當時不利又焉事賢
時の不利(ふり)に当(あ)たって、、またどうして賢に仕(つか)えようか。
賢者有恒常士有適然
賢者はつねの状態を有(ゆう)し、士はたまさかの状態を有(ゆう)する。
是故明有所不見聽有所不聞
これ故(ゆえ)に明らかは見えないところを有(ゆう)し、聴くは聞こえないところを有(ゆう)する。
人雖賢不能左畫方右畫圓
人が賢と雖(いえど)も、左で四角を画(かく)して、右で円(えん)を画(かく)すことはできない。
日月之明而時蔽於浮雲
太陽、月の明かりにしても、時(とき)には浮雲に蔽(おお)われる。
羿名善射不如雄渠蜂門
羿(人名)は弓の名人として有名だが、雄渠、蜂門にはおよばない。
禹名為辯智而不能勝鬼神
夏禹王は弁智として有名だが、しこうして、鬼神に勝(まさ)ることはできない。
地柱折天故毋椽又柰何責人於全
地の柱(はしら)が折(お)れれば、天は故(ゆえ)にたるきをなくすのである。またなぜ、人に完全を求めるのか?
孔子聞之曰神龜知吉凶而骨直空枯
孔子はこれを聞いて曰く、『神亀は吉凶を知るが、骨はただ空(むな)しく枯(か)れているだけで、
日為而君於天下辱於三足之烏
太陽が徳を為して天下に君しても、三足の烏に辱(はずかし)められ、
月為刑而相佐見食於蝦蟆
月は刑罰を為して補佐しても、蝦蟇(がまがえる)に食べられる目にあう。
猬辱於鵲騰蛇之神而殆於即且
蛇(猬(い)=蛇(い)?)は鵲(かささぎ)に辱(はずかし)められ、蛇にまさる神にして鷙(猛鳥 即=鷙(し、ち)?)の狙(ねら)う(且(そ)=狙(そ)?)に似ている。
竹外有節理中直空虛
竹(たけ)の外には節(ふし)のすじが有るが、中はただ空虚(くうきょ)であるだけで、
松柏為百木長而守門閭
松(まつ)柏(かしわ)は百木の長と為っても村里の門を守っている。
日辰不全故有孤虛
太陽は完全ではなく、故(ゆえ)にひとつの虚(うろ)が有るからである。
黃金有疵白玉有瑕
黄金にはきずが有り、白玉にもきずが有る。
事有所疾亦有所徐
事には、はげしいところが有り、またおだやかなところも有る。
時の不利(ふり)に当(あ)たって、、またどうして賢に仕(つか)えようか。
賢者有恒常士有適然
賢者はつねの状態を有(ゆう)し、士はたまさかの状態を有(ゆう)する。
是故明有所不見聽有所不聞
これ故(ゆえ)に明らかは見えないところを有(ゆう)し、聴くは聞こえないところを有(ゆう)する。
人雖賢不能左畫方右畫圓
人が賢と雖(いえど)も、左で四角を画(かく)して、右で円(えん)を画(かく)すことはできない。
日月之明而時蔽於浮雲
太陽、月の明かりにしても、時(とき)には浮雲に蔽(おお)われる。
羿名善射不如雄渠蜂門
羿(人名)は弓の名人として有名だが、雄渠、蜂門にはおよばない。
禹名為辯智而不能勝鬼神
夏禹王は弁智として有名だが、しこうして、鬼神に勝(まさ)ることはできない。
地柱折天故毋椽又柰何責人於全
地の柱(はしら)が折(お)れれば、天は故(ゆえ)にたるきをなくすのである。またなぜ、人に完全を求めるのか?
孔子聞之曰神龜知吉凶而骨直空枯
孔子はこれを聞いて曰く、『神亀は吉凶を知るが、骨はただ空(むな)しく枯(か)れているだけで、
日為而君於天下辱於三足之烏
太陽が徳を為して天下に君しても、三足の烏に辱(はずかし)められ、
月為刑而相佐見食於蝦蟆
月は刑罰を為して補佐しても、蝦蟇(がまがえる)に食べられる目にあう。
猬辱於鵲騰蛇之神而殆於即且
蛇(猬(い)=蛇(い)?)は鵲(かささぎ)に辱(はずかし)められ、蛇にまさる神にして鷙(猛鳥 即=鷙(し、ち)?)の狙(ねら)う(且(そ)=狙(そ)?)に似ている。
竹外有節理中直空虛
竹(たけ)の外には節(ふし)のすじが有るが、中はただ空虚(くうきょ)であるだけで、
松柏為百木長而守門閭
松(まつ)柏(かしわ)は百木の長と為っても村里の門を守っている。
日辰不全故有孤虛
太陽は完全ではなく、故(ゆえ)にひとつの虚(うろ)が有るからである。
黃金有疵白玉有瑕
黄金にはきずが有り、白玉にもきずが有る。
事有所疾亦有所徐
事には、はげしいところが有り、またおだやかなところも有る。