靈龜卜祝曰假之靈龜五巫五靈
霊亀の卜(うらな)いで、祝(はふり)は曰く、『霊亀を借(か)り、五巫五霊で、
不如神龜之靈知人死知人生
神亀の霊には及ばない。人の死を死り、人の生を知り、
某身良貞某欲求某物
某(なにがし)がみずからよい占いをし、某(なにがし)がこれこれの物を求めることを欲し、
即得也頭見足發內外相應
すなわち、得れば、頭は見えて足が動いて、(甲羅の?)内側(うちがわ)と外側(そとがわ)は相(あい)応(おう)じ、
即不得也頭仰足肣內外自垂可得占
すなわち、得なければ、頭が仰(あお)いで、足、しっぽ( 肣(こん)=臗(こん)?))が出て、(甲羅の?)内側(うちがわ)と外側(そとがわ)は自(おの)ずから垂(た)れて、占いを得ることができる』と。
卜占病者祝曰今某病困
病人を卜占(ぼくせん)して、祝(はふり)が曰く、『今、某(なにがし)が病にかかり困っている。
死首上開內外交駭身節折
死であれば、首が上がって開き、(甲羅の?)内側と外側は、身(み)の関節が折(お)れまがって交差して散る。
不死首仰足肣卜病者祟曰
死ななければ、首を仰(あお)いで、足、しっぽ( 肣(こん)=臗(こん)?))が出る』と。病人の祟(たた)りを卜(うらな)い、曰く、
今病有祟無呈無祟有呈
『今の病に祟(たた)りが有ってあらわれが無く、祟(たた)りが無くてあらわれが有るかは、
兆有中祟有內外祟有外
兆(きざ)しが中に有れば、祟(たた)りは内(うち)に有り、兆(きざ)しが外に有れば、祟(たた)りは外に有る』と。
卜系者出不出不出吉安
受刑者が出るか出ないかを卜(うらな)い、出なければ、(甲羅が?)水平に広がって弛(ゆる)(吉=弛(ち)?)み安んじる。
若出足開首仰有外
もし出れば、足は開いて首が仰(あお)ぎ、(甲羅の?)外側に有る。
卜求財物其所當得
財物を求めることを卜(うらな)い、その得るに当(あ)たるところが、
得首仰足開內外相應
得られれば、首が仰(あお)ぎ、足は開き、(甲羅の?)内側(うちがわ)と外側(そとがわ)が相(あい)応(おう)じ、
即不得呈兆首仰足肣
すなわち、得られなければ、兆(きざ)しをあらわして首が仰(あお)ぎ、足、しっぽ( 肣(こん)=臗(こん)?))が出る。
卜有賣若買臣妾馬牛
臣妾(しんしょう)、馬、牛を売る、もしくは買うことが有るかを卜(うらな)い、
得之首仰足開內外相應
これを得られれば、首が仰(あお)ぎ、足が開き、(甲羅の?)内側と外側が相(あい)応(おう)じ、
不得首仰足肣呈兆若吉安
得られなければ、首が仰(あお)いで、足、しっぽ( 肣(こん)=臗(こん)?))が出て、兆(きざ)しをあらわすに(甲羅が?)水平に広がって弛(ゆる)(吉=弛(ち)?)み安んじるがごとくになる。
卜擊盜聚若干人在某所今某將卒若干人往擊之
盜聚の若干(じゃっかん)人を撃(う)ちに、某所(ぼうしょ)に在(あ)って、今、某(なにがし)が兵の若干(じゃっかん)の人々を率(ひき)い、往(い)ってこれを撃(う)つことを卜(うらな)うに、
當勝首仰足開身正內自橋外下
勝つに当たれば、首は仰(あお)いで足が開き、身(み)が正されて、(甲羅の?)内側は自(おのず)から高くなり、外側は低くなる。
不勝足肣首仰身首內下外高
勝たなければ、足、しっぽ( 肣(こん)=臗(こん)?))が出て首が仰(あお)ぎ、身(み)は降服(こうふく)して(甲羅の?)内側が低くなって外側が高くなる。
霊亀の卜(うらな)いで、祝(はふり)は曰く、『霊亀を借(か)り、五巫五霊で、
不如神龜之靈知人死知人生
神亀の霊には及ばない。人の死を死り、人の生を知り、
某身良貞某欲求某物
某(なにがし)がみずからよい占いをし、某(なにがし)がこれこれの物を求めることを欲し、
即得也頭見足發內外相應
すなわち、得れば、頭は見えて足が動いて、(甲羅の?)内側(うちがわ)と外側(そとがわ)は相(あい)応(おう)じ、
即不得也頭仰足肣內外自垂可得占
すなわち、得なければ、頭が仰(あお)いで、足、しっぽ( 肣(こん)=臗(こん)?))が出て、(甲羅の?)内側(うちがわ)と外側(そとがわ)は自(おの)ずから垂(た)れて、占いを得ることができる』と。
卜占病者祝曰今某病困
病人を卜占(ぼくせん)して、祝(はふり)が曰く、『今、某(なにがし)が病にかかり困っている。
死首上開內外交駭身節折
死であれば、首が上がって開き、(甲羅の?)内側と外側は、身(み)の関節が折(お)れまがって交差して散る。
不死首仰足肣卜病者祟曰
死ななければ、首を仰(あお)いで、足、しっぽ( 肣(こん)=臗(こん)?))が出る』と。病人の祟(たた)りを卜(うらな)い、曰く、
今病有祟無呈無祟有呈
『今の病に祟(たた)りが有ってあらわれが無く、祟(たた)りが無くてあらわれが有るかは、
兆有中祟有內外祟有外
兆(きざ)しが中に有れば、祟(たた)りは内(うち)に有り、兆(きざ)しが外に有れば、祟(たた)りは外に有る』と。
卜系者出不出不出吉安
受刑者が出るか出ないかを卜(うらな)い、出なければ、(甲羅が?)水平に広がって弛(ゆる)(吉=弛(ち)?)み安んじる。
若出足開首仰有外
もし出れば、足は開いて首が仰(あお)ぎ、(甲羅の?)外側に有る。
卜求財物其所當得
財物を求めることを卜(うらな)い、その得るに当(あ)たるところが、
得首仰足開內外相應
得られれば、首が仰(あお)ぎ、足は開き、(甲羅の?)内側(うちがわ)と外側(そとがわ)が相(あい)応(おう)じ、
即不得呈兆首仰足肣
すなわち、得られなければ、兆(きざ)しをあらわして首が仰(あお)ぎ、足、しっぽ( 肣(こん)=臗(こん)?))が出る。
卜有賣若買臣妾馬牛
臣妾(しんしょう)、馬、牛を売る、もしくは買うことが有るかを卜(うらな)い、
得之首仰足開內外相應
これを得られれば、首が仰(あお)ぎ、足が開き、(甲羅の?)内側と外側が相(あい)応(おう)じ、
不得首仰足肣呈兆若吉安
得られなければ、首が仰(あお)いで、足、しっぽ( 肣(こん)=臗(こん)?))が出て、兆(きざ)しをあらわすに(甲羅が?)水平に広がって弛(ゆる)(吉=弛(ち)?)み安んじるがごとくになる。
卜擊盜聚若干人在某所今某將卒若干人往擊之
盜聚の若干(じゃっかん)人を撃(う)ちに、某所(ぼうしょ)に在(あ)って、今、某(なにがし)が兵の若干(じゃっかん)の人々を率(ひき)い、往(い)ってこれを撃(う)つことを卜(うらな)うに、
當勝首仰足開身正內自橋外下
勝つに当たれば、首は仰(あお)いで足が開き、身(み)が正されて、(甲羅の?)内側は自(おのず)から高くなり、外側は低くなる。
不勝足肣首仰身首內下外高
勝たなければ、足、しっぽ( 肣(こん)=臗(こん)?))が出て首が仰(あお)ぎ、身(み)は降服(こうふく)して(甲羅の?)内側が低くなって外側が高くなる。