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歷術甲子篇太初元年

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歷術甲子篇太初元年

歴術の甲子篇(十干と十二支を組み合わせた60周期篇)の、太初元年は、

歲名焉逢攝提格月名畢聚

歳(とし)名は、焉逢(甲)攝提格(寅)、月名は、畢聚、

日得甲子夜半朔旦冬至

日は甲子(きのえね)を得て、夜半に朔旦(新月)冬至(とうじ)になった。

正北十二無大餘無小餘

正北、(一年は)十二ヶ月、大(月の日)の余(あま)りは無く、小(月の日の端数)の余りは無く、

無大餘無小餘

大(太陽の日)の余(あま)りは無く、小(太陽の日の端数)は無く、

焉逢攝提格太初元年

焉逢(甲)攝提格(寅)太初元年

十二大餘五十四小餘三百四十八

(次年は)十二ヶ月で、大(月の日)の余りは五十四(月の一ヶ月の周期は29日+499/940として計算すると、二ヶ月で一日増えるので、十二ヶ月の内一ヶ月30日が6回、一ヶ月29日が6回で、一年の日数は354日になります。これを甲子篇の60周期で割ると余りが54になります)、
小(月の日の端数)の余りは三百四十八(二ヶ月で一日増えるときの端数は、499/940×2=1+58/940、これが一年に6回あるので、58/940×6=348/940で、分子をとって348になります)

大餘五小餘八

大(太陽の日)の余りは五(太陽の一年の周期は365+1/4として計算します。
一年365日を甲子篇の60周期で割ると5余ります)、
小(太陽の日の端数)の余りは、八(端数は1/4なので、満32で一日増えるとすると一年の端数は8)、

端蒙單閼二年

端蒙(乙)単閼(卯)太初二年。

閏十三大餘四十八小餘六百九十六

(次年は)閏(うるう)年で十三ヶ月で、大(月の日)の余りは四十八(一年で54日残るので、前年の残り54+54で108。108を60周期で割ると余り48)、
小(月の日の端数)の余りは六百九十六(一年で348ずつ余るので、前年の余り348+348で696)

大餘十小餘十六

大(太陽の日)の余りは十(毎年5日ずつ増えるので前年の余り5+5で10)、
小(太陽の日の端数)の余りは十六(毎年8ずつ増えるので前年の余り8+8で16)、

游兆執徐三年

游兆(丙)執徐(辰)太初三年。

十二大餘十二小餘六百三

(次年は)十二ヶ月で、大(月の日)の余りは十二(前年の余り48+54+閏月分(29+(小余の一日増えた分)1)=132、132を60周期で割ると余りは12)、小(月の日の端数)の余りは六百三(前年の余り696+348+閏月分の端数499=1543、 1543-940=603)、

大餘十五小餘二十四

大(太陽の日)の余りは十五(前年の余り10+5=15)、小(太陽の日の端数)の余りは二十四(前年の余り16+8=24)、

彊梧大荒落四年

彊梧(丁)大荒落(巳)太初四年。

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