故尊之上玄尊也俎之上腥魚也豆之先大羹一也
故(ゆえ)に尊(酒器)の上等な黒い酎(濃い酒 尊=酎?であり、俎(祭りのとき供物を盛るうつわ)の上等な生(なま)の魚であり、豆(たかつき)のなま(先(せん)=鮮(せん)?)の大羹(あつもの用の肉)が、根本である。
利爵弗啐也成事俎弗嘗也三侑之弗食也
爵(さかずき)を利(き)いて啜(すす)らないのであり、事を成して俎(祭りのとき供物を盛るうつわ)は味わわないのであり、三度お相伴(しょうばん)しても食べないのであり、
大昏之未廢齊也大廟之未內尸也始絕之未小斂一也
亡くなっても未(ま)だ物忌みを廃(はい)さないのであり、大廟の未(ま)だ屍(しかばね)を納(おさ)めないのであり、絶(た)えたばかりのときの未(ま)だ 小斂(死体に着物を着せること)をしないのが、根本である。
大路之素幬也郊之麻絻喪服之先散麻一也
大路(天子の車)の白いとばりであり、郊(祭名)の麻(あさ)のかんむりであり、喪服(もふく)の清い(先(せん)=鮮(せん)?)の斬衰(ざんさい 裁ったままでふちを縫っていない喪服 散(さん)=斬(さん)?))の麻は、根本である。
三年哭之不反也清廟之歌一倡而三嘆縣一鐘尚拊膈朱弦而通越一也
三年これを哭(人の死をいたんでなげく礼)してそむかず、清廟の、一人の歌手が歌うと三度嘆傷(たんしょう)し、一つの鐘(かね)を撃(う)って(県(けん)=撃?或いは拳(けん)?)尚(なお)胸をかるくたたいてなげき、朱(しゅ)の弦(げん)にして葛(くず)糸(越(かつ)=葛(かつ)?)の弦(げん)を通すが、根本である。
凡禮始乎脫成乎文終乎稅
凡(およ)そ礼は脱(抜け出る)に始まり、文を成(な)して、節?(せつ 稅(ゼイ)の音は兌(セツ)の変化なので)に終わる。
故至備情文俱盡
故(ゆえ)に十分備(そな)わるに至って、情、文はともに尽(ことごと)くし、
其次情文代勝
その次に、情、文がかわるがわる勝(まさ)り、
其下復情以歸太一
その下は、情を降参(復(ふく)=服(ふく)?)させて、太一(神君の最も貴(とうと)い者)に
帰服するを以ってする。
天地以合日月以明
天地は合うを以ってし、太陽、月は明るいを以ってし、
四時以序星辰以行
四季は順序を以ってし、星辰(星座)は行くを以ってし、
江河以流萬物以昌
江、河は流れるを以ってし、万物は栄(さか)えるを以ってし、
好惡以節喜怒以當
好悪は節を以ってし、喜怒は当を以ってし、
以為下則順以為上則明
下(くだ)れば順(じゅん)ずるを為すを以ってし、上(のぼ)れば賢明を為すを以ってする。
故(ゆえ)に尊(酒器)の上等な黒い酎(濃い酒 尊=酎?であり、俎(祭りのとき供物を盛るうつわ)の上等な生(なま)の魚であり、豆(たかつき)のなま(先(せん)=鮮(せん)?)の大羹(あつもの用の肉)が、根本である。
利爵弗啐也成事俎弗嘗也三侑之弗食也
爵(さかずき)を利(き)いて啜(すす)らないのであり、事を成して俎(祭りのとき供物を盛るうつわ)は味わわないのであり、三度お相伴(しょうばん)しても食べないのであり、
大昏之未廢齊也大廟之未內尸也始絕之未小斂一也
亡くなっても未(ま)だ物忌みを廃(はい)さないのであり、大廟の未(ま)だ屍(しかばね)を納(おさ)めないのであり、絶(た)えたばかりのときの未(ま)だ 小斂(死体に着物を着せること)をしないのが、根本である。
大路之素幬也郊之麻絻喪服之先散麻一也
大路(天子の車)の白いとばりであり、郊(祭名)の麻(あさ)のかんむりであり、喪服(もふく)の清い(先(せん)=鮮(せん)?)の斬衰(ざんさい 裁ったままでふちを縫っていない喪服 散(さん)=斬(さん)?))の麻は、根本である。
三年哭之不反也清廟之歌一倡而三嘆縣一鐘尚拊膈朱弦而通越一也
三年これを哭(人の死をいたんでなげく礼)してそむかず、清廟の、一人の歌手が歌うと三度嘆傷(たんしょう)し、一つの鐘(かね)を撃(う)って(県(けん)=撃?或いは拳(けん)?)尚(なお)胸をかるくたたいてなげき、朱(しゅ)の弦(げん)にして葛(くず)糸(越(かつ)=葛(かつ)?)の弦(げん)を通すが、根本である。
凡禮始乎脫成乎文終乎稅
凡(およ)そ礼は脱(抜け出る)に始まり、文を成(な)して、節?(せつ 稅(ゼイ)の音は兌(セツ)の変化なので)に終わる。
故至備情文俱盡
故(ゆえ)に十分備(そな)わるに至って、情、文はともに尽(ことごと)くし、
其次情文代勝
その次に、情、文がかわるがわる勝(まさ)り、
其下復情以歸太一
その下は、情を降参(復(ふく)=服(ふく)?)させて、太一(神君の最も貴(とうと)い者)に
帰服するを以ってする。
天地以合日月以明
天地は合うを以ってし、太陽、月は明るいを以ってし、
四時以序星辰以行
四季は順序を以ってし、星辰(星座)は行くを以ってし、
江河以流萬物以昌
江、河は流れるを以ってし、万物は栄(さか)えるを以ってし、
好惡以節喜怒以當
好悪は節を以ってし、喜怒は当を以ってし、
以為下則順以為上則明
下(くだ)れば順(じゅん)ずるを為すを以ってし、上(のぼ)れば賢明を為すを以ってする。