元王大而喜於是元王向日而謝再拜而受
宋元王は大いに愉快になって喜んだ。ここに於いて宋元王は太陽に向って謝(しゃ)し、再拝(さいはい)して受けた。
擇日齋戒甲乙最良乃刑白雉及與驪羊
ものいみをする日を択(えら)び、甲(きのえ)、乙(きのと)の日が最良だった。そこで白い雉(きじ)、及び黒馬、羊(ひつじ)とをころし、
以血灌龜於壇中央以刀剝之身全不傷
壇(だん)の中央に於いて、血を以って亀に灌(そそ)いだ。刀(かたな)を以って、身(み)は全(まった)く傷つけずに、これを剥(は)ぎとった。
脯酒禮之其腹腸荊支卜之必制其創
これに脯酒の礼をして、その腹(はら)の腸(ちょう)の横(よこ)にそえた。荊(いばら)の枝(えだ)でこれを卜(うらな)い、必ずその創(きず)をつくった。
理達於理文相錯迎使工占之所言盡當
すじはすじに達し、文字が交錯(こうさく)して出会い、工(たくみ)をしてこれを占(うらな)わせ、言ったところはことごとく当たった。
邦福重寶聞于傍鄉殺牛取帮被鄭之桐
国は幸いして宝(たから)を重んじ、傍(かたわ)らの郷(さと)に聞こえた。牛を殺して帮(幕?うすかわ)を取り、鄭(国名)の桐(きり)に被(かぶ)せた。
草木畢分化為甲兵戰勝攻取莫如元王
草木はことごとく分化(ぶんか)して、よろいや武器に為った。戦っては勝ち、攻めては取り、宋元王におよぶ者はなかった。
元王之時衛平相宋宋國最彊龜之力也
宋元王の時、宋博士衛平は宋で宰相になり、宋国が最も強くなったのは、亀の力である。
宋元王は大いに愉快になって喜んだ。ここに於いて宋元王は太陽に向って謝(しゃ)し、再拝(さいはい)して受けた。
擇日齋戒甲乙最良乃刑白雉及與驪羊
ものいみをする日を択(えら)び、甲(きのえ)、乙(きのと)の日が最良だった。そこで白い雉(きじ)、及び黒馬、羊(ひつじ)とをころし、
以血灌龜於壇中央以刀剝之身全不傷
壇(だん)の中央に於いて、血を以って亀に灌(そそ)いだ。刀(かたな)を以って、身(み)は全(まった)く傷つけずに、これを剥(は)ぎとった。
脯酒禮之其腹腸荊支卜之必制其創
これに脯酒の礼をして、その腹(はら)の腸(ちょう)の横(よこ)にそえた。荊(いばら)の枝(えだ)でこれを卜(うらな)い、必ずその創(きず)をつくった。
理達於理文相錯迎使工占之所言盡當
すじはすじに達し、文字が交錯(こうさく)して出会い、工(たくみ)をしてこれを占(うらな)わせ、言ったところはことごとく当たった。
邦福重寶聞于傍鄉殺牛取帮被鄭之桐
国は幸いして宝(たから)を重んじ、傍(かたわ)らの郷(さと)に聞こえた。牛を殺して帮(幕?うすかわ)を取り、鄭(国名)の桐(きり)に被(かぶ)せた。
草木畢分化為甲兵戰勝攻取莫如元王
草木はことごとく分化(ぶんか)して、よろいや武器に為った。戦っては勝ち、攻めては取り、宋元王におよぶ者はなかった。
元王之時衛平相宋宋國最彊龜之力也
宋元王の時、宋博士衛平は宋で宰相になり、宋国が最も強くなったのは、亀の力である。