東井為水事
東の井(井戸)は水事を為す。
其西曲星曰鉞
その西の曲(=極(きょく)?)星(プロキオン?)は曰く、鉞(まさかり)と、と。
鉞北北河南南河兩河天闕為關梁
鉞(プロキオン?)は、北は北河(端門の北門のところ?)で、南は南河(端門の南門のところ?)で、二つの河、天闕(天の門、端門)の間(あいだ)の関梁(橋げた?)と為す。
輿鬼鬼祠事中白者為質
鬼を輿(こし)に乗せて、鬼は事を祀(まつ)る。中位に白(明るい?星)とは、質(しち)と為す。
火守南北河兵起穀不登
火星が南北の河に守(とどまる)れば、兵(戦い)が起こり、穀物は登(とう みのる)さない。
故成衡觀成潢傷成鉞
故(ゆえ)に徳(とく)は衡(三光の廷)を成(な)し、観(み)るは潢(こう 黄龍?)を成(な)し、傷(きず)は鉞(まさかり)を成(な)し、
禍成井誅成質
禍(わざわい)は井(井戸)を成(な)し、誅(ちゅう)は質(しち)を成(な)す。
柳為鳥注主木草
柳は鳥注(注は二十八宿の一つ 律書より)と為して、草木を主(つかざどる)する。
七星頸為員官主急事
七星(二十八宿の一つ 律書より)、頸は、官員(かんいん)と為し、急事を主(つかさどる)する。
張素為廚主觴客
張(二十八宿の一つ 律書より)、素は厨(炊事場)と為し、觴客(しょうかく 客をもてなす)を主(つかさどる)する。
翼為羽翮主遠客
翼(二十八宿の一つ 律書より)は羽翮(うかく つばさ)と為し、遠客を主(つかさどる)する。
軫為車主風
軫(二十八宿の一つ 律書より)は車と為し、風(かぜ)を主(つかさどる)する。
其旁有一小星曰長沙星星不欲明
その傍(かたわ)らには一つの小さい星(デネボラ?)が有り、曰く、長沙、と。星星(ほしぼし)は明るいを欲さず、
明與四星等若五星入軫中兵大起
明るさは四等星に与(あずか)り、もし五星(火星、水星、木星、金星、土星)が軫の中に入れば、兵(戦い)が大いに起こる。
軫南眾星曰天庫樓庫有五車
軫の南の衆(多い)星は曰く、天の庫楼(ころう 車庫の建物)、と。庫(車庫)には五つの車が有る。
車星角若益眾及不具無處車馬
車(庫楼?)の星が角(=較(かく)? 明らかなさま)して益々(ますます)衆(多い)のごとくであり、具(ぐ そなわる)さずに及べば、車馬を処(しょ 置くところ)するところが無くなる。
東の井(井戸)は水事を為す。
其西曲星曰鉞
その西の曲(=極(きょく)?)星(プロキオン?)は曰く、鉞(まさかり)と、と。
鉞北北河南南河兩河天闕為關梁
鉞(プロキオン?)は、北は北河(端門の北門のところ?)で、南は南河(端門の南門のところ?)で、二つの河、天闕(天の門、端門)の間(あいだ)の関梁(橋げた?)と為す。
輿鬼鬼祠事中白者為質
鬼を輿(こし)に乗せて、鬼は事を祀(まつ)る。中位に白(明るい?星)とは、質(しち)と為す。
火守南北河兵起穀不登
火星が南北の河に守(とどまる)れば、兵(戦い)が起こり、穀物は登(とう みのる)さない。
故成衡觀成潢傷成鉞
故(ゆえ)に徳(とく)は衡(三光の廷)を成(な)し、観(み)るは潢(こう 黄龍?)を成(な)し、傷(きず)は鉞(まさかり)を成(な)し、
禍成井誅成質
禍(わざわい)は井(井戸)を成(な)し、誅(ちゅう)は質(しち)を成(な)す。
柳為鳥注主木草
柳は鳥注(注は二十八宿の一つ 律書より)と為して、草木を主(つかざどる)する。
七星頸為員官主急事
七星(二十八宿の一つ 律書より)、頸は、官員(かんいん)と為し、急事を主(つかさどる)する。
張素為廚主觴客
張(二十八宿の一つ 律書より)、素は厨(炊事場)と為し、觴客(しょうかく 客をもてなす)を主(つかさどる)する。
翼為羽翮主遠客
翼(二十八宿の一つ 律書より)は羽翮(うかく つばさ)と為し、遠客を主(つかさどる)する。
軫為車主風
軫(二十八宿の一つ 律書より)は車と為し、風(かぜ)を主(つかさどる)する。
其旁有一小星曰長沙星星不欲明
その傍(かたわ)らには一つの小さい星(デネボラ?)が有り、曰く、長沙、と。星星(ほしぼし)は明るいを欲さず、
明與四星等若五星入軫中兵大起
明るさは四等星に与(あずか)り、もし五星(火星、水星、木星、金星、土星)が軫の中に入れば、兵(戦い)が大いに起こる。
軫南眾星曰天庫樓庫有五車
軫の南の衆(多い)星は曰く、天の庫楼(ころう 車庫の建物)、と。庫(車庫)には五つの車が有る。
車星角若益眾及不具無處車馬
車(庫楼?)の星が角(=較(かく)? 明らかなさま)して益々(ますます)衆(多い)のごとくであり、具(ぐ そなわる)さずに及べば、車馬を処(しょ 置くところ)するところが無くなる。