよう)にして、内(うち)では骨(ほね)にいたるほど深い。
宣為左內史周為廷尉其治大放張湯而善候伺
減宣が左内史に為り、杜周が廷尉に為り、その治(ち)は大いに張湯を模倣(もほう)して、善くごきげんをうかがった。
上所欲擠者因而陷之
上(漢孝武帝劉徹)がきずつけようと欲するところの者は、因(よ)りてこれを陥(おとしい)れ、
上所欲釋者久系待問而微見其冤狀
上(漢孝武帝劉徹)がゆるそうと欲するところの者は、久しくつないで、問いを待(ま)ちて、ひそかにその無罪の書状を見せた。
客有讓周曰君為天子決平不循三尺法
客の漢廷尉杜周を責めしかる者が有り、曰く、「君は天子の為(ため)に平(たいら)かに決(けっ)し、三尺法にしたがわず、
專以人主意指為獄獄者固如是乎
専(もっぱ)ら人主の意の旨(むね)を以って獄(裁判)を為す。獄(裁判)とはもとより、この如(ごと)くであるのか?」と。
周曰三尺安出哉前主所是著為律
漢廷尉杜周曰く、「三尺がどうして出るのかな。前の主(あるじ)が是(ぜ)として著(あらわ)したところが法律に為り、
後主所是疏為令當時為是何古之法乎
後の主(あるじ)が是(ぜ)として箇条書きにしたところが法令と為り、時に当たって是(ぜ)と為すのであって、どうして古(いにしえ)の法にしたがうのか」と。
然(しか)るに疑(うたが)い深く(遅(ち)=疑(ぎ)? ちは、き、ぎ、い、などに変化するので)、外(そと)は寛容(かんよう)にして、内(うち)では骨(ほね)にいたるほど深い。
宣為左內史周為廷尉其治大放張湯而善候伺
減宣が左内史に為り、杜周が廷尉に為り、その治(ち)は大いに張湯を模倣(もほう)して、善くごきげんをうかがった。
上所欲擠者因而陷之
上(漢孝武帝劉徹)がきずつけようと欲するところの者は、因(よ)りてこれを陥(おとしい)れ、
上所欲釋者久系待問而微見其冤狀
上(漢孝武帝劉徹)がゆるそうと欲するところの者は、久しくつないで、問いを待(ま)ちて、ひそかにその無罪の書状を見せた。
客有讓周曰君為天子決平不循三尺法
客の漢廷尉杜周を責めしかる者が有り、曰く、「君は天子の為(ため)に平(たいら)かに決(けっ)し、三尺法にしたがわず、
專以人主意指為獄獄者固如是乎
専(もっぱ)ら人主の意の旨(むね)を以って獄(裁判)を為す。獄(裁判)とはもとより、この如(ごと)くであるのか?」と。
周曰三尺安出哉前主所是著為律
漢廷尉杜周曰く、「三尺がどうして出るのかな。前の主(あるじ)が是(ぜ)として著(あらわ)したところが法律に為り、
後主所是疏為令當時為是何古之法乎
後の主(あるじ)が是(ぜ)として箇条書きにしたところが法令と為り、時に当たって是(ぜ)と為すのであって、どうして古(いにしえ)の法にしたがうのか」と。