凡編戶之民富相什則卑下之伯則畏憚之
凡(およ)そ、編戸の民(貧しい民)は、富(とみ)が十倍とみればこれに卑下(ひげ)し、百倍ならばこれを畏(おそ)れ憚(はばか)り、
千則役萬則仆物之理也
千倍ならば使役し、万倍ならば召使いになるのが物の理(り)である。
夫用貧求富農不如工工不如商
それ、貧を用いて富(とみ)を求めるならば、農は工におよばず、工は商におよばず、
刺繡文不如倚市門此言末業貧者之資也
刺繍の模様を刺(さ)すは、市(いち)の門によりかかるに及ばない、ここに言う、商業は貧者のよりどころである、と。
通邑大都酤一歲千釀醯醬千瓨漿千甔
邑、大都に通(かよ)い、一年に酒を売ること千釀、醯醬(すとひしお)は千瓨(もたい みそなどを入れる背の高い瓶)、漿(こんず)は千甔、
屠牛羊彘千皮販穀糶千鐘薪槁千車
牛、羊(ひつじ)彘(いのこ)を屠殺すること千皮(かわ)、穀糶(穀類)を販売すること千鍾(鐘(しょう)=鍾(しょう)?)、薪槁(たきぎ)は千車、
船長千丈木千章竹竿萬其軺車百乘
船は長さ千丈(じょう 長さの単位)、材木の千の章(樟くすのき?)、竹の竿(さお)一万、その軺車(使者の乗る車)は百乗、
牛車千兩木器髤者千枚銅器千鈞
牛車は千両、木器の漆がぬってあるもの千枚、銅器は千鈞(きん 重さの単位)
素木鐵器若炧茜千石
白木、鉄器、若の炧(くちなし?)茜(あかね)は千石(容量の単位)
凡(およ)そ、編戸の民(貧しい民)は、富(とみ)が十倍とみればこれに卑下(ひげ)し、百倍ならばこれを畏(おそ)れ憚(はばか)り、
千則役萬則仆物之理也
千倍ならば使役し、万倍ならば召使いになるのが物の理(り)である。
夫用貧求富農不如工工不如商
それ、貧を用いて富(とみ)を求めるならば、農は工におよばず、工は商におよばず、
刺繡文不如倚市門此言末業貧者之資也
刺繍の模様を刺(さ)すは、市(いち)の門によりかかるに及ばない、ここに言う、商業は貧者のよりどころである、と。
通邑大都酤一歲千釀醯醬千瓨漿千甔
邑、大都に通(かよ)い、一年に酒を売ること千釀、醯醬(すとひしお)は千瓨(もたい みそなどを入れる背の高い瓶)、漿(こんず)は千甔、
屠牛羊彘千皮販穀糶千鐘薪槁千車
牛、羊(ひつじ)彘(いのこ)を屠殺すること千皮(かわ)、穀糶(穀類)を販売すること千鍾(鐘(しょう)=鍾(しょう)?)、薪槁(たきぎ)は千車、
船長千丈木千章竹竿萬其軺車百乘
船は長さ千丈(じょう 長さの単位)、材木の千の章(樟くすのき?)、竹の竿(さお)一万、その軺車(使者の乗る車)は百乗、
牛車千兩木器髤者千枚銅器千鈞
牛車は千両、木器の漆がぬってあるもの千枚、銅器は千鈞(きん 重さの単位)
素木鐵器若炧茜千石
白木、鉄器、若の炧(くちなし?)茜(あかね)は千石(容量の単位)