故有天下者事七世有一國者事五世
故(ゆえ)に天下を有(ゆう)する者は七世に仕(つか)え、一国を有(ゆう)する者は五世に仕(つか)え、
有五乘之地者事三世有三乘之地者事二世
五乗(馬車五台)の地を有(ゆう)する者は三世に仕(つか)え、三乗(馬車三台)の地を有(ゆう)する者は二世に仕(つかえ)え、
有特牲而食者不得立宗廟
雄牛(おうし)を有(ゆう)して食べる者は宗廟を立てることは得られない。
所以辨積厚者流澤廣積薄者流澤狹也
厚く積む者は恩沢を広く流し、薄く積む者は恩沢を狭(せま)く流すことを区別する所以(ゆえん)である。
大饗上玄尊俎上腥魚先大羹貴食飲之本也
大饗(供物をささげて神仏を祭ること)の上等の黒い酎(濃い酒 尊=酎?)、俎(祭りのとき供物を盛るうつわ)の上等な生(なま)の魚、なま (先(せん)=鮮(せん)?)の大羹(あつもの用の肉)、は食飲の本(もと)を貴(とうと)ぶのである。
大饗上玄尊而用薄酒食先黍稷而飯稻粱
大饗(供物をささげて神仏を祭ること)の上等の黒い酎(濃い酒 尊=酎?)にして酒を薄めて用(もち)い、なま(先(せん)=鮮(せん)?)の黍稷(もちきびとうるちきび)を食べて、稻粱(脱穀した大粒の粟)の飯(めし)を食べ、
祭嚌先大羹而飽庶羞貴本而親用也
なま (先(せん)=鮮(せん)?)の大羹(あつもの用の肉)を啐嚌(さいせい なめること 祭(さい)=啐(さい)?)して、砂糖(庶=蔗?)、辛(羞=辛?)で調理した(飽(ほう)=庖(ほう)?)のは、本(もと)を貴びて新たに用いたのである。
貴本之謂文親用之謂理
本(もと)を貴ぶのを文(或いは分(ぶん)?)と謂(い)い、新たに用いるは理(り)と謂(い)い、
兩者合而成文以歸太一是謂大隆
両者が合わさって文と成(な)り、 太一(神君の最も貴(とうと)い者)に帰属するを以って、ここに大隆(たいりゅう)と謂(い)う。
故(ゆえ)に天下を有(ゆう)する者は七世に仕(つか)え、一国を有(ゆう)する者は五世に仕(つか)え、
有五乘之地者事三世有三乘之地者事二世
五乗(馬車五台)の地を有(ゆう)する者は三世に仕(つか)え、三乗(馬車三台)の地を有(ゆう)する者は二世に仕(つかえ)え、
有特牲而食者不得立宗廟
雄牛(おうし)を有(ゆう)して食べる者は宗廟を立てることは得られない。
所以辨積厚者流澤廣積薄者流澤狹也
厚く積む者は恩沢を広く流し、薄く積む者は恩沢を狭(せま)く流すことを区別する所以(ゆえん)である。
大饗上玄尊俎上腥魚先大羹貴食飲之本也
大饗(供物をささげて神仏を祭ること)の上等の黒い酎(濃い酒 尊=酎?)、俎(祭りのとき供物を盛るうつわ)の上等な生(なま)の魚、なま (先(せん)=鮮(せん)?)の大羹(あつもの用の肉)、は食飲の本(もと)を貴(とうと)ぶのである。
大饗上玄尊而用薄酒食先黍稷而飯稻粱
大饗(供物をささげて神仏を祭ること)の上等の黒い酎(濃い酒 尊=酎?)にして酒を薄めて用(もち)い、なま(先(せん)=鮮(せん)?)の黍稷(もちきびとうるちきび)を食べて、稻粱(脱穀した大粒の粟)の飯(めし)を食べ、
祭嚌先大羹而飽庶羞貴本而親用也
なま (先(せん)=鮮(せん)?)の大羹(あつもの用の肉)を啐嚌(さいせい なめること 祭(さい)=啐(さい)?)して、砂糖(庶=蔗?)、辛(羞=辛?)で調理した(飽(ほう)=庖(ほう)?)のは、本(もと)を貴びて新たに用いたのである。
貴本之謂文親用之謂理
本(もと)を貴ぶのを文(或いは分(ぶん)?)と謂(い)い、新たに用いるは理(り)と謂(い)い、
兩者合而成文以歸太一是謂大隆
両者が合わさって文と成(な)り、 太一(神君の最も貴(とうと)い者)に帰属するを以って、ここに大隆(たいりゅう)と謂(い)う。