人茍生之為見若者必死
人がいやしくも生きることを願って予想をすれば、このような者は必ず死ぬ。
茍利之為見若者必害
いやしくも利(り)を願って、予想をすれば、このような者は必ず害される。
怠惰之為安若者必危
怠惰(たいだ なまけること)で安んずるを為せば、このような者は必ず危(あやう)くなる。
情勝之為安若者必滅
勝ちの情況に安んずるを為せば、このような者は必ず滅びる。
故聖人一之於禮義則兩得之矣
故(ゆえ)に聖人はこれを礼義に於いて一(いつ)にすれば、これを両得(りょうとく)するのであり、
一之於情性則兩失之矣
これを情性に於いて一(いつ)にすれば両方を失(うしな)うのである。
故儒者將使人兩得之者也
故(ゆえ)に儒者はまさに人をしてこれを両得させんとするものであり、
墨者將使人兩失之者也是儒墨之分
墨者とはまさに人をしてこれを両失させんとするものであり、これが儒、墨の分(ぶ)である。
治辨之極也彊固之本也
わきまえを治(おさ)めることの極(きわ)みであり、固(かた)めを強める本(もと)であり、
威行之道也功名之總也
威行の道であり、功名の総監であり、
王公由之所以一天下臣諸侯也
王、公がこれに由(よ)れば、天下を一(いつ)にして諸侯を臣下にする所以(ゆえん)になり、
弗由之所以捐社稷也
これに由(よ)らなければ、社稷(しゃしょく)を捨(す)てる所以(ゆえん)になる。
人がいやしくも生きることを願って予想をすれば、このような者は必ず死ぬ。
茍利之為見若者必害
いやしくも利(り)を願って、予想をすれば、このような者は必ず害される。
怠惰之為安若者必危
怠惰(たいだ なまけること)で安んずるを為せば、このような者は必ず危(あやう)くなる。
情勝之為安若者必滅
勝ちの情況に安んずるを為せば、このような者は必ず滅びる。
故聖人一之於禮義則兩得之矣
故(ゆえ)に聖人はこれを礼義に於いて一(いつ)にすれば、これを両得(りょうとく)するのであり、
一之於情性則兩失之矣
これを情性に於いて一(いつ)にすれば両方を失(うしな)うのである。
故儒者將使人兩得之者也
故(ゆえ)に儒者はまさに人をしてこれを両得させんとするものであり、
墨者將使人兩失之者也是儒墨之分
墨者とはまさに人をしてこれを両失させんとするものであり、これが儒、墨の分(ぶ)である。
治辨之極也彊固之本也
わきまえを治(おさ)めることの極(きわ)みであり、固(かた)めを強める本(もと)であり、
威行之道也功名之總也
威行の道であり、功名の総監であり、
王公由之所以一天下臣諸侯也
王、公がこれに由(よ)れば、天下を一(いつ)にして諸侯を臣下にする所以(ゆえん)になり、
弗由之所以捐社稷也
これに由(よ)らなければ、社稷(しゃしょく)を捨(す)てる所以(ゆえん)になる。