故舜彈五弦之琴歌南風之詩而天下治
故(ゆえ)に帝舜は五弦の琴を弾(ひ)き、南風の詩を歌って天下が治(おさ)まり、
紂為朝歌北鄙之音身死國亡
殷紂王は朝歌北鄙の音(曲)を作り、身は死んで国は亡(ほろ)んだ。
舜之道何弘也紂之道何隘也
帝舜の道は何と弘(ひろ)いのだろうか。殷紂王の道は何と隘(せまい)のだろうか。
夫南風之詩者生長之音也舜樂好之
それ、南風の詩とは、生長の音(曲)であり、帝舜これを楽しみ好んだ。
樂與天地同意得萬國之驩心故天下治也
音楽は天地と意(い)を同じくして、万国の驩心(よろこぶ心)を得て、故(ゆえ)に天下が治(おさ)まったのである。
夫朝歌者不時也北者敗也
それ、朝歌とは時機ではなく、北(はい きた)とは、敗(はい 負ける)であり、
鄙者陋也紂樂好之
鄙とは陋(せまい)であり、殷紂王はこれを楽しみ好み、
與萬國殊心諸侯不附
万国と心を殊(こと)にした。諸侯は附(つ)かず、
百姓不親天下畔之故身死國亡
百姓は親しまず、天下はこれに叛(そむ)き、故(ゆえ)に身は死んで国が亡(ほろ)んだのである。
故(ゆえ)に帝舜は五弦の琴を弾(ひ)き、南風の詩を歌って天下が治(おさ)まり、
紂為朝歌北鄙之音身死國亡
殷紂王は朝歌北鄙の音(曲)を作り、身は死んで国は亡(ほろ)んだ。
舜之道何弘也紂之道何隘也
帝舜の道は何と弘(ひろ)いのだろうか。殷紂王の道は何と隘(せまい)のだろうか。
夫南風之詩者生長之音也舜樂好之
それ、南風の詩とは、生長の音(曲)であり、帝舜これを楽しみ好んだ。
樂與天地同意得萬國之驩心故天下治也
音楽は天地と意(い)を同じくして、万国の驩心(よろこぶ心)を得て、故(ゆえ)に天下が治(おさ)まったのである。
夫朝歌者不時也北者敗也
それ、朝歌とは時機ではなく、北(はい きた)とは、敗(はい 負ける)であり、
鄙者陋也紂樂好之
鄙とは陋(せまい)であり、殷紂王はこれを楽しみ好み、
與萬國殊心諸侯不附
万国と心を殊(こと)にした。諸侯は附(つ)かず、
百姓不親天下畔之故身死國亡
百姓は親しまず、天下はこれに叛(そむ)き、故(ゆえ)に身は死んで国が亡(ほろ)んだのである。